「SESはやめとけ」
エンジニア転職について調べたことがある人なら、一度はこの言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。
同じ現場に何年も塩漬けにされる。スキルが偏る。相談できる人がいない。こうした声がネット上には溢れていますし、こういった声が上がるということは少なからず実話であることも否定しません。
ただ、それは 「SESという仕組み」の問題ではなく、「SESの運用方法」の問題 だと私たちは考えています。
当社は社会インフラ事業で16期目を迎える会社です。大手鉄道会社や大手総合電機メーカーとの直請けで培ってきた信頼をベースに、2025年6月にITシステム部を立ち上げました。SES事業としてはまだ若い組織だからこそ、最初から「エンジニアが成長できる構造」を設計してスタートしています。
今回は、その育成設計の中身をすべてオープンにします。
❶ 入社後1ヶ月は、現場に出さない
当社では入社後1ヶ月間を研修期間としています。この期間に、現場で必要になる基礎知識と資格取得に集中して取り組んでもらいます。
取得を推奨している資格は、LinuC/LPIC(Linuxの基礎)、CCNA(ネットワークの基礎)、AWS(クラウドの基礎)の3つ。合格した場合の受験費用は会社が全額負担します。報奨金も出ます。
「未経験から現場に出て、走りながら覚えてください」というやり方は取りません。まずベースラインを作り、自信を持って最初の現場に入れる状態にすることを重視しています。
入社者の約8割は異業種からの未経験者です。だからこそ、この1ヶ月の研修が意味を持ちます。
❷ 1年以内でプロジェクトを切り替える
これが、当社の育成設計でもっとも特徴的な部分かもしれません。
一般的なSES企業では、一度参画した現場に2年、3年長ければそれ以上いることも珍しくありません。現場が安定していれば売上も安定する。もちろんゆっくりと成長させていきたい思惑もあるでしょう。
ただ、エンジニア個人の視点で見るとどうでしょうか。同じ環境で同じ業務を続けていれば、特定の領域には詳しくなります。しかし、技術の幅はなかなか広がりません。
当社では 約1年を目安にプロジェクトを切り替える方針 を取っています。
たとえば、最初の1年でLinuxサーバーの運用監視を経験し、次の1年でサーバー構築の案件に入り、その次はクラウド移行のプロジェクトに参画する。こうした短いスパンでのローテーションを意図的に設計することで、「深さ」だけでなく「幅」を持ったエンジニアに育つ環境を作っています。
正直に言えば、この方針には経営上の理由もあります。当社は1年半〜2年後にSESから受託開発へと事業の軸を切り替えることを計画しています。受託で社会インフラのシステムを一気通貫で担うためには、サーバーもネットワークもクラウドもわかるエンジニアのチームが必要です。だからこそ、今のうちに幅広い経験を積んでもらいたい。
エンジニアの成長と、会社の事業計画が同じ方向を向いている。これは綺麗事ではなく、構造の話です。
❸ 「放置しない」ための仕組みが3つある
SESの最大の課題は、エンジニアが自社から物理的に離れた場所で働くことです。だからこそ「相談できない」「見てもらえない」という不安が生まれる。
当社では、この課題に対して3つの仕組みで対応しています。
月1回の1on1面談
プロジェクトの状況、身につけたスキル、次のステップなどを定期的に話す場を設けています。ここでの対話をもとに、次のプロジェクトの方向性を一緒に考えます。
随時相談できる営業・メンター体制
月1回の面談を待たなくても、プロジェクトの悩みや不安はいつでも営業担当やメンターに相談できます。チャットでも電話でも構いません。「困ったら言ってね」ではなく、「いつでも連絡していい」が当社のスタンスです。
月1回の勉強会(任意参加)
技術トピックの共有や、資格取得に向けた勉強会を月1回開催しています。参加は任意ですが、現場が異なるエンジニア同士が顔を合わせる貴重な機会にもなっています。
月1回の帰社日(任意参加)
月に一度、エンジニア同士が集まる帰社日を設けています。普段はそれぞれ別の現場で働いているからこそ、「同じ会社の仲間」と顔を合わせて話せる場を大事にしています。現場での近況報告や情報交換はもちろん、その後の飲み会も含めてラフな交流の場になっています。「他の現場ってどんな感じ?」といったリアルな話が聞けるのも、帰社日ならではの魅力です。
SESは「構造」で決まる
もう一度言います。「SESは成長できない」のではなく、「成長できないSESの運用をしている会社がある」だけです。
研修でベースラインを作り、1年ごとのローテーションで経験の幅を広げ、1on1とメンター制度で伴走する。この構造がうまく回れば、SESはむしろ「短期間で多様な経験を積める仕組み」として機能します。
私たちのITシステム部はまだ立ち上がって間もない組織です。社員数は15名ほど。スタートアップに近い規模感です。
だからこそ、あなたが「何人目のメンバーか」が今なら明確にわかります。組織の1階部分を一緒に作っていける人を、私たちは探しています。
少しでも興味を持っていただけたら、まずは気軽に「話を聞きに行きたい」ボタンを押してみてください。