「こうでなくてはならない」を超えて。Ayakaが見つけた、今の笑顔が活きる場所 【国際女性デーに寄せて】 | 合同会社Kurasu
3月8日は「国際女性デー(ミモザの日)」です。1904年3月8日にニューヨークで女性労働者が婦人参政権を要求してデモ集会を開催したことに由来し、これまでの女性の勇気と決断を称え、女性の地位向上や...
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「経理って四角四面なイメージがあるかもしれませんが、Kurasuのバックオフィスチームは“うねうね”しているんです」
そう語るのは、未経験でKurasuに入社し、今ではバックオフィスチームの要として組織の成長を支えるMaedaです。彼はコーヒースタートアップKurasuの社員であると同時に、自身でも喫茶店を運営し、複合的な働き方を実践しています。
経理や人事労務に付きまとう「お堅い仕事」というイメージを覆すような、自由な働き方を実現しているMaeda。「入社してから一度たりとも同じ一週間はありませんでした」という言葉からは、グローバルに事業を展開するKurasuならではの、バックオフィス業務の楽しさ、充実感が伝わってきます。今回は、そんなMaedaのユニークなキャリアストーリーを深掘りしてみました。
——Maedaさん、今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします! コーヒー、飲みませんか? 今日の豆は「ホンジュラス ベラルミノ・コントレラス」です。
——ありがとうございます。おいしいですね!
じんわりと甘くて、いいですよね。Kurasuでは3年目の取り扱いになります。毎年これが出るのを楽しみにしているんですよ。
——Maedaさんも、Kurasuに入社して3年目ですよね。入社前にはどんなお仕事をされていたのですか。
前職はスタートアップの広告代理店でした。設立して半年の若い会社に6人目の社員として入社し、クリエイティブ制作や広告運用業務などに携わっていました。
しかし、広告の仕事に向き合う中で、次第に「自分が戦うのはここではないかも」「自分を活かせるのはもっと違うところなのでは」と感じるようになりました。
率直に言うと、ものを売ることそのものに、あまり関心を持てなくて。広告という、ものを売る最前線の仕事よりも、素敵な会社・素敵な人たちを舞台裏でサポートするような仕事が自分に合っているのかもしれないと思い始めました。それで、バックオフィスやコーポレート系の領域で次の仕事を探すことにしたんです。
——そんな中で、Kurasuの求人を選んで応募したのはなぜだったのでしょうか。
もともと京都が好きで、前職の在職中から京都市内に住んでいたので、応募するなら京都で働ける会社がいいなとまず考えました。
人や会社をサポートするような仕事といっても、バックオフィス、コーポレート系にもいろいろな職種(経理、人事、総務など)がありますよね。当時の自分はどれも未経験だったので、この職種が一番自分に向いているという確証がなくて。そのなかで、Kurasuは「バックオフィス担当」と募集があったので、幅広い領域に挑戦できそうでいいなと思ったんです。
もともとコーヒーも好きだったので、応募前にKurasuのコーヒーを飲んでみようと考えて、お店に行ってみました。すると、コーヒーが本当においしくて、温かみのある接客にも感激してしまって。採用情報を見た段階では「才気溢れる人たちが集まるイケイケな会社なのかも」と若干身構えていたのですが、お店に行き「こんな方々が働いている会社なんだな」と安心しました。
本気でサポートするのであれば、その対象は自分が愛せる人たち、愛せるものを売っている人たちであってほしいと思っており、その意味でKurasuはとても信頼できる会社でした。未経験からでもチャレンジできそうな気風にも惹かれ、応募した次第です。
——Kurasuに入って、どんな仕事を担当することになりましたか。入社前と入社後で、ギャップはありませんでしたか?
