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「自分はアナログなエンジニア。人こそ大事」

BLSをリードする、エンジニアでもある社長・清水健一をご紹介します。千葉大工学部出身、東京都在住。サーファーでもあり、房総半島に波が立てば車を駆って出没するほか、山にも頻繁に足を運ぶ。


- 高校時代は、あのバスケの超強豪・能代工業でバスケ部だったそうですね。

 そうそう。部活はめっちゃ厳しかったけど、基本的なことをちゃんとやるということが、体に染みついた気がします。進学校じゃなくて、多くはバスケの道に行くか、あるいは工学系で大学に行くか、就職するか、でした。

- 千葉大工学部に進学し、そこでもバスケをやったんですか?

 2年生の新人戦までは。そこから勉強が忙しくなったんで、さすがに辞めました。

- そこからなんでエンジニアに?

 もともと工学系が好きだったんだけど、お金が無いからバイトをしなきゃ、でも外に行く時間が無い、じゃあ学内でバイトをしようと思って。そのときにシステム系のことをいろいろやらされたんです。

- 今っぽく言えば、スラムダンク系エンジニアの誕生みたいなもんですね(笑)

 そのときふと、大手企業も小さい会社も「ちゃんとやってない」ってことに気が付いたんです。システムの会社は、システムを作って当然。でも、基本的な礼儀とか、顧客満足度とかに心配りがまったくないというか。本来、サービス業なのに。今はコンビニだってきちんと挨拶や接客ができるでしょ?でも、それさえもない。そのときに「自分だったらもとうまくやるのになあ」という思いがありました。だから

エンジニアは「人間相手の商売」

だって気持ちは、今でもとても強いんです。

 また、大手企業に高いお金を払って発注しても満足がいかなくて、結局自分でやってしまうことが何度もあって。

 でもコンピュータのエンジニア志向だったわけじゃないんですよ(笑)。もともと車が好きで、車をいじっていたかった。そこにインターネットが出てきて、バイトをするにはネットの知識と技術を身に付けようと思って。そうしたら千葉大医学部からいろんな依頼があって、それが高じて、会社になっちゃったんです。だから卒業して就職、という境が無くて。

- おもしろかった仕事、たいへんだった仕事のエピソードを1つ上げると?

 おもしろかったというか...(笑)。●×銀行のセキュリティシステムの仕事を受けた時、日中は社員はみんなPCを使って仕事をしてるから、営業時間外に来てくれってことに。行ってみたらセキュリティが厳しく、「資料もスマホも持込厳禁」だったんです。何かあっても調べ物ができない状態。すべて頭で覚えてから出かけるしかない。異常ですよね。「王様と奴隷(笑)」のような状態でみんな疲弊してしまい、勉強にはなったけど、この働き方じゃ世の中良くならないなあ、と強く実感したなあ。

 またこの直後に山梨県での仕事が来て、その際に遠隔操作でも仕事ができるとわかったんです。



- その後千葉大からの「医師の働き方を見える化したい」という要請から、就業管理システムを2014年に開発したわけですね。日本中のいろんな大学に納品して、大学や病院はどう変わってきたと思いますか?

 立ち上げ当初は、まだ紙文化の時代で、デジタル化が始まったばかり。そうこうするうちに、数年で一気に浸透していった感じがしますね。今や紙で業務を進めている大学は少ないと思いますよ。

- じゃあ近年のコロナ禍は、会社にどんな影響がありました?

 業績的には、BLSはあまり大きな影響は無かったですね。ただ、打合せの多くがリモートになってしまい、対面の重要性を痛感しました。例えばリモート会議は手軽に繰り返し実施できるのはいいことだけど、決定的なことはやはり対面なんです。

 また今、AIが社会に浸透してきて、仕事を奪われるんじゃないかなんて話もあるけど、それは違う。AIは過去の情報を扱うだけで、新たなことの気づきは、やはり人間からしか出てこない。お客さんが困っているという話も、AIからは出てこない。また、AIをツールとしてみると、作るのも人、使うのも人、メンテナンスするのも人。やっぱり人間相手の商売なんだなあと、実感します。

 システムの会社をやっていながら、やはり自分は古いタイプ、

アナログ人間

なんだ、って思いますよ(爆)。

- システム会社の代表エンジニアがアナログな人間...(笑)じゃあ、そんなアナログ人間が、これから会社をどうしていきたいですか?

 あまりお金のことは考えず、楽しく仕事をして生きていければいい。仕事はもちろんたいへんで、やればやるほどどんどん責任がついてくる。それをちゃんとやるのは当たり前だけど、たいへんな思いをしながらも、楽しんでいきたいですね。会社も、自分も。

- 何か新しい、楽しい仕事の予定はあるんですか?

 そう、間もなくクラフトビールの仕事を始めるんです。でも、ただビールを製造販売するっていうことじゃなく、世の中にまだない、まったく新しいシステムを作っていくんです。「システムの会社がビール?」って思われるだろうけど、いいじゃない、それも。好きなことをやっていって、その先にいろんな仕事が生まれるだろうし。

 といっても、実は自分がビール好きだから、ただ飲みたいから、なのかも知れないね(笑)。



- なるほど。では今回、どういうタイプの人に来て欲しいですか?

 今、BLSは若手も含め、全員がとても熱心に仕事に取り組んでます。それは大事なことなんだけど、忙しすぎて、周りが見えにくくなってる。だから

「俯瞰できるタイプの人」

が必要なんです。いい換えればマネージメント。セルフマネージメント、仕事のマネージメント、他者のマネージメント。経験を重ねてできるようになった人でもいいし、もとからそういう資質、指向性のある人でもいい。あるいは、仕事の発注側にいてマネージメントやってきたけど、現場への関心が高まり、手を動かしたくなってスキルを身に付けた人でもいいです。

 それと、「アナログ的にやっていく」「人とのやりとりの中からいろいろ見つけていく重要性」に共感してくれる人。そんな人に来て欲しいです。まだ自信がなくても、そんなことをがんばっていこうとする人でもいいですね。

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