食事を通して人々に生きる喜びを届けるべく、高齢者福祉施設や医療機関向けに食事サービスを提供する、株式会社ナリコマホールディングス(以下、ナリコマ)。大阪府大阪市に本社を構え、関西を中心に成長を続けています。2025年春からは東京拠点にも力を入れ、全国にサービスを拡大しています。
今回は、2024年4月に新たに立ち上がった「エリア採用担当」のメンバー4名の対談をお届け。各地域に根ざした採用活動を通じて、どのような取り組みを進めているのか、地域ごとの特性や課題、そして今後の展望について語ってもらいました。
なお記事の執筆には、株式会社ストーリーテラーズさんにご協力いただきました。
参加者紹介
米田さん(九州エリア採用担当・2009年入社、2024年4月より現職) 2009年にナリコマに新卒入社。大阪本社で採用・教育業務に携わった後、2024年4月に九州支店へ移動し、エリア採用担当第1号として着任。
山崎さん(中四国エリア採用担当・2024年11月入社) 前職は物流関係の会社で約3年間採用業務を担当。広島営業所勤務。
中島さん(関東エリア採用担当・2024年12月入社) 前職ではSIerやコンサル領域の会社で、人事、人材紹介の営業、キャリアアドバイザーの両面型営業など、人材関連の幅広い業務を担当。東京オフィス勤務。
倉田さん(東海甲信越エリア採用担当・2025年2月入社) 前職は眼鏡業界の企業で、約5年半新卒採用や障害者採用・外国人採用に携わる。名古屋営業所に勤務。
エリア採用担当が生まれた背景![]()
ーーエリア採用のポジションは2024年に新設されたばかりだと伺いました。このポジションが設置された理由や背景を教えてください。
米田さん: エリア採用担当のポジションができる前は、全国の採用を大阪本社で一括して行っていました。しかし、全国への事業拡大を進めていることもあり、「そのエリアの採用課題に合わせた採用活動を行うこと」を目的として、2024年4月にエリア採用担当のポジションが新設されました。その第一号として、私が九州エリア採用担当に任命されました。
ーーエリア採用担当と本社の採用課では、業務内容はどのように分かれているのでしょうか。
中島さん: エリア採用担当者は基本的に現地で勤務しているので、各エリアの面接担当者とコミュニケーションを取り、採用の精度を高めています。そして、新卒採用では、学生への面談を実施し、就職活動のサポートやクロージングも対応しています。
また、各エリアの支店長や工場長と共に「今期は〇人を採用しましょう」「採用を成功させるためには、こんな施策が必要なので、一緒に協力して行いましょう」とコミュニケーションを取り、意見を交換しながら採用活動を進めています。
倉田さん:数字と実態との乖離をしっかり埋めるため、現地の支店長や工場長、課長や現地のメンバーに実態を確認して、「本当に採用がうまくいっているのか」を丁寧に掴んでいくのも私たちの役割です。
「今、このポジションの採用はうまくいっているのかな?」という数字上の確認は、正直誰でも、いつでもどこでもできると思います。そうではなく、生の声をキャッチして実態を本社に共有し、一緒に企画を考えたり、課題に対する打ち手を検討したりしていく。このように現場と本社をつなぐ役割を果たすのが、エリア担当だと思っています。
中島さん: まさにそうですね。私たちエリア採用担当者は、足を使い、いろんな現場の方と接点を持ち、現場のリアルな声を集め、本社にフィードバックする。本社はそれを受け取り、しっかり今後の企画に落としていく。そういったお互いの役割があります。
ーーエリア採用が始まってから、ナリコマの採用活動はどのように変わりましたか。
米田さん: 先ほど中島も言っていましたが、各エリア採用担当者が現地の支店長やセントラルキッチン長の課題を直接ヒアリングして把握し、一緒に採用の成功・必達に向けて行動できるようになったというのが大きく変化した点だと思います。
大阪本社に勤務していると、各拠点に頻繁に行くことが距離的に難しいので、なかなか現地の支店長や工場長と直接話す機会がなかったんです。そういった面で、現地のメンバーとの関係性が強化されたと感じますね。
新卒採用の最前線で大切にしていること![]()
ーー現在、エリア採用では新卒採用に力を入れているとお伺いしました。新卒採用ではどのような点を意識していますか。
山崎さん:当社では現在、大手人材ナビサイトを介さず、すべて自社で採用活動を完結させる「自社完結型採用」をめざしています。
そこで昨年度は、ナビサイトに当社の新卒採用情報を掲載して学生からの認知を高めるのではなく、様々な大学や専門学校の学内説明会に出展し、「いかに母集団を作るか」に注力しました。ここがエリア採用担当者が苦労し、非常に足を使った部分だと思います。
