2024年7月、シンプライン株式会社から事業を承継し、新たなスタートを切ったsimpline株式会社。前編に続き、同社の代表取締役を務める中島に、代表取締役に就任した経緯や組織作りへの想いなどを率直に語っていただきました。ぜひ前編と合わせてお読みください!
── 2023年9月、シンプライン株式会社の当時の代表取締役社長が逝去されました。本当に突然のことでしたが、急遽、代表取締役に就任された時のことを振り返っていただけますか?
あまりに急なことで社内の誰もが悲しみとともに不安を抱えていた中、会社の今後については株主の決定を待つしかありませんでした。ただその間も、引き続き円滑に会社を運営していくには取締役を立てる必要があったため、前代表と共に今後の事業計画などを話し合っていた私が選任され、シンプライン株式会社の代表取締役に就任させていただきました。(現在は退任)
はじめはとにかく、社員やお客様を守ることができればいいというのが全てでした。ただ、いざ代表という立場になってみると、社員からもお客様からもこの会社が求められている状態にあり、その状態は簡単に築き上げられるものではないということが重々わかりました。であれば、会社がまだ生きている以上、生かし続けることが自分の役割だと思ったのです。
そして株主と話し合いを続けた結果、simpline株式会社という新会社を設立することになり、シンプライン株式会社の事業を全て承継する吸収分割契約が成立いたしました。今はsimpline株式会社の代表取締役として、新しい取締役陣とともに、覚悟をもってさらに組織を成長させていこうと取り組んでいるところです。
誰が舵を取っても前進する組織へ
── 代表取締役としてどういう存在でありたいですか?
確かに私が代表取締役を務めてはいますが、simpline株式会社の事業も顧客との信頼関係も、シンプライン株式会社の前代表と社員の皆さんが残して下さったものだという意識があります。ですので、自分の会社とは思っていないと言いますか、新しい取締役陣だけで作るものでもなく、ここから改めてみんなで、自分たちの手で、simpline株式会社を作っていこうよ、と思っています。
決して絶対的な存在になりたいとか、「中島じゃないとダメだ」と思われたいということはありません。ただ、自分たちで組織を作り上げていく時に、進むべき方向性を示せるように、一歩か二歩みんなの前を行ってイメージを作っておく役割は必要だと考えています。邪魔になっていたら意味がないので、私が示す道が社員にとって納得感があって、これなら一緒に作り上げていけるな、と思ってもらえれば十分です。
そうやって進むべき方向に具体的に道を作るのが代表の仕事だとしたら、その道を歩んでいくためにはどうしたらいいかを考え、実際に歩を進めていこうとするのが社員の仕事だと考えています。同じビジョンをみんなで描いて、二人三脚で動けるような状態にできれば、誰が代表であろうと前に進む組織になっていくはずです。例えば5年毎に任期満了で代表を交代したとしても、simplineという船は前に進んでいける、そういう状態を目指しています。
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愛着を持てる会社を自分たちの手で
── どのような組織を築いていきたいですか?
「法人格」と言う言葉がありますが、simplineという会社に本当に人格があるように思ってもらえるような組織作りをしたいです。社員一人ひとりが会社のことを一人称で語れるくらい、simplineというものに対して想いがあったり、繋がりがある状態にしていくことが今後の発展には必要だと感じています。
また、組織としての私の理想は、「全体が良い」状態です。社員にとって良い、お客様にとって良い、社会にとっても良い、そんな理想としては当たり前かもしれない状態を真剣に目指しています。それぞれの視点によって「良い」状態は異なるかもしれませんが、突き詰めたら、どこかに全員にとっての「良い」状態の解があるのではないかとずっと考えています。
極論、本当に自分のためになることを突き詰めて考えたら、全体が良くなることをするはずだと思っているところがあります。というのも、自分にとって良い環境を作りたいとか、自分が良い仕事をしたいと思ったら、周りも良くなっていかないと叶わないからです。
ここで前提にあるのは、全体を見れているか、ということだと思います。自分の見えている範囲だけで考えていると、「あの人がやらないから」「会社がこうだから」という風に、見えていない範囲に対しては良くないことばかり言ってしまう傾向があります。でも、広い範囲を見た上で、自分のために快適な環境にしようと考える人であれば、今の会社の状態を踏まえたらこの制度をこうした方がみんなにとって良くなるし、結果的に自分にとっても良くなるな、と考えられるはずなのです。
つまり、全体を俯瞰して見る力や見えていないところも想像する力を持ち、自分のためにも良くしようとする人たちが集まれば、組織の状態は自然と良くなっていくに違いないと考えています。
── 全体を見ることの他にも、大切だと思うことはありますか?
総合して考えると、人は一人では生きられないということをちゃんとわかって、感謝の気持ちを持てているか、ということが一番大切なのかもしれません。
私が今の立場に立てているのも、「立たせていただいている」と言いますか、できると後押しして支えて下さった方たちがいたおかげです。決して当たり前のことではないので、みんなが同じような気持ちを持てたら、周りのためにも良い仕事をしようとし、結果的に良い組織を作っていくことに繋がると信じています。
私自身、これからも色々と経験しながら学んでいき、自分を変えていくことも必要だと思っています。ですので、社員にも、これから仲間になって下さる方にも、完璧を求めるつもりはありません。
ただ、自分たちで組織を作り上げていくんだ、自分たちで良くしていっていいんだ、というマインドでいてもらいたいとは思っています。そしていつか、社員一人ひとりが自分たちで作った会社に愛着を感じ、誇りに思える日が来るまで、まずは私自身が組織作りに誠実に向き合い続ける覚悟です。
インタビューを通じ、会社という船を、みんなで前へ漕いでいくことへの強い想いが伝わってきました。新生simplineは、全員参加型の組織作りに向けて、新たな航海を始めたばかりです。代表の想いに共感し、共に新しい組織を築いてみたいと感じられた方との出会いを楽しみにしております!