みなさんはじめまして!
北海道の浦河で「神馬建設」という工務店の社長をしている神馬充匡(じんば みつまさ)です!
【プロフィール】
学生時代から17年間土木を学んだ後、 実家の工務店にもどり、現在は神馬建設の代表取締役をやっています。 やらない後悔より、やって後悔。 一度きりの人生。楽しくやりきろうって思っています。
「いつか北海道に移住してみたい」
そう思って調べていたら、「北海道 移住 やめとけ」「北海道 移住 後悔」といった言葉が出てきて、不安になった方もいるのではないでしょうか。
自然が豊かで、食べ物がおいしく、広々とした土地で暮らせる。北海道には確かに魅力があります。
一方、旅行で訪れる北海道と、毎日生活する北海道は別物です。
冬の寒さや雪、暖房、車、仕事、本州との距離など、移住して初めて現実として感じることもあります。
私は北海道の浦河町で生まれ、一度この町を離れて関東でも暮らしました。その後、浦河へ戻り、現在は地域の建設会社「神馬建設」を経営しています。
都会と北海道の地方、その両方で暮らした経験から思うのは、
北海道への移住は、誰にでもおすすめできるものではない
ということです。
ただ同時に、
「北海道だからやめた方がいい」とひとまとめにするのも違う
と思っています。
北海道の面積は約8万3,422平方キロメートルあり、都道府県では全国1位です。北海道庁も、道央・道南・道北・オホーツク・十勝・釧路根室など、地域ごとに分けて政策や経済動向を整理しています。つまり、「北海道」と一言でいっても、気候や交通、仕事、生活環境は地域によって大きく異なります。
この記事では、
北海道への移住が「やめとけ」と言われる理由、移住して後悔しやすい人・後悔しにくい人の特徴、北海道内の都市部と地方の違い、そして後悔しない地域選びのポイントまで解説します。
後半では、北海道の地方で暮らす一つの具体例として、私たちが暮らす浦河町のリアルも紹介します。
北海道移住を決めるための記事ではありません。
自分に北海道での暮らしが合っているのかを判断するための記事として読んでもらえればと思います。
北海道への移住は本当に「やめとけ」なのか?
結論から言えば、北海道への移住を「やめた方がいい人」はいます。
ただし、それは北海道が悪いからではありません。
その人が求めている暮らしと、選んだ地域が合っていないからです。
例えば、
札幌の中心部で暮らす場合と、人口数千〜数万人規模の町で暮らす場合では、同じ北海道でも生活は大きく違います。
公共交通を使いやすい場所もあれば、車中心になる地域もあります。
雪の多い地域もあれば、比較的少ない地域もあります。
求人や医療機関、商業施設が多い都市もあれば、選択肢が限られる町もあります。
だから北海道への移住を考えるときに重要なのは、
「北海道に移住するかどうか」だけではなく、「北海道のどこで、どんな暮らしをするのか」まで考えることです。
まずは、北海道移住が「やめとけ」「後悔する」と言われる主な理由から見ていきます。
北海道移住が「やめとけ」と言われる7つの理由
冬の寒さに慣れる必要がある
北海道への移住で避けて通れないのが冬です。
当然ですが、本州の温暖な地域と比べれば寒い期間は長くなります。
朝晩に氷点下まで冷え込む日もあり、冬道では積雪だけでなく、凍結した路面にも注意しなければなりません。
特に本州から移住する人にとっては、
- 防寒着
- 冬用の靴
- 暖房
- 冬道の運転
など、これまで意識していなかったものが日常になります。
ただし、ここで注意したいのが、
「北海道=どこでも同じくらい寒く、同じくらい雪が降る」わけではない
ということです。
北海道は非常に広いため、気温だけでなく積雪量にも大きな地域差があります。
「北海道の冬に耐えられるか」だけではなく、候補地の冬が実際にどのようなものなのかを調べることが重要です。