倉田さん: そうですね。ただ、母集団を集めても、当社に応募する意欲醸成や動機付け、学生への個別フォローなどがうまくいかないと、成果にはつながらないと感じました。
エリア採用担当の存在意義は、学生一人ひとりに寄り添い、個々の価値観を理解する。そして、その価値観と当社の価値観との共感ポイントを探る。そういった作業は、現地にいるエリア担当だからこそできる役割だと思っています。
採用規模が大きくなるほど、「100人いるうちの1人」と思わせず、「○○さん」として1人1人と関わることが大切です。そういった意味で、当社はこの規模感でありながら、「エリア採用担当を配置し、個々の学生に目を向けている」というのが強みだと思っています。
この点が当社の大きな魅力でもありますし、昨年度実績を出せた一つの理由だと思いますね。
山崎さん: 僕は新卒採用では「いかに学生に寄り添うか」を大切にしています。「会社を良く見せるための嘘をつかない」「リアルを伝える」ということに注意していますね。
当社の現状と世の中の市場感を比較しながら説明することにより、より当社の優位性を伝えることができたと思います。
地域ごとの特性と採用の難しさ![]()
ーー新卒採用において、地域性や地域による市場感の違いは感じますか。
中島さん: やはり関東の学生は他のエリアの学生と比べて就活の動き出しが早い傾向にあります。そういった市場感は、エリア採用担当どうし情報共有する中で顕著に感じていますね。
また、勤務地への考え方もエリアによって違います。関東の学生はそこまで「必ず関東で働きたい」という志向は強くないように思いますが、山崎さんの担当する中四国エリアでは「地元で働きたい」という学生が多いんですよね?
山崎さん: そうですね。中四国エリアは、関西や九州など「他の地域に出て働きたい」という学生は比較的少なく、「地元で働きたい」という思いが強いエリアです。
というのも関東・関西とそれ以外の地域では、情報量に差があると思います。地方では学生の人数が少ないので、どうしても比較対象が少なくなっていく。ですから、「周りも地元で就職しているから、自分も地元で就職したい」という気持ちになるのではないかと思いますね。
米田さん: 九州エリアは学生の数自体少なく、かつ学生からの当社への認知度もあまり高くないので、本社のある関西エリアと比べて、母集団形成にかなり苦戦していました。
その中で、昨年度は九州エリア限定で「5Daysインターンシップ」を行ったり、個別へのアプローチを丁寧に行うことで、採用人数の目標達成に繋がりました。このように、エリアの課題に合わせた施策が重要だと感じています。
倉田さん: 東海地方の中心である愛知は製造業の街です。世界的に有名な製造業の企業があり、その関連企業も大変多く、工業で発展してきた地域です。
そういった環境下で、いかに応募者に刺さる情報を発信していくのかが、東海エリアで採用をする上で重要なポイントになってきます。
当社のセントラルキッチンは、雇用の安定性や徹底した安全衛生管理が魅力の一つだと思っています。そういったメリットを、どの段階でどういう方に、どういった形で発信していくのか。その工夫が大事になってくると思いますね。
中島さん: 関東は学生の数がとても多く、就活への意識が高い学生がとても多いエリアです。かつ会社数も情報量も圧倒的に多いので、採用の競合は同業他社だけではなく、あらゆる企業と戦わなくてはなりません。なので、当社の魅力や良さを他の地域以上にしっかり伝えないと、なかなか振り向いてもらえないと思っています。
特に当社は大阪に本社がある会社なので、関東では知名度は全くといっていいほどありません。その中でどう知ってもらい、振り向いてもらい、入社を決めてもらうのかは、すごく難しいですね。
認知度向上への取り組み![]()
ーー皆さんおっしゃっているように、ナリコマは関西以外のエリアでは、まだまだ知名度が高くありません。関西以外の地域で、どのように認知度を上げる取り組みをしているのでしょうか。
中島さん: 本社の採用課で採用広報を担当している片倉と連携しながら、各エリアの現場で活躍している社員のインタビュー記事を採用ブログに載せるなどの発信をしたり、SNSでの発信を行ったりしています。
米田さん:九州エリアでは、スポーツ協賛やWEB広告、交通系広告など、エリアに合わせた様々な取り組みを行っています。「まずはやってみたら?」という当社の環境は非常にありがたいですね 。
今後の展望、理想の採用の形![]()
ーー今後めざしたい理想の採用の形や、力を入れたい施策を教えてください。
