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今回お話を伺ったのは、現在株式会社デザイナーのCOO(最高執行責任者)である菅優介さん。もともとは人材大手のパーソルでトップセールスマンとして活躍されていました。
どのようにしてパーソルのトップセールスマンになり、株式会社デザイナーのCOOを担うことになったのか、その変遷をたどります。
菅優介/ COO(最高執行責任者)
2019年、追手門学院大学卒業後、 パーソルキャリア株式会社(旧インテリジェンス)に入社。大手から中小企業に対して媒体新規開拓営業を経験し、2020年度上期、2Q、9月度の達成率で社員約150名中全国1位を達成。2021年7月に退社し、同年同月株式会社デザイナーの執行役員に着任。 現在COOとして社内業務の仕組み化に従事している。
身に付けたかったスキルは、なんでも売れる「営業力」
ーーまずは、学生時代について伺いたいです。
学生時代はほぼ勉強はせず、サッカーメインの時間を過ごしていました。高校はサッカーの強豪校である神戸弘陵という高校で、部活漬けの日々を送っていました。サッカーだけは本気で取り組んでいたため、高校2年生と3年生のときにレギュラーで全国大会へ出場することができて、サッカー推薦で大学へ入学しました。
しかし大学では、高校生のときほど真剣にサッカーに取り組みませんでした。
ーーそれはどのような理由からですか?
インターハイに出場したときに全国的に有名な強豪校と試合をして、1対8という大差で負けてしまったんです。それで完全に心が折れてしまいました。まだまだ遥か上がいるなと、、、
そのため、強豪の大学からも推薦はいただいていたのですが、練習がそこまで厳しくない中堅どころの大学を選びました。実際に大学ではサッカーはほどほどに、勉強やバイト、遊びなどに時間を割いて、いわゆる一般的な大学生活を送っていたと思います。
ーー就活はどのように進められましたか?
3年生の12月からスタートしました。当初はあまりこだわりもなく「たくさんお金が稼げること」「営業力を身につけられること」の2つを軸に、就活をしていました。まず不動産業界の東証一部上場企業を受け、すぐに内定をいただくことができました。ただ、受けていた企業数が数社と非常に少ないことや、たまたま別の会社を紹介していただく機会があり、別の会社も見てみることとなりました。
それをきっかけに就活の軸にしていた「営業力」とはそもそもどのようなものなのかと改めて考えてみたんです。当時出した結論は「営業力とは、なんでも売れる能力である」でした。
「なんでも売れる能力」を身に付けるために、有形商材を扱う業界よりも「解」が何パターンもある無形商材を扱う業界の方が良いのでは?と考えるようになり、紹介して頂いたパーソルを受け、無事内定がもらえたので、そのまま入社しました。
2年目のチームリーダー抜擢時に気づいた、"チームで目標達成する喜び"
ーーパーソルでの業務内容を教えてください。
dodaの求人広告の営業を行っていました。テレアポや商談はもちろん、提案が通ったら求人を掲載するスケジュールを決めたり、応募進捗を共有したり、カスタマーサクセスの役割も行っていました。
在籍していたのは2年と少しでしたが、100社以上の企業様とお付き合いさせていただきました。2年目の上半期と2Q、9月度の達成率で、同部署約150名中全国1位を達成したこともあります。
ーーすごいですね!
また2年目からは、チームリーダーのようなポジションにつかせていただきました。チームの業績や行動数などをマネジメントしていて、チームでの達成率(MVG)でも2Q、3Q、4Qで全国1位を達成できたんです。タイミングもあったと思いますが、この年次でマネジメントポジションを経験させて頂いたのは、極めて稀でした。
ーー次世代のパーソルを担うほど成果を出されていたんですね、、、。パーソルで学んだことはどのようなものでしょうか?
一番大きかったのは、やはりチームのマネジメントをさせていただいたことです。5、6人のチームを任せてもらい、中には同期や先輩もいたので、言いづらいこともありました。しかし本人の成長につながることであれば、はっきりと伝えるようにしていました。ただ、自分ができていないことは人にも伝えられません。そのため、背中を見せるよう、お手本となることも意識していました。
またメンバーの意見をしっかりと聴いて、マネージャーに伝える橋渡しのような役割を経験できたのも、今に活きていると思います。上と下の意見の板挟みになることはビジネス上よくあることだと思いますが、この点の進め方を学べたことは財産となっています。2年目の若手にチームを任せてくれたことには感謝していますし、今後のキャリアにとっても良い経験を積むことができました。
ーー2年目でチームのマネジメントというのはかなり異例なように思います。苦労されたことも多かったのでは?
苦労ももちろんしましたが、チームで目標を達成することへのやりがいのほうが大きかったですね。1年目に自分が所属していたチームでは、目標達成をしたことがありませんでした。自分だけが達成していることもあれば、他のメンバーだけが達成していることもあり、個人競技のように感じて、あまり面白みを見い出せなかったんです。
2年目にチームで目標達成ができたときに「チームで目標達成をすることはこんなに嬉しいものなんだ」と初めて気づきました。また、目標達成のためにチームで新プランを考案し、上長に通したこともあります。自分たちで課題を抽出し、最適な新サービスを開発し、実際に新サービスが売れたときの喜びは今でも忘れません。
輝いて見えた代表泉澤の姿と、グループ会社の盤石な経営陣
ーーお話を伺っていると、やりがいを持って楽しく働けていたのだなと感じました。そこからデザイナー社へ転職するに至ったのはどのような理由からだったのでしょうか?
