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結局、会社を救うのは社員。日本企画の価値提供の根幹にいつもあるものとは。代表インタビュー前編

健康サポート、ボランティア活動、農業への取り組みー。「健康経営」に長く取り組む創業46周年のIT企業、日本企画。「心身ともに健康に働く」ことに対する変わらない想いが、意外な目標につながっていました。その目標と、強みとなる部分の相互作用について、代表取締役社長の利哲雄さんにインタビューしました。


日本企画株式会社 代表取締役社長 利哲雄さん

今、日本企画さんが目指している一番大きな目標ってなんですか?

あと4年で創業50周年と考えたときに、会社の次のステップアップとして「上場」を考えるようになったんです。正直、いままでは上場にそこまで魅力を感じなかったんですけど、結局、今いる社員をどうやって幸せにできるかを考えると、上場が必要なのかな、と去年ぐらいから考えるようになりました。

上場!社員の幸せを考えてというのは、どういった理由ですか?

もともと、数年前から「売上100億円企業」っていう目標も掲げているのですが、それを発表した時に社内が随分盛り上がって。売り上げが増えるということは、もちろん本人たちのお給料も増やせるということですからね。上場となるとそこに明確な社会的信頼もプラスされる。うちは「健康経営」を掲げて、心も身体も健康に働くというのいちばん大事にしてるから。やっぱり安定した収入を得ながら、心に余裕を持って働くというのが一番。その準備をしなくちゃいけない。

健康のために、基盤を安定させるということですね。

IT「なのに」っていうのは好きじゃないんだけど、うちって人を安心させる土壌があるんです。身体の方のの健康ももちろんだけど、たとえばボランティアや農業を定期的に行っていて、仕事で行き詰まった時に「ちょっと一緒に行こうよ。」といってそういう場に連れていって気分転換してもらったり。逆にそういうことってコミュニケーションが希薄になりがちなITだからこそ必要だと思っています。

「安心感」を具現化するための取り組みがあるって貴重ですね。

そういうことをやっていると、社外からも「日本企画ってほんとに人を大事にしてるよね」って言われるようになって、「業務」としてじゃない和が広がっていくんですよ。ある意味、上場で得る信頼にも共通する部分があると思うんですけど、社内の取り組みが社会的な価値になっていくんですよね。

つながった、、!業務以外での和が広がるって具体的にどういうことですか?

たまに、お客さんが興味を示してうちの稲刈りを見に来たりしますよ(笑)あとは、健康経営とか技術面じゃないところの教育をどうやっているの?と聞かれることも多い。だから結局は、そういう取り組み方を日本企画自身が社員に浸透させることが一番大事なんですよね。逆に言うと、会社に何か会った時、お客さんが救う時ももちろんあるけど、結局は社員が救うと思うんです。

たしかに、まずその軸がしっかりしていないといけないですね。その部分はどうやって鍛えられているのですか?

新人研修は、技術面だけじゃなく人間性の面でも落とし込んでいます。本当に挨拶とか、基本的なところからしっかり。ただ課題もあって、そういう取り組みの面も業務の面も含め、フォロー体制の強化がもっと必要だなと。つまり、心身の健康を見極められるマネージャークラスの存在がすごく重要。例えば、人によって、何かあった時に厳しくした方がいいのか、褒めた方がいいのか、とかって全然違うでしょう?あとは指示する側がやりたいこととやらせたいことが違ったり。社員の心の声を聞く機会を設けたり、そう言う時に出てくる問題にどう向き合うのか?って言う課題を与えて、解決することで管理者としての自信をつけてもらうということを増やして行こうと思います。

大きな目標に向けてのインナーマッスルを鍛える日本企画。次回は、上場に向けた事業面での計画と、そこにどんな人が必要なのかを伺います。

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