日本の技術を「採用」でブーストする。元半導体メーカー営業が、外資系人材エージェントで見つけた"戦略的"キャリアの築き方
本保 葵 プロフェッショナルタレントソリューション事業本部シニアアソシエイトコンサルタント
profile
出身:埼玉県、学歴:日本大学、 職歴:ディスコ(20224月~2024年8月)、ランスタッド(2024年9月~)
キャリアの原点「ものづくり」が教えてくれた仕事の本質
インダストリアル領域(製造業・半導体など)を担当するシニアアソシエイトコンサルタントの本保。前職の半導体装置メーカーでは、生産・開発・営業を横断的に経験し、ものづくりの現場感と事業理解を培いました。
現在はクライアントと候補者双方を支援し、成果と成長を追求しています。本記事ではランスタッドで実感するやりがいと、チームで成果を出すための学びを語っていただきました。
小学校4年生から硬式野球を始め、高校まで野球一筋の日々を送った本保。野球をきっかけに日本大学の附属校へ進学し、そのまま経済学部へ進みます。
就職活動では当初、稼げる業界として不動産を志望していましたが、友人の影響でメーカーにも興味を持つようになりました。
(本保)「調べていくうちに半導体業界が活況だと知り、株式会社ディスコ(以降ディスコ)に惹かれました。年収が高く、事業の安定性もある。『ここなら将来も安心だな』というのが、正直な志望理由でした」
入社後は研修を経て、広島の生産拠点へ。現場改善にも積極的に取り組み、全社イベントで発表する機会もありました。
さらに、独自制度の「アプリケーション大学」を通じて、複数の部署を経験します。
(本保)「ディスコには、アプリケーション大学と呼ばれる制度があります。入社して最初の4年間はどの部署にも正式配属されず、社内のいろんな部門を回ります。
営業や開発など、自分の興味のある部署で業務を体験して、本人と部署の双方が『一緒に働きたい』とマッチングしたら初めて正式配属される仕組みです。
いろんな仕事を経験する中で、人と関わる仕事や、技術者とお客様の橋渡しが自分に向いていると感じて、営業を選びました」
印象に残っているのは、開発部門で先輩と一緒に取り組んだ案件です。
(本保)「お客様から、脆くて壊れやすい素材を極小サイズに加工してほしいという、非常に難易度の高い依頼を受けました。
私からすれば、さすがに無理では?と思うような要望です。しかし、技術者の方々は決して諦めませんでした。
条件を少しずつ変えながら装置の前で検証を重ね、夜は一度ご飯を食べに帰って、また会社に戻って作業を続ける、という日々が1週間ほど続きました。
その姿を見て、世界トップクラスのシェアを支えているのは、このこだわりと探究心なんだと強く感じました」
ランスタッドとの出会い「人」で決めた、新しい挑戦のはじまり
▲前職の同期メンバー
ディスコでは、開発・生産・営業と幅広い業務を経験した本保。特に、日々の業務改善を積み重ねる姿勢や、「製品の生産を止めない」という強い責任感は、今も仕事の基盤になっています。
(本保)「ディスコには、社員の成長を促し、生産性を高めるユニークな制度がたくさんあります。その環境で多くを学びましたが、次第に、自分の成長をもっとシンプルに成果で示したいという気持ちが強くなっていきました。そう考えたのが、転職を意識したきっかけです」
本保は転職活動を通じて、企業を見る面白さに気づきました。
(本保)「転職活動をしている時間がすごく楽しかった。四季報(上場企業の情報をまとめたデータブック)を読みながら『こんな会社があるんだ!』と調べたり、自分なりに対策を立てたりするのが面白くて。
実は、大学の就職活動でも自分の代で日本大学からディスコに入社したのは僕だけです。まわりは早稲田や理系の優秀な学生ばかりでしたが、そこに入れたことで自分は戦略を立てるのが得意なのかもしれないと感じました。
そうした経験から誰かのキャリア選択をサポートする仕事がしたい、と思うようになったのが人材業界に興味を持ったきっかけです」
数ある人材会社の中でランスタッドを選んだ理由は「人」でした。
(本保)「最終面接のあと、チームの方々と話す機会がありました。そこで、一次面接を担当してくださった上司が半導体業界でトップクラスの実績を持つ方だと知りました。さらに、マネジメント力や教育力にも長けた方だと伺って、この人のもとで学びたい、と強く思ったんです。
チームの雰囲気も温かく、互いに助け合いながら成果を追う空気があって、ここでなら確実に成長できると感じました」
また、グローバルNo.1*のブランド力と、日本法人が拡大期にあるタイミングにも惹かれたようです。
(本保)「自分の知見を活かしてランスタッドの成長に貢献したい。それから、やればやるほど上を目指せる上限のないインセンティブ制度も、自分のスタイルに合っていると感じました」
