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夢見たあの日には戻れないけど

16歳の頃にさかのぼります。

何か思いついている事業もなく、ただ起業家になりたい、それだけを夢に見る高校生でした。
それは今は叶ってません。でも、いつか叶えたいかって言われたら、そうではないですね。

夢を見続けて、大学へ進学。

起業家を養成する学部・コースを選択して、起業家になるための勉強を重ね、ついに大学4年生。
姉と2人で事業を起こしました。
とはいえ、実際に事業が開始しても、
私の担当は事業計画書の作成、お金集めのための資料作成、助成金の調査。

「私が起業したかったのに」「そのために勉強してきたのに」そんな想いでいっぱいでした。
くやしさを抱えながら、大学院に進学し、事業で役に立てる力をつけようと誓いました。


落ちこぼれMBA

10歳以上も年上のクラスメイトとの差に落ち込む日々。
今思えば、そりゃそうなんですけど、上場企業の役員とか会社経営者、教師、マーケティング歴10年を超えるベテランの方に囲まれた毎日。

でも、私は、実際のところを何も知らないから、ディスカッションすらできない。なにも言えない。
私に足りないのは実行力であり、現場力。いつまでたっても、そこにも気が付かず。

事業自体は、大学院の途中で私は抜けたのですが、
それでもまだいつか起業家になる、って夢を見ていました。

泣きながらスポンジを洗った新卒1年目

夢が消え去ったのは、新卒1年目のときでした。

現場研修として、百貨店の化粧品売り場で1年間美容部員として、立っていたんです。
当時の私は、組織行動論だったり、マーケティング論を当てはめて、どう売ればいいのか考えていたのですが、売り場に並ぶ30人近いお客様全員を10分以上お待たせをせず、かつ、ご満足していただくためにはどうすべきか、そんなことは習っていません。

こなすわけでも、さばくわけでもない。
ただ一人でも早く、十分に満足していただくにはどうすればいいのか。

でも、考えても考えても答えなんかでなくって、どの本を読み返してもどこにも書いてなんてなくって。
毎日、お客様に使用したメイクスポンジを100個近い数を冷たい水で洗いながらだったり、休憩のときにバックヤードの階段で泣いたりしながら、ドラマを気取ってました。

結果、現場力ですね。現場に立って、たくさんのお客様にメイクをしたり、商品をご提案させていただくうちに、逆算する能力もつきましたし、お声がけの内容を変えたり、いつもよりスピード感を意識できる力が身についていきました。

今、見ている景色

未経験でのスタート

ブリッジに転職して、もう3年目。最初は、全くの未経験でした。

前職では、広報としてサイト制作を依頼する立場でしたが、
それが、制作を依頼していただく立場であるWebディレクターに変わったときに生かされたのは、広報としての現場を知っている力でした。

クライアントはこう考えるであろう、この資料がきっと必要だろう。
タスク整理や優先順位付け、リスク管理の仕方は、広報としての経験がものをいいました。

でも、私の目線は、自社ではなく、顧客に向ききってしまっていました。
どうしてもいいサイトが作りたい。顧客の願いを叶えたい。
その気持ちから、入社してすぐは、中立でいるはずのディレクターとしては出来損ないで、
社内のクリエイターのことや費用のことが見えなくなるときがありました。

代理店案件での気づき

そんなときに担当した、直取引ではない代理店案件。
ブリッジの案件は、30%程度が代理店様からの案件です。

担当当初は、お客様と自社ではなく、代理店のことも考える必要があるので、最初は板挟みのような気持ちにさいなまれました。

でも、自分は現場を知っているという気持ちと、
ただただ3社ともに十分に満足して完成させたい、
まるで、新卒1年目に感じた感情と同じ想いで前に推し進めていきました。

そして、徐々にディレクターとしての能力が付くとともに、共働をより意識しながら進める力がついていきました。
これは、直取引案件ではつかなかった経験だと思っています。

マーケティングへの異動

2年目は、新しい部署(営業戦略推進部)ができ、マーケティング職につくことになりました。

自社のリードジェネレーション(見込客獲得)の設計をするなど、
この情勢下でWEBサイトやECサイトの新設や改修、WEB施策のコンサルテーションを依頼くださるお客様に対し、
成果に責任を持って深く関わる仕組みづくりを進めました。

部署の会議って、なんだか怖いイメージありませんか?
それが、全くなかったんです。

いつも穏やかで、それでいて秘めた闘志があるというか。
だから、会議もたのしいんですよ。

営業戦略推進部は、今まで属したどのチームよりも心理的安全性があると感じています。
目標が明確で、それでいて仲間に対する想いがあるので、
積極的にそれぞれが情報を集め、意見を交わしてどんどん前に進めていきます。

部署のメンバーは5人で、1人は新卒社員なのですが、他4名はすべて中途入社で、全員が異なる業種・職種から転職しています。
だからこそ、それぞれが、これまで培った知識や技能を総決算して、一緒に前に進めることができているイメージなんですよね。

前に進む力をチーム長として波及させる

そして、3年目の今。

マーケティング業務と兼務として、ディレクターのひとつのチームを任されています。
メンバーは10人で、22歳から40代後半まで。

今の私は、Webにはじめて飛び込んだときに私が抱えていた悩みを一緒に解決に導く立場です。
それぞれが10社近い案件をもち、それぞれ違う課題に取り組み、日々悩みをかかえています。

兼務という立場だからこそ、営業戦略推進部の風を社内に広めて、いい意味で蔓延させる。

みんなが少しでも安心して、少しでもたのしくディレクターとして案件進行をできるようにする、
前に進められるようにする。
そして何より、お客様の理想を超えたものを納品できるように導き、
クオリティも原価も納期も、メンバー誰もが、会社の期待を超えられるように指導する。

それが今の私の仕事です。

私の今の夢

今後は、企業のブランディングコンサルティングを一貫してプロデュースしたいなって思っています。

ロゴやビジョンの設定・店舗設計(インテリア)・Webサイト構築・ SNS代行まで幅広く携われる人になりたいです。

これから先に、別の目標があるということも、前に進む力を得る要素のひとつだなって実感しています。

メンバーにもそれはいつも伝えています。
少しでもいいから前に進むこと。進めたい、と思うことが重要だって。

もちろん、そんなこと思えない日だってあるんですよ。
でもね。理想論ばっか語ってしまう上司ですけど、前に進めたいじゃないですか。
困ったときは、部署関係なしにみんな手伝うし、それこそ、これまで培った知識や技能を総決算して、一緒に前に進めるから。
だから大丈夫だよって。

これをうざいとか思わず、聞いて奮えたってくれる人、そんな人と一緒に働きたいですね。

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