雪かきの大変さは地域・住まいによって大きく違う
「北海道へ移住すると毎日雪かきが必要になる」
というイメージを持っている方もいるかもしれません。
確かに、降雪量の多い地域で戸建て住宅に住めば、除雪は生活の一部になります。
- 玄関前の雪を除ける。
- 車に積もった雪を落とす。
- 駐車スペースを確保する。
これが毎日のように必要になる地域もあります。
一方で、積雪が比較的少ない地域もありますし、都市部の集合住宅などでは、自分で大規模な雪かきをする機会が少ないケースもあります。
つまり、
北海道に住む=一律に大量の雪かきが必要
ではありません。
移住先を考えるときには、「北海道の年間積雪量」ではなく、候補となる市町村のデータまで見ることをおすすめします。
暖房費など、冬ならではの生活コストがかかる
北海道では、住宅の暖房を長期間使用することになります。
そのため移住前の生活と比べて、灯油・ガス・電気など、暖房に関する支出を多く見込む必要があります。
ただし、暖房費は地域だけで決まるものではありません。
住宅の広さ、暖房方式、断熱・気密性能などによっても変わります。
北海道でも住宅の断熱性能向上は重視されており、北海道の「北方型住宅」に関する資料でも、高い断熱性能によって暖房エネルギーを抑える考え方が示されています。
そのため、北海道で住まいを探す場合は、
家賃だけを見て決めない
ことが大切です。
一見家賃が安くても、住宅性能によっては冬の暖房費が大きくなる可能性があります。
逆に、断熱性能の高い住宅であれば、冬の室内環境も大きく変わります。
これは建設業に携わる立場からも、北海道移住でぜひ意識してほしい部分です。
本州への移動に時間とお金がかかる
北海道に移住してから意外と負担になりやすいのが、本州との距離です。
東京や大阪などへ行く場合、多くのケースで飛行機などを利用することになります。
本人は北海道での生活を気に入っていても、
- 実家へ帰省する。
- 友人の結婚式へ行く。
- 家族に何かあって急いで本州へ向かう。
となると、移動時間と交通費がかかります。
特に、本州に家族や親しい人が多く残る場合は、「年に何回帰省するのか」まで含めて生活費を考えることをおすすめします。
北海道への移住では、家賃や食費だけを比較すると、実際の生活コストを見誤ることがあります。
北海道内の移動も想像以上に時間がかかる
これは北海道ならではの後悔ポイントかもしれません。
「北海道に住めば、休日に函館へ行ったり、知床へ行ったり、富良野へ行ったりできる」
そんな暮らしを想像する方もいるでしょう。
もちろん旅行はできます。
ただし、北海道は約8万3,422平方キロメートルあります。
住む場所によっては、同じ北海道内でも目的地まで数時間かかります。
実際、神馬建設にも道外から北海道へ移住してきた社員がいますが、本人からは、
「せっかく北海道に来たので休日にいろいろな場所へ行きたいけれど、想像以上に北海道が広い」
という話も聞きました。
北海道で暮らすなら、
「北海道に住む」のではなく、「北海道のこの地域に住む」
という感覚を持つことが大切です。
車が必要かどうかは地域によって大きく異なる
「北海道では車が必須」と言われることがあります。
これも半分正しく、半分は地域によります。
札幌など公共交通が充実している地域で、駅や地下鉄の近くに暮らすのであれば、車を所有しなくても生活できるケースがあります。
一方、町村部などでは、通勤や買い物、病院、子どもの送り迎えなどに車を使うことが一般的です。
車を所有すれば、
- 車両代
- ガソリン代
- 保険
- 車検
- スタッドレスタイヤ
などの費用もかかります。
北海道への移住を考えるなら、
候補地で車なし生活が可能なのか、それとも車を前提にした方がいいのか
を最初に確認しておいた方がいいでしょう。
仕事・医療・教育・買い物環境は地域によって差がある
