目次
日本のサウナは「ただの熱い箱」になっていないか?
「非効率の塊」にこそ、本質的な価値が宿る
縮みゆく日本。今こそ「外」を向いて勝負する
お金が儲かる仕事より、「とにかく面白い仕事」をしよう
こんにちは。エフエルエージー株式会社の信田です。
2025年の年末から2026年の年始にかけて、フィンランド、エストニア、ドイツ、そしてオランダやイギリスなど、欧州各国を巡ってきました。
主な目的は、当社が運営する「虹の湯 大阪狭山店」のリブランドに向けて、最高峰のサウナストーブや建材を自らの目で選定し、直接調達することです。しかし、単なる「買い付け」ではありません。本場のサウナ文化、設計思想、そして人々の根底にあるマインドセットそのものを、肌で吸収するための旅でした。
今回の欧州行脚で私が何を見て、何を感じ、これからエフエルエージーで何を仕掛けようとしているのか。新規事業を共に創っていく未来の仲間に向けて、少し私の頭の中を共有させてください。
日本のサウナは「ただの熱い箱」になっていないか?
日本に初めてサウナが導入されたのは1964年の東京オリンピック。そこから都市部の健康センターやカプセルホテルへ広がり、2017年頃からの第三次サウナブームを経て、日本のサウナは多様化しました。プライベート空間での没入、自然と融合するテントサウナ、音や光による演出など、その進化自体は素晴らしいものです。
しかし、ブームがもたらした「負の側面」も見逃せません。サウナが急速にビジネス化・産業化された結果、見た目だけの美しいサウナや、安全性が軽視された施設が大量生産されるようになりました。「このスペースにどれだけ席数を詰め込めるか」「いかに回転率を上げて収益性を高めるか」ばかりが追求され、サウナの本質である「心地よさ」が置き去りにされているマーケットに、私は強い違和感を抱いていました。
実際、フィンランド人から言わせれば、日本のサウナは「ただの熱い箱」です。 日本のサウナは回転率を重視するあまり、室温を100℃以上の高温に設定し、わずか5〜10分で無理やり大量の汗をかかせる設計になっています。熱すぎて耳や乳首が痛くなり、息苦しさを耐え忍ぶことが「良いサウナ」と錯覚されているのです。
一方、フィンランドのサウナは違います。フィンランド人にとってのサウナは、日本人にとっての「家のお風呂」。各家庭で長年、どういうサウナが心地よいか、メンテナンス性が良いかという実証実験が繰り返されてきました。だからこそ、彼らは「本質的に良いサウナとは何か」を熟知しています。室温は65度程度でも、計算された高湿度によって10分でしっかりと、そして最高に心地よく汗がかけるのです。
「非効率の塊」にこそ、本質的な価値が宿る
フィンランドのサウナ室に入って驚かされるのは、その設計思想です。 サウナ室の下半分の空間は温湿度が安定しないため、彼らは「そのスペースは完全に捨てて、上部だけを使う」という設計を当たり前のように行います。
日本の効率主義的なビジネス感覚からすれば、とんでもなく「無駄」で「非効率」な空間の使い方でしょう。しかし、その無駄と非効率のなかにこそ、圧倒的な心地よさという本質的な価値が宿っているのです。
日本のサウナは、形ばかりを真似て、こうした本質的な部分に目を瞑ってしまっているのではないか。「日本に、本物のフィンランドサウナと呼べるものはあるのか?」——現地で極上のサウナを体感するたびに、私はそう痛感させられました。
だからこそ、私は欧州へ飛びました。非効率であっても、最高の体感を得られるサウナをつくる。そのためには、経営陣自らが非効率性を受け入れる覚悟を持ち、直接現地へ赴き、ストーブや建材を調達し、本場の設計思想をインストールする必要があったのです。
縮みゆく日本。今こそ「外」を向いて勝負する
今回の欧州視察では、サウナ以外のビジネスシーンからも大きな衝撃を受けました。
エストニアやフィンランド、オランダといった人口が少なく内需が乏しい国々では、「ビジネスをする=海外とビジネスをする」という感覚が当たり前のように根付いています。一方で、内需がそこそこあるドイツやイギリスの地方都市では、大きな観光地のスタッフでも英語が話せないなど、少し内向きな印象を受けました。
これを日本に置き換えた時、非常に強い危機感を覚えました。 日本は覇権国家でもなければ、資源もない、国土も広くない国です。加工貿易で一生懸命に外貨を稼ぐことで、ここまで豊かになってきました。人口減少社会に突入した今、これからは今まで以上に、泥臭く一生懸命に「外」を向いてビジネスをしなければならないはずです。
それなのに、今の日本は以前よりもさらに内向きに、こぢんまりとまとまってしまっているように感じます。世界はもっと広く、面白く、ダイナミックに動いている。エフエルエージーという会社も、決して内向きにならず、常に世界の「本物」に触れ、それを日本に実装していく挑戦者でありたいと強く思いました。
お金が儲かる仕事より、「とにかく面白い仕事」をしよう
今、エフエルエージーでは新規事業開発担当の採用を行っています。 私が一緒に働きたいのは、人から言われて仕事をする人ではなく、「自分が心からやりたいと思える仕事を、思いっきりやりきる」仕事人生を歩みたい人です。
私自身、お金が儲かるかどうかよりも、「とにかく面白い仕事がしたい」という原動力が常にベースにあります。今回の欧州行脚のような「現場主義」や「本物志向」にワクワクし、予定調和をぶっ壊してでも、まだ世の中にない価値を実装していく。そんな好奇心旺盛で、時に子どものように目を輝かせながらも、仕事に対しては誰よりもプロフェッショナルな仲間を探しています。
「日本一、いや世界基準で心地よいサウナをつくる」「誰もやっていない面白いビジネスを仕掛ける」。 この想いに少しでも共鳴してくれた方、ぜひ一度お話ししましょう。
あなたとお会いできるのを楽しみにしています。