最近、よく考えることがあります。
文章が読めない人が増えたのか。
それとも、私たちの伝え方が悪いのか。
正確に言えば、「文字が読めない」のではありません。
読めている。
でも、意図が届いていない。
募集要項も、社内連絡も、マニュアルも。
できるだけ誤解がないように書く。
補足も入れる。想定質問も書く。
それでも返ってくる質問。
「これってどういう意味ですか?」
「つまりどうすればいいんですか?」
もちろん、私たちの説明が足りないこともあります。
でも同時に感じるのは、“考えるワンクッション”が抜けていることです。
行間を読む力は、特別な能力ではない
Aと書いてある。
Bと書いてある。
だったら、Cはだいたい想像できる。
そういう“前後をつなげる力”は、特別な才能ではなく、
相手の立場を想像しようとする姿勢だと思っています。
一度、自分の中で噛み砕く。
背景を想像する。
仮説を持ってみる。
そのワンクッションがある人は、
多少の誤解があっても、必ずすり合わせができます。
でも、その姿勢がないと、
どれだけ説明を足しても、ズレは埋まりません。
説明を増やせば増やすほど、思考は奪われる
最近、文章はどんどん長くなります。
箇条書き。
補足。
具体例。
※印。
でも、説明を足せば足すほど、
「説明される前提の人」が増えていく。
これは、福祉の現場でも同じです。
子どもがうまくいかないとき、
「どうしたらいいですか?」とすぐ答えを求めるのか。
それとも、
「この子に何が起きているんだろう?」と一度立ち止まるのか。
ここで、支援の質は大きく変わります。
大人も同じです。
私たちが大切にしていること
D&I株式会社では、
“考える余白”を大事にしています。
もちろん、丸投げはしません。
大事なことは明確に伝えます。
でも、全部を噛み砕いて与えることはしない。
なぜなら、
全部与えられる環境は、一見優しいけれど、長期的には優しくないから。
私たちは、
「読める人」を求めているわけではありません。
求めているのは、
- 意図を汲み取ろうとする人
- 前後関係をつなげようとする人
- 自分なりの仮説を持って質問できる人
「こういう理解で合っていますか?」
と聞ける人。
一緒に働きたいのは、こんな人
全部説明しなくても、
背景を想像しようとする人。
正解をすぐ求めるのではなく、
一度考えてみる人。
福祉は“優しさ”の仕事ですが、
優しさとは、考えなくていい環境をつくることではありません。
考える力を奪わないこと。
それが、私たちのカルチャーです。
今日もまた、少し長めの文章を書きます。
読める人は、きっと読んでくれる。
読もうとする人には、必ず届く。
そんな仲間と、
本気で未来をつくりたいと思っています。