「北海道に移住すると仕事がない」
というのも、北海道全体をひとまとめにしすぎた表現だと思います。
都市部と町村部では、企業数も求人の種類も違います。
同じことは医療や教育、買い物にも言えます。
大きな都市であれば複数の選択肢があるものでも、地方では最寄りの施設が一つしかないこともあります。
だから移住前に、
「北海道なら何とかなるだろう」
ではなく、
自分が住もうとしている市町村で生活が成り立つか
を確認する必要があります。
特に、
- 仕事
- 病院
- 学校・保育園
- スーパー
- 公共交通
は、移住候補地ごとに調べておきたい項目です。
北海道移住で後悔しやすい人の特徴
ここまで紹介したデメリットがあっても、北海道で楽しく暮らしている人はたくさんいます。
一方で、移住後に「思っていたのと違った」と感じる人もいます。
違いはどこにあるのでしょうか。
「北海道ならどこでも同じ」と考えている人
まず注意したいのが、北海道という一つのイメージだけで移住先を考えることです。
北海道庁も道内を複数の地域に分けて政策を整理しているほど、北海道は広く、地域性も異なります。
雪。
夏の気温。
都市へのアクセス。
産業。
求人。
医療。
文化。
それぞれ違います。
「北海道に住みたい」
から、もう一段掘り下げて、
「北海道で、どんな生活をしたいのか」
まで考えることが重要です。
夏の旅行だけで移住先を決める人
北海道の夏は魅力的です。
景色も良く、観光には最高の季節だと思います。
ただ、その印象だけで移住先を決めることはおすすめしません。
移住すれば冬も暮らします。
旅行なら悪天候の日はホテルにいればいいですが、生活では、
- 仕事へ行く。
- 買い物へ行く。
- 雪道を運転する。
- 子どもを送り迎えする。
必要があります。
可能であれば、移住前に冬の候補地を一度体験することをおすすめします。
「北海道に移住すること」自体が目的になっている人
移住したい理由を聞いたとき、
「北海道が好きだから」
だけで終わってしまう場合は、一度考えてみてほしいと思います。
- なぜ北海道へ移住したいのか。
- 自然の近くで暮らしたいからなのか。
- 都会での働き方を変えたいのか。
- 子どもを違う環境で育てたいのか。
- 住宅費を見直したいのか。
- 地域とのつながりが欲しいのか。
目的によって選ぶ場所は変わります。
移住はゴールではなく、その後の生活を変えるための手段です。
仕事を決めずに移住先だけ決めてしまう人
個人的に、これは特に注意してほしいと思っています。
住んでみたい町を先に決めて、その後に仕事を探す。
もちろん、この順番でもうまくいく人はいます。
ただ、地方の場合、希望する職種の会社が何社もあるとは限りません。
移住後に入った会社が合わなかったとき、同じ地域ですぐ次の転職先を見つけられるとも限らない。
そのため私は、
住む場所と仕事はセットで考えた方がいい
と思っています。
支援金や補助金だけで移住先を決める人
全国の自治体にはさまざまな移住支援制度があります。
北海道内でも、住宅や就職、子育てなど独自の制度を設けている自治体があります。
もちろん活用できる制度は活用した方がいいです。
ただし、支援金は移住先を選ぶ主目的にしない方がいいと思います。
補助が終わっても、その町での生活は続きます。
「支援制度がなくてもここで暮らしたいか」
という目線を持っておくことが大切です。
本州や北海道内の距離感を軽く考えている人
北海道は想像以上に広いです。
道内の移動だけではなく、本州への帰省も含めて、
- 誰に会いたいのか。
- どのくらいの頻度で帰省するのか。
- 空港までどのくらいかかるのか。
- を確認しておく必要があります。
特に家族で移住する場合は、自分だけではなく配偶者や子どもの人間関係まで変わります。
距離は、移住後に変えられない条件の一つです。
北海道移住で後悔しにくい人の特徴