経理業務・人事労務業務を中心に、バックオフィス業務に広く携わっています。経理の業務内容は、会計ソフトを用いた日々のお金の仕訳、月次決算業務全般、売掛金と買掛金の管理などで、人事労務の業務内容は求人票の作成や入退社手続き、給与計算などです。
入社前と入社後でギャップを感じることはほとんどなかったですね。というのも、最初からすべてが整っている会社に入ってきたわけではないと良い意味で思っていたし、どんどん新しいことをやる会社に入る以上、自分も新しいことにチャレンジしていくことになるだろうと予想していたからです。
経理部員って、硬い仕事ととられやすく、硬い仕事が得意な人が就く仕事だというイメージがあるかもしれません。でも、急成長中のKurasuはそういった状況ではないのだろうなと思って入ったし、実際にその通りでした。入社してから3年ちょっと経ちますが、ここまでいろいろなことに挑戦し、整えながら走ってきた感覚があります。
——3年ちょっとの期間を振り返って、印象に残っていることを教えてください。
今でもよく覚えているのは、Kurasuに出勤した初日、当時バックオフィスマネージャーだったShokoさんが、経理業務よりも先に、コーヒーの淹れ方を教えてくれたことです。「あ、コーヒー屋さんに入ったんだな」と実感しました。
ほかの方も面談のときに淹れてもらったコーヒーが印象的だったと言ってましたし、まず「コーヒー飲みます?」がコミュニケーションの最初にある会社なんだと思います。
そのShokoさんは2023年にKurasuを退職し、別の仕事を始められました。でも、2024年に経理が忙しくなりすぎたタイミングで「もう一度お手伝いしてもらえませんか」と頼んで、現在は週1〜2回、業務委託として関わってもらっています。Kurasuでは、働き方に関して「こうでなくてはならない」があまりなく、人生のステージやそのときやりたいことに合わせて働き方を変えているメンバーも珍しくないんですよ。
——Kurasuの事業が急成長するに伴い、日々の業務に変化はありましたか。
事業規模が拡大し、売上も伸びているので、経理業務もどんどん増えています。昨年からは国内の帳簿だけでなく、フランチャイズ、海外支店との連携も増えました。ストアが一つ増えたら売上の集計方法を新たに作らなくてはなりません。例えば最近では、海外のお客様がECサイトでドル決済できるようになったのも、経理面では大きなアップデートでした。
「経理職は決まりきったことだけやっていればいい」は、Kurasuには当てはまりません。経理ができないからという理由で事業をストップさせたくないので、新しい壁が出現するたびに乗り越える方法を考え、話し合ってクリアしていく必要があります。Kurasuのバックオフィスチームって、形が定まっていなくて“うねうね”しているんです。
扱う金額も大きくなって責任も増えましたし、前例のないことも次々に起こりますが、数字が見えるので事業の成長をリアルに味わえて楽しいです。
——Kurasuのバックオフィス担当でよかった、と思う瞬間はありますか?
何と言っても、おいしいスペシャルティコーヒーを飲めることですね! 経理職はスプレッドシートや数字と向き合う時間が長いですが、Kurasuのオフィスに出社していたら、好きなタイミングでコーヒーを淹れてリフレッシュができます。これは本当にいいところです!
