日本成令で採用を担当している佐藤です。
面談の場で、必ず聞かれることがあります。
「社名の由来は何ですか?」
実は私も、最初に同じ質問を代表の丹羽にしました。「成令」という字面から、それなりの物語があるのだろうと思っていたからです。
返ってきた答えは、拍子抜けするものでした。
「会社を作ったのが2019年で、令和が始まったタイミングだった。だから令の字を使いたいと思った。日本が令(よ)く成るように。それだけです」
それだけ、と言い切られました。
創業の動機についても聞いてみました。こちらも同じくらい単純でした。
「自分でやってみたいと思ったから。それ以上のことは、当時考えていなかった」
盛らないことが、この会社の芯でした
普通なら、ここは飾るところだと思います。採用の場で語る創業ストーリーなら、なおさらです。
でも丹羽は、飾りませんでした。そして私は、この会社の記事を書くなら、まずこの話から書こうと決めました。
盛らないこと。それがこの会社の一番の芯だと、一緒に仕事をする中で分かってきたからです。
日本成令は三大主義というものを掲げています。その一つ目が「信用主義」——信義誠実の原則で行動し、関わる人との信頼を最も重視する。創業のときから決めていたそうです。
その信用主義を、社名の説明で早速裏切るわけにはいきません。だから「令和にかけただけ」と、そのまま書いています。
願いの方は、本気です
思い入れが薄いのは名前の付け方であって、「日本が令く成るように」という願いそのものは本気だと丹羽は言います。
ただ、日本を良くするというのは、一人でどうにかなる話ではありません。では会社として何ができるのか。この会社が選んだ方法は、「社員全員の強みを引き出すこと」でした。
一人ひとりが自分の強みを発揮できる状態をつくる。それが積み上がれば、関わる人の範囲で、少しは令く成る。遠回りに見えますが、これが今のところの答えだそうです。
願いを、制度にする
願いは、口で言うだけなら簡単です。だからこの会社では、制度の側に落とし込んでいます。
案件は会社が決めるのではなく、エンジニア自身が選びます。配属ガチャはありません。強みが活きない現場では、強みは引き出せないからです。
受託開発では、代表の丹羽が同じ案件に入ります。実案件の中で教えながら進めます。人を送り出して終わりにはしません。
生んだ価値が評価につながる仕組みも運用しています。「頑張ったかどうか」ではなく、何が生まれたかを見ます。
採用でも、盛りません
同じ理由で、採用でもいいことばかりは言わないようにしています。
社員2名の小さな会社です。整った制度より、距離の近さと裁量に価値を感じてくださる方に向いていると思います。スキルや希望が噛み合わなければ、選考の場で正直にそうお伝えします。
守れない約束で人を迎えないことが、入社後の信頼の土台になる。丹羽はそう考えています。合うとき以外、合うと言わない。
次回
Vol.2では、その三大主義——信用主義・価値主義・結果主義について書きます。特に「結果主義」は誤解されやすいので、そこを丁寧に書くつもりです。
社名に壮大な物語はありませんが、やっていることは真面目にやっています。気になった方は、まず話を聞きに来てください。