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こんにちは、株式会社Antway代表取締役CEOの前島です。
私は学生時代からITベンチャーなどでエンジニアインターンとして働き、前職のリクルートにもエンジニアとして入社しました。また、Antwayにおいても最初の半年くらいまでは開発に携わっておりました。
今回は、そんな私が考えるAntwayでエンジニアをやることの魅力や意義について書きたいと思います。※ここで言う「エンジニア」はアプリケーションエンジニアだけではなく、データ系のエンジニアも含んでいます。
Antwayとは
株式会社Antwayは つくりおき.jp を運営する企業です。
つくりおき.jpは惣菜のD2Cサービスです。流行りのD2Cのようにマーケ・プロモーションを自社で行うだけではなく、お客様のニーズ分析・製造まで自社で行うことにより、迅速かつ速やかにお客様の要望に応えることができることを強みにしています。
バリューチェーン上で、小売だけでなく製造にも強みを持つ、SPA=「製造小売」モデルですので、アパレルにおけるユニクロやZARAのようなものだとご理解いただければと思います。
それでは、早速そんなAntwayでエンジニアとして働くことの魅力について紹介していきたいと思います。
魅力1:守備範囲の広さ
Antwayでエンジニアをやることの魅力の1つ目は守備範囲の広さです。まず、当社が開発しているシステムですが、近い将来着手する可能性があるものも含めるとざっと以下のようなものがあります。
(ステータス=現在:既に稼働中のシステム、仕掛中:要件定義・実装中、将来:近い将来開発する可能性あり)
まだまだ小さな組織・会社ではあるのですが、抱えているバリューチェーンの長さゆえにシステムの守備範囲も多岐にわたります。当社でエンジニアとして働く場合、基本的にこれらのシステムにすべて触れることができます。僕自身も大企業出身なのでよく分かるのですが、システムが巨大化してくると特定の機能群やシステムレイヤーのみを数年にわたって担当し続けなければならないことはざらにあると思います。
上記のような働き方はある分野にものすごく詳しくなれる一方で、特定の分野にすごく詳しくなりたいエンジニアは実は少ないのではないかという実感値があります。
当社ではお客様・カスタマーサポート・社内の企画系のメンバー・社内の工場で働くメンバーなど使う人も用途も異なるシステム群を抱えています。また、まだまだ小さいチームであるからこそ、触れるシステムが幅広いだけではなく関わるプロセスも幅広くなっています。
以下が当社における一般的な開発のプロセスですが、オレンジに色付けされているプロセスには基本的にすべてのエンジニアに関わっていただきます。
オレンジ部分については基本すべてのエンジニアが関わる 参照元:Antway採用サイト
企画者と密にコミュニケーションをとりながら一緒にプロダクトを作りあげていく経験を短期間に何度も積むことができる環境です。これらのシステム・プロセスに横断的に触れることはエンジニアとしてとてもエキサイティングですし、時間的コストに対する学習効果も非常に高いのではないかと感じます。
魅力2:生み出した価値にダイレクトに触れることができる
エンジニアたるもの技術的なスキル面での成長に喜びを感じる方も多いかと思いますが、自分が作ったサービスが世の中に対して与えているインパクトを感じたい方も多いと思います。
これもエンジニア組織あるあるかとは思うのですが、えてして社内の企画者やプロダクトマネージャーがクライアントのようになって、果たして自分が作ったプロダクトが誰を幸せにしているのかわからなくなっている方もいらっしゃると思います。
当社のサービスはお客様の利用頻度が高く、かつ本当に困っている課題を解決するサービスということもあり、毎日のようにお客様の声に直接触れることができます。日本の家庭では平均的に毎日90~120分食事の準備に時間が使われており、その時間を短縮してゆとりを生み出すサービスなので多くの方から大変喜んでいただいています。毎週、お客さまからは多くの感謝のコメントをいただいています。
アンケートでいただいたお声の一例
魅力3:長期スパンで戦略的にポジショニングができる
エンジニアとして今後も生きていきたいと思う場合、市場でのポジショニングについて考えることは重要だと思います。当たり前ですが、レガシーな技術スタックやあまり市場性の無いプロダクト領域でいくら知見をつけても、生活していくことはできません。
では、中長期スパンでのポジショニングをどのように考えたら良いのでしょうか。私は以下の3軸でサービス領域を決めて、自分の身の振り方を決めるのが良いのではないかと考えています。
===