中島さん: 本部長の北窓がよく話しているのは、先ほどもお話させていただいたように、大手人材ナビサイトに頼らず、自社の採用ホームページで採用活動を完結させることです。
採用広報にさらに力を入れてナリコマの認知を高め、求職者のほうからナリコマに興味を持っていただいて、母集団が集まる。それが理想の形だと思います。
ーーそういった採用の形に向けて、各エリアで取り組みたい施策はありますか。
山崎さん:中四国エリアとしても、岡山工場の新設予定が控えていることなどもあり、企業認知の向上は重要になってくると考えています。特に広島ではスポーツへの熱が高く、スポーツ協賛が認知向上の手段の一つとなると考えています 。
倉田さん: 東海エリアでは、求職者のほうからナリコマを選んでいただける環境を作っていきたいです。そのために必要な情報整理をしていきたいと考えています。
企業を選択する上で大事なのは情報の質です。求職者の方がナリコマという会社を、自分ごととして捉えられるような情報をどんどん発信していきたいですね。
この「自分ごととして考えること」へ軸は、勤務地や給与などの条件面、キャリアアップできる環境、事業の将来性など、人によって全く違います。どんな軸を持っている方でも欲しい情報が見つかるよう、情報をタイミングを見極めて出したいですね。また、情報をしっかり定期的に更新し、常に鮮度の高い情報を発信していきたいです。
中島さん: 関東エリア採用担当としては、数年後に東北にセントラルキッチンが新設されるので、その立ち上げに本格的に取り組んでいくことになります。実際に運営が始まるのは数年後ではありますが、運営開始前に従業員を採用し、研修を行い、滞りなくお食事を製造できるようにしておかなければならないので、今年から徐々に準備を行っていく予定です。
それにあたり、東北独自の採用手法も身につけていかなければいけないと考えています。
未来の仲間へのメッセージ![]()
ーー最後に、未来の採用課の仲間になっていただきたい方へメッセージをお願いします。
米田さん: 最初は私一人でエリア採用担当をしていたのですが、山﨑・中島・倉田と本当に素敵な3人が仲間になってくれました。なので、3人がナリコマに入社してくれたきっかけや当社に感じていた魅力を求職者の方にも伝えてもらいたいのですが、いかがですか?
山崎さん: 私はナリコマの安定性と成長力にまずは魅力を感じました。また、エリア採用担当は新しいポジションだったので、チャレンジしながら自分の手で形作っていけるというところに非常に強く惹かれましたね。
ぜひ仲間になっていただきたいのは、「わけ隔てなく平等に人を見れる方」です。どんな人ともしっかりコミュニケーションを取れる方がいいですね。特にエリア採用担当者は、ばらばらな地域にいるメンバーとリモートで会話をして仕事を行っていくので、コミュニケーション能力が大切になります。
倉田さん: エリア採用担当の4人は、すごくいいチームだと感じています。魅力あるメンバーが集まっているチームなので、ここに加わって一緒に会社をもっと大きくしていきたい、そのプロセスの中で自分も成長していきたいと思える方だと嬉しいですね。
そして、この仕事では、立場や職種の異なる様々な方々と関わります。学生もいれば、管理栄養士と関わることもありますし、社内では現場のメンバーから支店長や工場長、さらには経営者層など、本当に幅広い方々と接します。応募者に関しても、実にいろいろなバックボーンを持った方がいらっしゃいます。
だからこそ、相手の立場や目線に立って物事を考えられること、そしてその目線に合わせようとする意識を持つことが、とても大切だと感じます。そうした姿勢は、採用を進めていくうえで、特にエリア採用担当者に求められる部分だと思います。
中島さん: ナリコマは一定の歴史がある会社ではありますが、新しいことに果敢に挑戦している会社です。
エリア採用のポジションが立ち上がったのもごく最近ですし、近いうちにセントラルキッチンが2つ新設される予定もあります。さらに、新しいシステムの導入や、AIの活用なども積極的に進めています。
会社だけでなく、私たち社員自身も常にアップデートを続けていかなければならない中で、これから新しく仲間になってくださる方には、当社にはない知見を共有していただきたいです。そうして私たちも学びながら、みんなで理想の採用の形を叶えるための挑戦を続けていきたいです!
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[執筆・校正・取材]株式会社ストーリーテラーズ 平澤 歩
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