会社側にも様々な考えがあり一概には言えないと思いますが、僕の中で評価制度に納得がいかなったことが大きかったです。様々な賞をいただきましたが、MVPだけは受賞ができず、MVPを逃した理由を聞いても納得のできる答えは返ってこずで、、、それで転職を決意しました。
ーーそれでデザイナー社と出会い、入社することになったわけですよね。決め手はなんだったのでしょうか?
代表の泉澤が輝いて見えたことがきっかけですね。
転職活動を始めたものの「今後のキャリアをどうしていきたいか」「どんな人間でありたいか」などの転職の軸が全く定まりませんでした。パーソルの上司に週に1度、壁打ちをしてもらっていたのですが、それでも決めきれませんでした。
そのタイミングで、もともとパーソルの先輩だった代表の泉澤と会う機会があったんです。実際に会ってみると、パーソルを辞めて1年ほどで自分で会社を立ち上げ、活躍している姿が眩しく映りました。自分の周りにはそのような人がいなかったため、余計に輝いて見えましたね。
あとはグループ会社のメンバーとも何度か食事をする機会もあり、話を聞いていく中で学べることが非常に多い環境だなと感じました。※株式会社デザイナーは株式会社クオーツのグループ会社で、他にも2社の関連会社が御座います。
ーー具体的にはどのようなものが学べると感じられたんですか?
大きく2つあるのですが、1つはビジネスの構造や原理原則のような"ビジネスの大枠"を学べると感じた点です。グループ会社の複数の経営陣との距離が近く、常に視座の高い話やアドバイス、壁打ちをすることができます。デザイナー社自体は設立間もない会社ですが、経営においてのプロフェッショナルが伴走してくれる環境は、このフェーズの会社では極めて少ないのではないでしょうか。
親会社であるクオーツ社には、サイバーエージェント人事本部にて人事・総務・情報システム部門責任者及び、子会社サイバーエージェントウィルの代表取締役を務めていた経営メンバーや、大和証券SMBC、シティグループにて資金調達、M&A業務に従事していた経営メンバー、株式会社東京三菱銀行(現在の三菱UFJ銀行の前身の一つ)に入行していたメンバーなど、多岐にわたる領域のプロフェッショナルが在籍しています。
上記に紐付き、机上の空論ではなく実際に事業開発に携われる点も上げられます。
また、もし今後自分が会社や事業を立ち上げたくなったとしても、一定の成果を上げていれば、周りに頼ることもできるだろうなという期待もありました。
「提供価値至上主義」といった根っこの価値観
ーーデザイナー社での業務内容を教えてください。
主な業務は法人営業で、採用ブランディングの支援を行っています。その他には、RPO(採用代行)、RAとしての求人開拓などの業務も担当しています。メンバーの意見を吸い上げて代表に伝え、組織課題を未然に防ぐようなマネジメントも業務のひとつです。
ーー非常に業務内容が広いですね。
デザイナー社のメインのサービスは中途の人材紹介ですが、そこに紐付いてインターンの送客や新卒の人材紹介、RPOなども提供しています。顧客に役立ちそうなもので、こちらが力を貸せるようなものがあれば、どんどん提案をしているんです。そのため自分の役割や管轄も広がっています。
今後は、人材紹介サービスを利用頂いている企業の、採用戦略といった上流の部分から入り込んでいくような提案をしていきたいと考えています。「採用要件」を一緒に戦略的に考えることができれば、かなりの決定率向上に繋がるからです。カウンセリングの時点で内定が出そうか否かを判断できている状態ですね。ただそこも自分が担当するのは現状難しく、手がつけられていません。そのため自社の採用部分も強化していきたいと考えています。
ーーデザイナー社で働く上で大切にしていることを教えてください。
月並かもしれませんが、「クライアントファースト」です。
これは、ただただクライアントに寄り添うといったことではなく、最終的にどのような価値を提供できたのか?といった与えることができた価値を重視する考え方です。これまでは、とにかく目の前の数字に必死で「販売」が目的となっていました。ただ、COOという立場になったことや、グループ会社の経営陣に「与えた価値は何か?」と常に問われることでより一層その価値観が醸成されました。一気に視座が上がった瞬間だったかもしれません。
意見が反映され、手触り感を持って会社を作れる環境がデザイナー社の魅力
ーーデザイナー社の魅力はどのような点でしょうか?
良くも悪くもまだまだ設立したての小規模ベンチャーですので、自身の意見が通りやすい環境だと思います。これは"メンバーの意見を真摯に受け止める"といった代表の泉澤の性格も影響していると思いますが。
自分の意見や行動によって会社に変化を与えるような、手触り感を持って働けるはずです。創業フェーズのいまだからこその魅力だと思います。
もうひとつデザイナー社の魅力をあげるとすれば、メンバーが仕事を楽しんでいることでしょうか。みんな成長意欲がありますし、いつも前向きに楽しんで働いています。そういったメンバーと働きたい方にはうってつけの環境だと感じています。
ーーどのような人ならデザイナー社にマッチすると思いますか?
メンバーは物腰が柔らかい人ばかりです。それに空気を読める人が多いので、ほとんどの人はマッチするはずです。
ただし、考え方が偏っていたり、新しい考え方を取り入れられない柔軟性に欠ける人は難しいかもしれません。また自主性を重んじる会社でもあるので、成長意欲がなく、受け身である人も合わないと思います。
上記以外は厳しい条件はそこまでないため、「デザイナーという会社を仲間と一緒に作るんだ」という気概を持っていると嬉しいですね。