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環境に優しい会社は好きですか? 環境に良い職場で働きたいですか? 福岡県久留米市という地方都市の、さらに郊外という田舎にある当社の本社事業所。それだけでも十分に自然環境に恵まれているのですが、実は本社はCO₂排出量が実質ゼロ(カーボンニュートラル)を実現した、環境にとても優しい事業所なのです。なぜCO2排出量をゼロにできたのか、その仕組みや当社の脱炭素の取り組みについて紹介します。
印刷会社では日本で4社、シール紙器印刷工場としては国内唯一
当社は2021年8月に、工場を含む本社事業所でCO2排出量が実質ゼロのカーボンニュートラル(カーボンゼロ)を達成しました。
事業所内で使用する電力はすべてCO2フリー契約で、ガソリンや軽油、ガスなど、どうしても削減できないCO₂については、J-クレジット制度を活用することでカーボンオフセット。これにより、当社の印刷工場は「CO2排出量ゼロ工場」となりました。オフセットできた範囲としてはScope1およびScope2です(図参照)。
印刷業界を見てみると、同じくScope1およびScope2の範囲でカーボンニュートラルを達成しているのは当社以外では日本に3社だけ(2024年6月現在、自社調べ)。3社はいずれも商業印刷を柱としているため、シール・ラベルやパッケージ(紙器)を印刷加工する工場としては日本で唯一なのです。
自社のCO2排出を地元で吸収する理想のオフセット
印刷工場で稼働する印刷機や加工機の動力エネルギーは基本的に電力。CO2に換算すると本社事業所は実に90%を電力で賄っています。残り10%が営業車や配送トラックなどで使用するガソリンや軽油、紙器の表面加工機で使用するガスになります。
エネルギーの90%を占める電力を2024年7月にCO2フリー契約に切り替えることができ、どうしても削減できないガソリンやガスは、久留米市田主丸財産区の「かっぱの森J-クレジット」を購入することでオフセット(相殺)しました。本社のある久留米市などで排出したCO2を久留米市の森林で吸収するという、とても理想的なカーボンオフセットではないかと自負しています。
本社事業所が実質CO₂を排出しない環境に優しい工場となったことで、当社は独自の「CO2ゼロ印刷」マークを策定しました。本社事業所内の工場で製造されたシール・ラベルやパッケージには「CO2ゼロ印刷」マークを表示できるようになり、お客様企業が商品パッケージを通じて環境PRができる仕組みを運用しています。現在はカーボンゼロの範囲を福岡事業所(福岡市早良区)まで拡大しており、シール・ラベル、パッケージに加え、ギフトボックス(貼箱)にも「CO2ゼロ印刷」マークが表示できます。
こうした当社の脱炭素の達成の取り組みは、地元の西日本新聞や日本経済新聞(九州版)などでも取り上げられました。
パッケージ1枚あたりのCO2排出量を算出
当社がCO2排出量を実質ゼロとしているのはScope1および2の範囲で、現実的にゼロとできるのはこの範囲と言われています。その先のScope3には従業員の通勤や、原料の仕入、完成品の納品先などが含まれており、一企業としてコントロールするのが実質的に難しいのがその理由です。
とは言え、当社の事業領域である、食品業界や流通業界では、大手企業が相次いでScope3までの範囲で脱炭素を目指す計画を打ち出しており、近い将来、取り引きする中小企業もScope3まで脱炭素に対応する必要に迫られるでしょう。
こうした状況を視野に入れ、当社は日本サステナブル印刷協会の発足メンバーの1社となり、Scope3までの範囲でもCO2排出量を算出できる仕組みを導入しました。具体的には、当社で製造したパッケージ1枚あたりのCO2排出量を算出し、パッケージに表示できる仕組み。加えてJ-クレジット等を活用することで算出した排出量をオフセットして“ゼロ”を表示することも可能です。
先述の通り、Scope3の範囲は正確な把握が難しいため概算値とはなりますが、いずれはScope3までの範囲で脱炭素の取り組みが求められる可能性は高いことから、印刷業界の先進的な取り組みに参画しているというわけです。
日本サステナブル印刷協会 公式サイト:https://www.spa-jp.org/
自信をもっておススメした環境に優しい都市
本社のある久留米市東部は、車を数分走らせれば大自然に触れることができるし、山も川もあり、夜には肉眼で星を鑑賞することもできます。道の駅などの直売所で買う野菜はいつも新鮮で、フルーツの産地として季節ごとに旬の味覚を楽しむことも大きな特徴です。
これに加え、当社がCO2排出量実質ゼロを達成するために活用した久留米市田主丸財産区のJ-クレジットは希望者が急増して順番待ち状態。企業レベルでも環境に配慮する動きがここ数年で加速していますので、久留米市は“環境意識の高い企業が増えている自然豊かな地域”と言うことができます。
都市部の日常に疲れた人や、少し環境を変えてみたいと思った人は、是非、一度、久留米市を訪れてみてください。そして、気に入っていただけたら移住もご検討を。ご興味があれば当社のカーボンゼロ工場もご案内します。