反対に、北海道への移住が合いやすいのはどんな人でしょうか。
私は、単に「寒さに強い人」ではないと思っています。
移住して何を変えたいのかが明確な人
例えば、
- 通勤時間を減らしたい。
- 自然の近くで暮らしたい。
- もっと家族との時間を増やしたい。
- 地域に残る仕事がしたい。
などです。
求めるものが明確であれば、
- 「その条件なら札幌なのか」
- 「地方都市なのか」
- 「もっと小さな町なのか」
と、移住先を具体的に絞れます。
メリットだけでなく、不便さも受け入れられる人
完璧な移住先はありません。
都会には都会の不便さがありますし、地方には地方の不便さがあります。
重要なのは、
「この不便さなら、自分は受け入れられる」
と思えるかどうかです。
北海道移住を成功させるために必要なのは、デメリットをなくすことではなく、自分にとって許容できるデメリットを見極めることだと思います。
実際に現地を見てから判断できる人
インターネットで情報を集めることは大切です。
ただ、最後は一度その町へ行くことをおすすめします。
可能なら観光ではなく、
- スーパーへ行く。
- 住宅街を見る。
- 朝と夜に外へ出る。
- 職場候補まで移動してみる。
という「生活者としての体験」をしてみてください。
ネットで見た印象と実際の印象が違うことは、珍しくありません。
北海道への移住は「都市部」と「地方」でかなり違う
ここまで読むと、
「車が必要なのか不要なのか、結局どっち?」
「仕事はあるのか、ないのか?」
と思った方もいるかもしれません。
その答えは、
住む地域によります。
北海道への移住を考えるときは、「北海道」という大きなくくりだけではなく、少なくとも都市部と地方を分けて考えた方がいいでしょう。
※上記はあくまで大まかな傾向です。実際の環境は市町村や居住エリアによって異なります。
北海道移住で後悔しないためには、
都会と地方のどちらが優れているかではなく、自分がどちらを求めているか
を考えることが大切です。
北海道の「地方」へ移住するなら、さらに考えておきたいこと
ここからは北海道の中でも、札幌などの大都市ではなく、地方の町へ移住したい人に向けた話です。
- 自然の近くで暮らしたい。
- 人の少ない場所へ行きたい。
- 地域に根ざして働きたい。
そう考える人にとって、北海道の地方は魅力的な選択肢です。
ただし、都市部以上に事前確認は重要になります。
車中心の生活を受け入れられるか
町によりますが、北海道の地方では車が生活の中心になりやすいです。
公共交通だけで生活したい人は、住む場所を慎重に選ぶ必要があります。
「選択肢が少ない」ことをどう感じるか
- 店が少ない。
- 仕事が少ない。
- 病院の選択肢が少ない。
- 習い事の選択肢が少ない。
地方にはこうした面があります。
これを強いストレスに感じる人もいれば、
「必要なものがあれば十分」
と感じる人もいます。
この感覚はかなり重要です。
人との距離が近い暮らしが合うか
小さな町では、仕事・学校・地域活動などの人間関係がつながることがあります。
- 会社の人とスーパーで会う。
- お客様と地域行事で会う。
- 子どもの学校で知り合う。
都会では別々だったコミュニティが重なります。
この距離感を心地よいと思う人もいれば、窮屈だと感じる人もいます。
北海道の地方暮らしの一例として「浦河町」を紹介します
ここまで北海道全体の話をしてきました。
そのうえで、
「北海道には住みたい。でも札幌のような都市より、自然に近い町で暮らしたい」
という方に、一つの具体例として知ってほしいのが、私たちが暮らしている北海道浦河町です。
浦河町は北海道の日高地方南部にあり、太平洋と日高山脈に囲まれています。
浦河町の移住サイトでは、「涼しい夏」「雪の少ない冬」を地域の特徴として紹介しています。
浦河も、もちろん万人におすすめできる町ではありません。