やりがいは日本のものづくりを人材の力で支える誇り
▲ランスタッドチームメンバー
現在はインダストリアル領域で、製造業や半導体関連企業の採用支援を担当。新規クライアント開拓から要件ヒアリング、候補者のサーチ・面談・選考フォロー・条件交渉まで、360度コンサルタントとして企業と人材の双方を支援しています。
なかでも本保がやりがいを感じるのは、自分が心から良いと思える企業を支援できたとき。
(本保)「もともと会社を調べることが好きです。どのようなビジネスモデルで、どういう未来を描いているのかを知るのが楽しくて。だからこそ、自分が『この会社いいな』と思った企業と実際に契約を結べたときは、本当に嬉しいですね」
実際にクライアントの採用課題をヒアリングする中で、「さすが業界特化のプロフェッショナルですね」と言われる瞬間があり、自身の成長を実感するとともにまだまだ頑張ろうとやりがいにつながっています。
(本保)「最近では、スタートアップでダイヤモンド半導体を開発している企業など、成長性の高い会社との出会いも増えています。
日本の産業を盛り上げようとしている企業を支援できるのは、やはり誇らしい。人という視点から、日本のものづくりを支えている実感があります」
成長の鍵は解像度。視点を磨けば見える景色が変わる
やりがいを感じる一方で、入社当初は苦労の連続でした。
(本保)「最初は右も左も分からない状態で、先輩から『この条件で探して』と言われるまま動いても、なかなか選考に進まない。業界の知識も転職市場の感覚も足りていませんでした。とにかく苦労しましたね」
特に難しかったのは、企業が求める人材をどう見つけるかという点です。
(本保)「クライアントの理想像にピッタリ合う人が市場にいないことも多くて。どこをどう探せば出会えるのか、最初は手探りでした。ビズリーチやdoda、LinkedInなど、媒体ごとに得意領域が違うため、案件によって使い分ける知識も必要です」
少しずつ成果を出せるようになったのは、担当企業への理解を深めるようになってからでした。
(本保)「この会社は、どのような製品を扱い、どのような事業構造なのか。そのなかで、このポジションはどういう役割を担っているのか。先輩に聞き込みをして、背景まで把握するようにしたら、リサーチの精度が格段に上がりました。
最初は言われた通りに動くだけでしたが、今は自分の仮説で提案やサーチができるようになってきました。少しずつですが、自分の言葉で語れる仕事になってきたと感じています」
本保の成長の裏には、上司やチームの存在がありました。毎週行われる1on1(リンクアップ)では、上司が行動の振り返りを一緒に行い、次の一手を具体的に導いてくれます。
(本保)「行動量を増やす前に、まず、なぜうまくいかなかったのかを言語化する時間が設けられています。方向を間違えていなければ、あとは全力で走るだけ。そうした考え方を徹底的に教えてもらいました」
困ったときにはチャットや電話で即相談できる環境があり、成功事例やノウハウの共有も活発です。
(本保)「個人プレーのように見えて、実はチーム戦。ランスタッドでは、誰かの成功をみんなの学びに変える文化が根づいています」
採用の力で日本の半導体を再び輝かせたい
▲愛犬とのプライベート
(本保)「僕の中では、日本の半導体をもう一度盛り上げたいという思いがあります。2000年代前後までは日本の技術力は世界一と言われていましたが、いまは中国やアメリカに追い越されてしまっています。ただ、最近は復興の兆しも見えてきていて、その流れを採用の側面から支えたい。
自分が紹介した一人の人材が、その会社の成長につながり、ひいては日本の産業を動かしていく。そういう影響力を持つコンサルタントになりたいと思っています。
そのために、まずは目の前の課題に全力で向き合い、コツコツと実績を積み上げていくことを大切にしています」
最後に、ランスタッドを目指す人へのメッセージを聞きました。
(本保)「ランスタッドは、やった分だけ成果で返ってくる会社です。成果を出せば、任せてもらえる範囲がどんどん広がっていく。実力で評価されたい人には、最高の環境だと思います。
必要なのは、スキルよりもやる気と貪欲さ。『たくさん稼いで家族を幸せにしたい』という動機でもいい。お金をモチベーションにできる人は強いです。
一方で、働きやすい環境で堅実に成長したいという人にも合うと思います。努力を成果に変えたい人なら、誰にでもチャンスがある職場です」
成果を積み重ね、信念を持って挑み続ける本保。その一歩一歩が、ランスタッドの未来、そして日本の産業を支える原動力となっています。
*Staffing Industry Analysts 2023、人材サービス企業売上ランキングより