【イベントレポート】ステーブルコインとトークン化預金が決済を変える!|Innovation Leaders Summit 2025に代表の松田が登壇
こんにちは!Digital Platformer株式会社(以下「DP社」)採用担当です。
今回は、昨年12月1日(月)~12月4日(木)に開催された、「Innovation Leaders Summit 2025」に、一昨年に続いて代表の松田が登壇しました。本レポートでは、セッション内容の一部をお届けします。
■Innovation Leaders Summit 2025とは
イノベーションリーダーズサミット(ILS)は、大手企業とスタートアップをマッチングし、革新的な新事業を創出することを目的に、経済産業省後援のもと2014年に発足したアジア最大のオープンイノベーションマッチングイベントです。
イベント概要
名称:ECONOSEC JAPAN 2025 経済安全保証対策会議・展示会
日程:12月1日(月)~12月4日(木)
会場名:虎ノ門ヒルズ 森タワー
主催:イノベーションリーダーズサミット事務局
4社合同セッションの様子
今回は、N.Avenue株式会社 神本様、JPYC株式会社 岡部様、Circle Japan 榊原様と弊社松田の4社合同でセッションに登壇しました!
テーマは「ステーブルコインとトークン化預金が決済を変える!」。
「ステーブルコイン」という言葉は聞いたことがあるけれど、「結局なにが変わるの?」と感じている方も多い領域ではないでしょうか。
本セッションでは、国内外で実際にステーブルコインを扱う各社が集まり、技術の話というよりも、「社会や決済の前提がどう変わりつつあるのか」を軸にお話しました。
本レポートでは、セッションの内容をお届けします。
ーそもそも、ステーブルコインって何が違うの?
セッションの冒頭では、松田からステーブルコインの前提について触れられました。
ステーブルコインは、ビットコインのように価格が大きく変動する暗号資産とは異なり、法定通貨や国債などを裏付けに、価値が安定するよう設計されたデジタルマネーです。ブロックチェーンの技術を使いながらも、決済や取引に使える「安定したお金」として扱われています。
今回のセッションでは、日本円建てのステーブルコイン(JPYCなど)や信託型ステーブルコイン、そして銀行預金をトークン化した「トークン化預金」といった選択肢が話題に上がりました。
松田からは、「新しい決済サービスが増える、という話というよりも、決済の仕組みそのものが変わっていく話として捉えたほうが近いかもしれない」という文脈でお話しました。
ー海外はもう“次のフェーズ”に進んでいる
Circle Japanの榊原さんからは、アメリカを中心とした海外の状況について紹介がありました。
アメリカでは法整備が進んだことで、「ステーブルコインを出すかどうか」よりも、「どう使われているのか」「どんな場面で役に立っているのか」という話が中心になってきているそうです。
国際送金や海外拠点間の資金移動、企業内の資金管理など、スピードや効率が求められる場面で、すでに実用的に使われているケースも出てきているとのことでした。
一方で、日本ではようやく発行が始まった段階。海外との距離感をどう埋めていくのかは、会場でも自然と意識されているテーマだったように感じます。
ー「手数料が安い」だけでは語れない理由
ステーブルコインというと、「決済手数料が安い」という話が先に出がちですが、セッションではそれだけではない価値についても多くの意見が出ていました。
特に印象的だったのは、ほぼリアルタイムでお金を動かせることや、お金そのものをプログラムで制御できる点です。
JPYC代表の岡部さんからは、定型的な資金移動や経理業務について、「人が手作業でやるのではなく、AIやプログラマブルなお金に任せていく、という考え方が現実的になってきている」という話がありました。
人口が減っていく中で、人の手をどこまで減らせるか、ミスや不正をどう防ぐか。ステーブルコインは、そうした課題とも自然につながる技術として話していました。
ーこれまでの「◯◯Pay」と何が違うのか?
セッション後半では、従来のFintechサービスとの違いについても話題になりました。
岡部さんの説明で印象的だったのは、ステーブルコインは特定のアプリやサービスというより、「誰でも使える基盤」として捉えられている点です。特別な許可がなくても使えることや、大企業もスタートアップも同じ条件で使えることが強調されていました。
「JPYCで何かを作ること」自体が目的なのではなく、誰かが勝手に新しい使い方を生み出せる土台をつくる。その考え方が、これまでの決済サービスとの大きな違いとして語られていました。
ーすでに始まっている、想定外の使われ方
JPYCの現状についても、具体的な数字が紹介されました。
流通額はすでに2億円を超え、保有者数は約9万人。分散型取引所での取引に加えて、農家による直販や、手数料ゼロのEC決済など、運営側が細かく想定していなかった使われ方も増えているそうです。
「こんな使われ方をしているとは思わなかった」という事例が次々に出てきているという話からは、基盤としてのお金が、少しずつ動き始めている感覚が伝わってきました。
ー金融機関にとって、これは“避けられない変化”
最後は、「金融機関はこの流れにどう向き合うべきか」という問いでセッションが締めくくられました。
トークン化預金のような、比較的取り組みやすいところから始めていくこと。AIやブロックチェーンは、もはや「使うかどうか」を選ぶものではなく、前提として向き合っていく必要があること。そして、お金の流れを可視化し、不正やリスクをどう防いでいくかという視点も重要になる、という話が共有されました。
松田からは、「やらなかったことが、将来のリスクになる可能性もある」という言葉もありました。
振り返ってみると、登壇者それぞれ立場や取り組みは違いながらも、ステーブルコインやトークン化預金を「新しい決済手段」としてではなく、決済や金融の前提を少しずつ変え始めている存在として捉えていた点は共通していたように思います。
技術そのものの説明よりも、「これが使えるようになると、現場やお金の動きがどう変わりそうか」という話に自然と議論が寄っていったことも、このセッションらしさでした。
最後は登壇者4名で記念写真を撮りました!一緒に登壇いただいた皆さま、セッションをご視聴いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
おわりに
今回のセッションを通じて感じたのは、ステーブルコインは「一部の先端技術」の話ではなく、これからの社会や仕事の前提に静かに入り込んできているということです。私たち自身も、こうした議論に触れながら、「この変化の中で、何をつくり、どこに関わっていくのか」を改めて考える時間になりました。
以上、本イベントレポートでは「ステーブルコインとトークン化預金が決済を変える!」をテーマに各社の取り組みや今後の展望についてお話した様子をお届けしました。DP社は、これからも新たな挑戦を続け、未来のデジタル社会を創造していきます。今後のイベントにもぜひご注目ください!