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私たちはトラックで商品を配送してくれるみなさんを「ドライバー」ではなく「配送スタッフ」と呼んでいます。
なぜ「配送スタッフ」という呼び方にしたのですか?
(賢治)
商品をお客様の手元に届けるという作業は「運転」だけしているわけではありません。なので「ドライバー」という呼び方は、お願いしていることの一部だけしか表現していないなと思ったのです。
配送スタッフのミッションは、商品を丁寧に扱い、お客様が希望する場所まで商品を届けることです。これを一言で表現できる呼び方を考えた結果、「配送スタッフ」にたどり着きました。
「配送スタッフ」という呼び方にして変化はありましたか?
(西岡)
目に見える変化は正直ありません。笑
ですが、私も呼び方を変えてみて、根っこの部分で今までよりも配送スタッフに感謝する気持ちが生まれたような気がします。
倉庫スタッフにも「自分たちに代わって商品をお客様に届けて頂く人たちが配送スタッフなんだ」という相手を尊重する気持ちが芽生えたんじゃないかと思っています。なぜそう思うかと言うと、以前ご紹介したような「じゃんけん大会」のようなイベントについて、倉庫スタッフから「こうしたらもっとよくなるんじゃないか」というような意見が自然に出るようになってきたからです。
「配送スタッフ」と呼ぶ理由を配送スタッフの方に説明しているんですか
(西岡)
実はしていません。笑
もちろん聞かれれば伝えますが、こちらから能動的に伝えることはしていません。そう言われただけでは、配送スタッフも特に気にも留めないと思います。大事なことは、私たちがそういうポリシーで活動していることを行動で示すことだと考えています。この行動を変えるために意識を変える必要があり、日ごろ使う呼称にポリシーを反映させていることは意味があることだと思っています。
「配送スタッフ」のみなさんにはどんなことを期待していますか
(賢治)
配送スタッフの方には「お客様が喜ぶ配送を、ユアサの代表として」という心構えで配送をしてほしいとお願いしています。これを実現する方法として、「安全」「元気」「丁寧」「傾聴(+共有)」を大事にしてほしいと、それぞれ具体例を交えてお伝えしています。
作業をお願いするのではなく、ミッションをお願いするイメージですね。こうすることで、日々の何気ないコミュニケーションや突発的なトラブル対応でも言動に違いが出てくると思っています。
配送スタッフの方はどう感じているのでしょうか
(西岡)
配送スタッフのみなさんから「ユアサの倉庫に来るのは楽しい」と言って頂けることが増えました。「配送スタッフ」と呼ぶだけでこれが実現できたわけではありませんが、私たちの意識の変化が小さな行動の変化になって、配送スタッフの方との良好な関係につながっているんじゃないかと思います。