- 難しい - 簡単 :技術的、プロセス的に難しい領域であるかどうか
- 重要 - 重要じゃない :事業収益的にインパクトを出せる領域であるかどうか
- 流行っている - 流行っていない :技術動向・ビジネス動向的に流行っている領域であるかどうか
===
図の解説:右上にあたる難しくて、重要、かつ流行っていない部分にチャレンジすべき
エンジニアとしてなるべく希少性が高く・付加価値の高い状態で輝くために必要なポジショニングとしては、「難しい重要流行っていない」領域にチャレンジすべきと考えています。
たとえば、「簡単重要流行っている」領域は誰もがチャレンジするため完全にレッドオーシャン化して希少価値が出しづらい状況になります。また、「難しい重要流行っている」領域についても世界中の天才たちが集まってくるので、その中で重要な人物になることはなかなか難易度が高いです。
一方で、「重要でない」領域については基本的には資金も知見も集まらず、雇用が発生しづらいかつ技術的にも盛り上がらない状況が現在も将来も続くと予想されます。特に事業領域にこだわりが無い方は特に企業や社会にとって重要だが、難易度が高くまだ誰も取り組んでいない領域、ここにこそチャレンジすべきと考えています。
「難しい重要流行っていない」領域は今はチャレンジする人が少なくても、「重要」である以上はいつか流行り始めます。ブルーオーシャンのうちに業界に飛び込み、その時までに当該領域で経験を積んでおけば、その領域における希少性の高い「一角の人」=業界の第一人者になれる可能性が非常に高くなります。
さて、翻ってAntwayのサービス・技術領域は上記の軸で整理するとどうなるでしょうか。まさに「難しい重要流行っていない」に該当すると考えています。まず難しさについてですが、リアル*ソフトウェア・データの領域は非常にエキサイティングですが、難しい分野です。
データ分析一つ行うにしていも、Webのみに閉じた領域とは異なり、まず「データをどのように取得するか、どのように定義するか」から始まります。Webサービスであればそもそもユーザーの行動が基本的にはすべてデータ化されますが、リアルな世界においては取得する情報が無数に存在するため、分析要件から考えてどのような情報を取得すべきか・どうやって取得するかから考えなければなりません。Antwayにおいては、美味しさや人の動きといった今まで感覚や感性で捉えられていたものを、どう分析するかを定義していく必要があります。詳しくはこちら「つくりおき.jp」を支えるデータ活用 を御覧ください。
そして重要性についてですが、我々の取り組んでいる領域は大まかにIT * 製造業 * 食に該当します。日本の食品製造業領域の生産性は低く、平均的な営業利益率は1桁%台前半で、これは諸外国に比べてとても低い数字です。
これには、IT化の遅れ、産業構造など様々な理由があります。一方で、当社の工場単体での営業利益率は平均の10倍近い数字を叩き出しています。
これは当社の工場のメンバー、ハードウェア・ソフトウェア・データエンジニア、生産管理担当など様々なメンバーが総力を結集した結果です。
現状のステータスとしては、社内である程度培われてきたノウハウやシステムをパッケージ化して外だし可能にして、FC(フランチャイズ)という形で大規模に他社展開していこうと考えています。まだIT化が進んでいない日本の製造業・産業にソフトウェアエンジニアが入っていくことには大きな意味・意義があると考えています。
今後50年は人口減少が続く日本社会において、これだけ生産性を上げることができるというのは人口が減少する中でも、日本の経済を支え人々の生活をより豊かに維持することができる可能性にもつながると考えています。そして、日本ではまだこの領域は流行っていません。食品領域はマーク・アンドリーセン氏が言うところの「Software Is Eating the World」において、まだEatingされていない領域なのです。
ソフトウェアと技術の力で、この領域を一緒に作っていきませんか!
まとめ
色々書いてきましたが、まとめると、Antwayにはこんな方が向いていると思います。
- 業務領域広め、責任領域広めでエンジニアとして成長していきたい
- リアル×テクノロジー領域に興味関心がある
- お客様の声、システム利用者の声を直に聞きながら仕事をしていきたい
僕自身、非常にこの仕事が楽しく、エキサイティングな毎日を送ることができています。エンジニアリングによってお客様の生活も日本の産業もより良くできる可能性がある会社だと思っています。
少しでも興味を持っていただいた方は是非お気軽に連絡をいただければと思います!
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