むしろ、向いている人と向いていない人がはっきりする町だと思っています。
「北海道=豪雪」ではない。浦河は雪が比較的少ない
北海道の地域差を分かりやすく示す一例が、雪です。
気象庁の1991〜2020年の平年値では、浦河の12月〜2月の降雪の深さ合計は104cm、最深積雪は19cmです。
浦河町自身も「雪の少ない冬」を地域の特徴として紹介しています。
私自身の生活感としても、
「北海道に住んだら毎日のように大量の雪かきをする」
というイメージとは違います。
ただし、雪が少ないから冬への備えが不要なわけではありません。
寒さはあります。
風の強い日もあります。
路面凍結にも注意が必要です。
ここでも大切なのは、
北海道というイメージではなく、その地域の実際を見ること
です。
浦河は車中心。ただし「何もない町」ではない
浦河には現在、鉄道がありません。
JR日高線の鵡川〜様似間は2021年4月1日に鉄道事業を廃止しています。
私自身、浦河での生活では車はほぼ必要だと感じています。
一方で、
「田舎だから、生活に必要なものがほとんどない」
というイメージとも少し違います。
日常の買い物ができる店舗はありますし、浦河赤十字病院には内科、小児科、外科、産婦人科、整形外科など13診療科があり、95床を備えています。
もちろん、専門的な医療や大きな買い物などでは町外へ行く場合もあります。
つまり、
生活はできる。でも都会ほど選べない。
この言い方が、一番実感に近いと思います。
浦河から札幌までは約2時間45分。北海道では距離感も重要
浦河町公式サイトでは、新千歳空港から浦河までは車で約2時間10分、札幌市からは約2時間45分と案内されています。
これを、
「札幌にも行ける」
と思うのか、
「札幌まで遠い」
と思うのか。
ここにも価値観が出ます。
毎週都会へ遊びに行きたい人には遠いでしょう。
一方で、普段は町の中で暮らし、必要なときに都市部へ行ければいいという人なら、それほど気にならないかもしれません。
移住先を決めるときは、
その町に何があるかだけでなく、「ないものを取りに行くには何時間かかるか」も確認する
ことをおすすめします。
浦河で暮らしていて「都会では味わえなかった」と感じること
ここからは、数字ではなく私自身の話です。
私は一度浦河を離れ、関東で暮らしながら建設の仕事をしていました。
関東で働いていた頃は、朝と夜を合わせると毎日2時間以上を通勤に使っていました。
浦河に戻った現在は、通勤時間は10分ほどです。
同じ24時間でも、使い方は大きく変わりました。
朝、現場へ向かえば太平洋が見えます。
春には、牧場に生まれたばかりの仔馬がいます。
そして夕方、自分たちが建てたイエの前を通ると窓に灯りがついている。
その中で、お客様の家族が生活している。
自分がつくったものと、
そこで暮らす人と、
自分自身が、
同じ町にいる。
都会で働いていた頃には、なかなか感じられなかったことです。
だから私は、
「便利」と「豊か」は別のもの
だと思っています。
都会より浦河の方が便利だとは思いません。
便利さだけで比べれば、都会の方が上です。
でも、その便利さを手放してでも欲しいものがある人にとっては、地方で暮らす意味があります。
実際に道外から浦河へ移住した社員もいます
神馬建設には、岐阜県から浦河へ移住してきた大工がいます。
移住前に本人が心配していたことの一つは、食生活でした。
飲食店や店の選択肢が少なく、
「毎日の食事に飽きないだろうか」
と思っていたそうです。
ところが実際に暮らしてみると、地元で獲れた魚などを食べる機会があり、海のない県から来た本人にとっては、むしろ食生活の満足度が高かったそうです。
反対に、移住してから感じた不便さもあります。
休日に北海道各地へ行こうとすると、とにかく距離がある。
「北海道に移住したから、いろいろ見て回りたい」
