仕事との出会いの場では、時に思いもよらないドラマが潜んでいるものです 。
アイ・ディ・エイチには、偶然が重なり7年越しの再挑戦が叶ったエンジニアがいます。今回はKさんに、転職フェアでの再会の経緯と入社後の話をお聞きしました。
―アイ・ディ・エイチを最初に知ったのはいつですか?
2018年です。転職サイトでスカウトメッセージをいただいたことを機に面接を受けに行きました。所在地は当時も東上野でしたが、今とは違う古くて狭いビルでした。まだ管理部や営業部といった部署はなく、社長が1人で経営も営業も事務もこなしていたと思います。結果としてご縁はなかったのですが、会社名や事業内容は記憶に残っていました。
―転職フェアに行くことにした理由は?
前職の現場はとても気に入っていたのですが、4年以上勤めても昇給額は微々たるもので、世間の賃上げ水準に追いついていませんでした。賃金体系は個人の努力では変えられないため、他社への移籍を視野に入れることにしました。
2025年7月に転職活動を始め、ちょうどその頃に転職フェアの開催告知がありましたので、申し込みました。待遇改善を転職理由としていましたので、今より条件が悪くなるのであれば転職しないつもりでした。
―7年後に再び出会うことになった転職フェア当日、実は会場を間違えたと聞きました。
そうなんです(笑)。
「転職フェア=東京ドーム」のイメージが強く、今回も同じ会場だと思い込んでいて、当日スーツを着て東京ドームまで行きました。周辺をいくら探しても、それらしき雰囲気がまったくなくて。周りを見渡すと、スーツ姿は自分だけでした。他は観光客やライブ観覧の方ばかりで、完全に浮いていました(汗) 「あれ?おかしいな」と思って改めて確認したら、会場を間違えていました。。追加の移動時間が発生したので、入場が遅れました。会場内では汗だくで、時間が削られた分、訪問企業数も少なくなりました。
―実はアイ・ディ・エイチに対して「スカウト拒否」の設定をしていたそうですね。
はい。転職フェアでは、来場者が事前にスキルや経歴を登録しておくと、当日会場内の企業からリアルタイムでスカウトメールが届く仕組みがあります。特定の企業をブロックする機能もあって、私はIDHを含む何社かを対象に設定していました。
過去に面接を受けた会社だったので。
当日も、スカウトをいただいた別の企業のブースを中心に回っていました。
―それでも声をかけられたのはどういう経緯だったのでしょうか?
ブースを訪問しているうちに冷や汗もだいぶ乾いてきて、18:00を迎えると閉場のアナウンスが流れました。早く帰ろうと思い、ギフト引き換えコーナーに向かおうとしていたんです。IDHのブースがちょうどそのコーナーに一番近い端の位置にあって、通り過ぎようとしたタイミングで従業員の方から「話を聞いてみないか?」と声をかけていただきました。つまり、物理的に目の前を通りかかったから声をかけられた、ということなのです(笑)。
―そんな偶然があったんですね。その際、「以前面接を受けた会社だ」と正直に伝えたそうですが……
「過去に面接を受けたことがあります」と伝えたら、社長に「(過去のことは)忘れましょうよ〜」と言っていただいて。その一言がすごく軽やかで、身構えていた気持ちがふっと緩んだんです。それで、話だけでも聞いてみようと思いました。
―ブースで話を聞いてみて、7年前の面接時との違いは感じましたか?
大きく変わっていました。組織としての形がしっかり整っていました。当時所属していた会社よりも従業員数が多くなっていて、福利厚生面も遜色なく、7年でここまで成長したんだという実感があって、それが再び面接を受けようと思った理由の一つです。
―入社を決めてから、前職を離れるのは大変でしたか?
正直、かなり大変でした。前職は在籍期間が最も長く、当時の現場からも信頼していただいていて、2026年度も戦力として期待されていた状況でしたから、そこから離れる決断には相当の勇気が必要でした。ただ、引き継ぎも含めて数か月かけて丁寧に進めた結果、前の会社とも現場とも円満な形で卒業できました。
私の信条は、今の会社はもちろん、前の会社ともいい関係を続けていくことなので、それが実現できてよかったと思っています。
―そうだったんですね。Kさんの過去の経歴をもう少しくわしくお聞きしたいです。
2006年にネットワークエンジニアとしてキャリアをスタートし、以来インフラエンジニア(ネットワーク・サーバ)として活躍してきました。
前職では、通信キャリアが法人顧客向けに提供しているインフラ運用サービスの導入支援を担当しました。Zabbix/ServiceNow/Ansibleによる監視設計・設定、運用上の課題の整理、他部署からの問い合わせに対する技術的なサポートを4年数か月にわたって手がけました。
ネットワーク (ICMP, SNMP, OSPF, BGPなど) やサーバ (Linux, Windows) の技術的知識をベースに、JavaScript、シェルスクリプト、JSON、XMLなどWeb関連の知識・技能も求められる現場でした。
―Kさんの強みは何ですか?
当初は未経験の領域であったとしても、現場で習得して「経験済み」とし、スキルとして自分のものにしていくことです。先述のZabbixにしても前職が初めてでしたが、JavaScriptを含めた複雑な設定ができるようになり、現場から大変重宝されました。
―今後、アイ・ディ・エイチではどのようなことに挑戦したいでしょうか。
ネットワーク/サーバ、物理/仮想、オンプレミス/クラウドなどといった「どちらか一方だけ」に特化するのではなく、「総合的な課題解決力」が要求されるプロジェクトが向いていると考えています。キーワードとしては、自動化推進、運用コンサルティング、テクニカルサポートなどが挙げられます。
さらに、最近はセキュリティ人材の需要が増えていますので、セキュリティエンジニアも視野に入れています。こちらも考え方は共通しており、ネットワーク、サーバ、運用課題整理の十数年間の経験が活きると考えています。
もっとも、これらは本人が考えているキャリアプランであり、もしかしたら「想定外のキャリア」が開かれるかもしれません。
7年という時間を経て、偶然が重なりご縁をいただいたKさん。
アクセスブロックしていた企業と再会するエピソードがとても印象的でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!