給湯室でコーヒーを淹れる時間も好きですし、コーヒーを飲みながら職場のみんなとコミュニケーションできる文化があるのは、コーヒー屋さんとして素敵な姿だなと思います。
そして、「本当にいいんですか?」と思うくらい、いろいろな挑戦をさせてもらえる環境もありがたいです。未経験で入社したにも関わらず、単体で経理業務を回したり、銀行さんとの融資調達の補助資料を作成したり、なかなかできない経験をさせてもらっています。この規模感の経理部だからこそ、幅広い経験ができるのかなと思います。
振り返ってみると、この3年間、一度たりとも同じ一週間はありませんでした。効率化するためにはルーティン業務にしなければいけない部分もあるとは思うのですが、組織の成長と共に新しいことがどんどん入ってくる会社なので、新鮮な気持ちで仕事に向き合えています。
——Kurasuの社内文化について感じることはありますか。
給湯室のコーヒーコミュニケーションもそうですが、Kurasuでは職種や立場に関係なく、コーヒーが好きという共通点だけで、自由に会話できる文化があると思います。僕のようなオフィススタッフも、バリスタが参加してるコーヒーの勉強会に参加できますし。
メンバーのバックグラウンドはさまざまですが、みんなリスペクトが得意なんです。お互いを気にかけつつも、踏み込み過ぎず、個々人の自由が尊重されていると感じます。
僕は、Kurasuとは別に、2023年7月から毎月第1と第3木曜の夜に「喫茶ナイマゼ」という喫茶店をやっています。お店をやりたい気持ちは学生時代の終わり頃からあったのですが、喫茶店経営を収入の柱にしてしまうと、自分の好きな「ビジネスにあくせくしない、ゆったりとした時間が流れるお店」にならないので、喫茶店マスターと会社員という複合的な働き方を選びました。
自分のお店の営業日は17時きっかりに退勤するのですが、それを快く認めてもらえるし、Kurasuの仕事が終わった後に喫茶店にコーヒーを飲みに来てくれるメンバーもいて、うれしく思っています。いい意味で、境界線がゆるやかなんですよね。
——どんな人がKurasuに合うと思いますか。
自分がやりたい仕事や新しい仕事に対して前向きに取り組んでいける人が合う気がします。まだまだ整っていない部分が多いので、決まったことだけをやりたい人より、自分で何かをつくっていくことやクリアしていくことを楽しめる人のほうが活躍できそうです。
——この先にしてみたいことや将来のビジョンはありますか。
「週3日会社員、週3日喫茶店員」という働き方が僕の目指す姿です。何年先になるかはわかりませんが、バックオフィス担当として会社を支える人と喫茶店店員の二軸で生活をしていきたいなと思っています。経理部員だけでもなく、喫茶店マスターだけでもない。そんな人がいたら面白いと思うし、なんだか懐が深くて、どちらにもいい影響をもたらせる気がするんです。
そのためには、限られた時間であっても会社をきちんと支えきる、そのことに情熱を燃やしていく必要があると思います。これからもバックオフィス担当として、会社のみんなが安心して働ける環境を整え、事業の成長を目指せる土台を作っていきたいです。
——Kurasuに入りたいと考えている人に向けてメッセージがあればお願いします。
現在Kurasuでは、京都オフィスで一緒に働いてくださる経理メンバーを急募中です。もちろん、状況に応じてリモートワークを組み合わせていくことも可能ですが、コーヒーという「もの」がある職場なので、経理職であっても実際にコーヒーやコーヒー器具を手に取り、分かち合える環境で共に働ける方を、と考えています。
京都は東西南北どこを見ても山があり、10分も歩けば川があり、小商いの店やコーヒー屋さんも多くて、散歩が楽しい街です。ほどほどに大都市でいい空気が流れています。そんな魅力的な京都にあるKurasuで、いっしょにおいしいコーヒーを飲めたらうれしいです!
——Maedaさん、ありがとうございました。最後にお気に入りのコーヒーを教えてください!
今日飲んだ「ホンジュラス ベラルミノ・コントレラス」が一番好きな豆です。ホンジュラスのベラルミノ・コントレラスさんが生産しているパカスという品種。ゆったりと玉露を飲んでいるような感じもあり、とてもお気に入りです。浅煎りのコーヒーが好きなら、ぜひ飲んでみてください。
Kurasuでは、コーヒーを通じて人々の暮らしを豊かにし、笑顔溢れる社会を実現するビジョンに共感するメンバーを募集しています。
一人ひとりの情熱と知識を大切にし、自由な発想と責任感を育む環境のなかで、生産者から消費者まで、コーヒーに関わる全ての関係者とのつながりを深める経験が得られる、そんな場所です。
変化を恐れず、新しい価値を追求し、市場の変化に対応するKurasuで、コーヒー産業のグローバルリーダーとして共に成長しましょう。