と思っても、目的地によっては簡単に日帰りできません。
こういう、
来る前には想像していなかったメリットとデメリットの両方
を知ることが、本当の移住検討だと思います。
北海道移住で後悔しないために、移住前にやってほしいこと
北海道への移住を本気で考えるなら、できれば一度「生活者」として候補地を見てください。
観光地を回るのではありません。
- スーパーへ行く。
- 住宅街を歩く。
- 病院まで行ってみる。
- 通勤ルートを走ってみる。
- 朝と夜の町を見る。
- できれば冬にも行く。
そのうえで、
「ここで普通の日常を過ごせるか」
を考えてみることをおすすめします。
浦河町にも、移住検討者がお試しで暮らせる生活体験住宅があります。2026年にも新しい生活体験住宅の募集が行われています。
移住を決めてから来るのではなく、
移住するか決めるために暮らしてみる。
この順番の方がいいと思います。
「どこに住むか」と同じくらい「どこで働くか」を考えてほしい
ここは建設会社を経営している立場から、特に伝えたいことです。
移住の記事を見ると、
- 気候
- 家賃
- 自然
- 支援金
など、「住むこと」の情報が中心になりがちです。
でも、実際の生活では平日の大半を仕事に使います。
だから私は、
移住先と仕事はセットで考えた方がいい
と思っています。
年収だけを見るのでもありません。
- 通勤時間
- 住宅費
- 車の維持費
- 家族との時間
- 休日
- そこでどんな人と働くのか
まで含めて考える。
私自身、関東から浦河へ戻って通勤時間は大きく減りました。
額面の給与だけでは分からない「時間」も、暮らしをつくる大切な要素です。
浦河で働く選択肢の一つに、神馬建設があります
もしここまで読んで、
「北海道の地方で暮らすことに少し興味がある」
「浦河の暮らしも一度見てみたい」
と思った方がいれば、そのとき初めて、仕事の選択肢の一つとして私たち神馬建設のことも知ってもらえればと思います。
神馬建設は1987年設立、2026年4月現在11名の会社で、浦河町と日高東部地区を中心にイエづくりをしています。
大きな会社ではありません。
だからこそ、一棟一棟、一人ひとりと向き合いながら仕事をしています。
地域の建設会社で働いていると、建てて終わりではありません。
建てたお客様と町で会います。
何年か経って、
「ちょっと見てもらえる?」
と相談をもらうこともあります。
自分たちがつくったイエが、そのまま町の風景になります。
私は、
地域の仕事は「引き渡して終わり」ではなく、引き渡した後も続いていく仕事
だと思っています。
神馬建設で一緒に働きたいのは、こんな人です
私が一緒に働きたいと思うのは、まず人の話を聞ける人です。
私たちの仕事は、お客様が何に困っているのかを聞くところから始まります。
図面より前に、人があります。
そして、
「イエ」より「暮らし」に興味を持てる人。
建物を完成させれば終わりではなく、
そこで誰が、
どんな毎日を送り、
どんな人生を過ごすのか。
そこまで想像できる人には、この仕事は面白いと思います。
神馬建設では現在、新卒採用のほか、施工管理スタッフ、現場作業員、建具工事、内装仕上げ、左官工、建築板金工などのキャリア採用を掲載しています。
北海道に移住したいから神馬建設へ来てほしい、とは思っていません。
反対です。
町を見て、
会社を見て、
働く人を見て、
「ここなら自分に合いそうだ」
と思った人に来てほしいと思っています。
北海道移住についてよくある質問
北海道への移住は本当にやめた方がいい?
一律にやめた方がいいとは思いません。
ただし、冬の寒さ、地域による雪の量、暖房費、本州との距離など、北海道特有の条件はあります。
それらを知らずに移住すると後悔する可能性があります。
重要なのは、「北海道に向いているか」だけではなく、自分に合う地域を探すことです。
北海道はどこでも車が必要?
いいえ。
札幌など公共交通を利用しやすい地域では、車を所有せず暮らせる場所もあります。
一方、町村部では車の必要性が高くなります。
候補地ごとに確認する必要があります。
北海道はどこでも雪が多い?
地域によってかなり違います。
例えば浦河は、町自身が「雪の少ない冬」を特徴として紹介しており、気象庁の平年値でも12〜2月の最深積雪は19cmです。
「北海道だから」という理由だけで判断せず、市町村単位で気候を見ることをおすすめします。
北海道移住では仕事を先に決めた方がいい?
必ず先に決めなければならないわけではありません。
ただし、地方へ移住する場合は、自分が希望する職種の求人がどの程度あるかを事前に確認することをおすすめします。
住居と仕事をセットで検討した方が、移住後のリスクは減らせると思います。
移住前にお試しで暮らすことはできる?
自治体によっては移住体験住宅などを用意しています。
浦河町にも生活体験住宅があり、移住を決める前に実際の生活を体験できます。
まとめ|北海道移住で後悔しないために必要なのは「北海道を一括りにしないこと」
北海道への移住について調べると、
「最高だった」
という人もいれば、
「やめておけばよかった」
という人もいます。
どちらも、その人にとっては本当なのだと思います。
北海道は広いです。
都市部もあります。
地方都市もあります。
人口の少ない町もあります。
豪雪地域もあれば、雪が比較的少ない地域もあります。
公共交通だけで暮らしやすい場所もあれば、車なしでは難しい場所もあります。
だから、
「北海道移住はおすすめか」
という問いに、一つの正解はありません。
考えるべきなのは、
「自分はどんな毎日を送りたいのか」
「その毎日を実現できる地域はどこなのか」
です。
私は一度浦河を離れ、関東で暮らしました。
都会の便利さも知っています。
だから、
知らないから浦河を選んでいるわけではありません。
知った上で、私は浦河に戻りました。
便利さだけなら、都会の方が上だと思います。
でも私にとって、
便利と豊かは同じではありません。
朝、海を見ながら仕事へ向かう。
春には牧場に仔馬がいる。
夕方、自分たちが建てたイエに明かりがついている。
その中で家族が暮らしている。
自分の仕事が、町の風景の一部になる。
私は、そういう暮らしを豊かだと感じます。
神馬建設では、
「イエづくりだけではなく、風景をつくる。」
という考えを大切にしています。
北海道へ移住するべきかどうかを、私が決めることはできません。
浦河がすべての人に合うとも思いません。
だからこそ、まず北海道のいろいろな地域を調べてみてください。
そして気になる町があったら、できれば一度行ってみてください。
その中で、
「浦河も少し見てみたい」
と思っていただけたなら、ぜひ来てください。
もしさらに、
「この町で働くことにも興味がある」
と思ったなら、そのときは神馬建設にも遊びに来てもらえればうれしいです。
求人票を見るだけでは分からない、
町の空気も、
仕事の空気も、
自分の目で確かめてから決めてもらえればと思っています。
参考・出典
北海道「北海道データブック2026 地勢」
北海道の面積等について参照。
北海道「連携地域別政策展開方針」
北海道内の地域区分について参照。
気象庁「過去の気象データ検索|浦河」
浦河の降雪量・最深積雪等について参照。
浦河町「移住ポータルサイト」
浦河の気候・暮らし・生活体験住宅について参照。
浦河町「アクセスマップ」
新千歳空港・札幌から浦河までの所要時間について参照。
JR北海道
日高線鵡川〜様似間の鉄道事業廃止について参照。
浦河赤十字病院「病院の概要」
診療科目・病床数について参照。
神馬建設「会社概要・代表メッセージ」
会社設立年・従業員数・施工エリア等について参照。
神馬建設「募集要項・エントリー」
現在の募集職種について参照。
※神馬充匡の暮らし・仕事に関するコメント、および道外から浦河へ移住した社員のエピソードは、2026年9月に実施した神馬建設社内ヒアリングをもとに構成しています。