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東京を拠点に、音楽やアート、カルチャーで「楽しい」を創るSTARBASE。企業のブランディング、アーティストの楽曲プロデュースやエージェント、デジタルディストリビューション、ライブ制作、カルチャーショップの運営など、幅広い事業を展開しています。
スタッフインタビューVol.4に登場するのは、アパレル業界から転職してきた大塚嘉拓さん。未経験からの挑戦、クリエイティブ職のやりがいについて話を聞きました。
「失敗しても大丈夫」という社風
──STARBASEに入社した経緯を教えてください。
僕は美容師を半年ほど経験したあと、長らくアパレル業界で販売員をしていました。その店にお客さんとして来ていたのが、STARBASE CMOの日髙雄二郎でした。やがてだんだん仲良くなり、「うちで働かない?」と声をかけていただきました。
──現在、クリエイティブディレクション(CD)ルームに所属しています。どんな業務を行う部署でしょうか。
STARBASEでは、企業のブランディングやプロモーションを企画・実施しており、その一環としてアパレルやコンテンツ、Webサイトなどを制作することがあります。こうしたビジュアルのデザインや監修を行うのがCDルームの役割。コンセプトを固め、デザインに落とし込んでいくゼロイチの仕事です。
しかも、ビジュアルを作って終わりではありません。クライアント企業の意向を汲み取って方向性を調整したり、チーム内の意見をまとめたうえでかっこいいクリエイティブになっているのか見極めたりと、やることの幅が広い職種だと思います。
──企業ブランディングやクリエイティブに関わる仕事は、経験者でなければ難しいのかと思っていました。大塚さんは、異業種から転職してきた未経験者という珍しいケースではないでしょうか。
そうですね。本当に懐が深い会社だなと思います(笑)。未経験でこの仕事に就くのは大変ですが、STARBASEは社員の人柄がいいんですよね。たとえ失敗しても、その事実をとがめられることはなく、社長や上司からは「むしろここからが大事だよ」と言われました。初めての仕事ばかりだったので、「失敗してもいい」という社風に救われましたね。
──仕事はどのように覚えていきましたか?
アパレルの販売員だった頃は、洋服をたたんでレジを打って……と日々同じような流れで仕事をしていました。でも、今の仕事には正解がありませんし、プロジェクトによって進め方も違います。同じチームの仕事を見て学び、わからないことがあれば経験豊かな先輩や同僚に遠慮なく質問する。さらに、自分でも勉強しながら仕事を覚えていきました。
ユーザーの声がやりがいに
──エンターテインメント業界、クリエイティブな職種ならではのやりがいを教えてください。
これまでゼロイチの仕事は経験がなかったので、STARBASEでゼロをイチにする過程の大変さを初めて知りました。この仕事にはクライアントがいて、その先にはお客さまもいます。自分たちで完結できる仕事ではなく、僕らがベストを尽くしてビジュアルを作っても、すぐにOKとはならず何十回もやり直さなければなりません。こちらがやりたいこととクライアントが求めることの調整がとても大変なので、基本的に苦しい仕事ではあります。
ただ、苦労した分、世に出たクリエイティブがお客さまに好評だと達成感も大きいですね。ユーザーの方々の声を聞くことが、成功体験につながっています。
また、自分はスポーツが好きなので、スポーツ関連の仕事に携わる時にもやりがいを感じます。STARBASEでは欧米の人気サッカーチームと商品化ライセンス契約を結んでいるので、そのアパレルや服飾雑貨のビジュアル監修に関われるのは楽しいですね。
──大塚さんが携わった中で、もっとも反響が大きかったプロジェクトは?
今年、大手自動車メーカーのプロジェクトでダンスムービーの企画に携わりました。SNSやテレビ、新聞でも大々的に取り上げられ、初めて親に「今、こういう仕事をしているよ」と連絡しました(笑)。友達からも連絡が来ましたし、今まで関わった中では一番反響が大きかったです。
──入社2年で大きなプロジェクトに携わったんですね。この2年で、成長を感じたのはどんな時でしょうか。
どの案件でもそうですが、自分の意見がスムーズに通った時には成長しているのかなと思います。カメラマンやスタイリストなど社外のスタッフと仕事をする際にも、レベルの高い話ができるようになってきました。
また、ビジュアルのイメージも共有できるようになりました。例えば洋服を作る場合、どんな服にしたいのか、ビジュアルや雰囲気を言葉で説明するのは難しいですよね。そういう時に、「あの映画のあのシーンみたいな雰囲気で」と、映画や音楽を例に挙げるとイメージが伝わり、思い描いたとおりの服を形にできます。日々のインプットを仕事に活かせた時には、成長を感じますね。
──職種は違いますが、アパレル業界での経験、そこで培ったセンス、引き出しの多さが今の仕事に活かされているんですね。
そうですね。おそらくSTARBASEに誘っていただいたのも、前職での経験を買われたのかなと思います。
どの職種でもそうですが、やっぱり引き出しが多ければ多いほど良いものが作れます。特にエンタメ業界は、ルールがあるようでない世界。だからこそ、自分なりの引き出しが必要になると思います。
待ちの姿勢ではなく、自分から動くことが大切
──会社の雰囲気はいかがですか?
オープンな雰囲気です。みんな独特ですけど(笑)、やる時はやる。スイッチの入り方が同じなので、働きやすい会社だなと思います。
──エンタメ業界のクリエイティブ職は激務のイメージがありますが、実際はどうでしょう。
どんな職業も大変だと思うので、特に今の仕事が激務だと思ったことはないですね。忙しい中でも息を抜く時間は取れますし、仕事をコントロールすることもできるので、自分なりにワークライフバランスを実現できると思います。基本的にインプットとアウトプットを繰り返す仕事なので、いかにインプットの時間を見つけるかが大事ではないでしょうか。
──大塚さんは、どうやってインプットを増やしていますか?
この仕事は、若者世代がどういう音楽を聴いているのか、どういう服を着ているのか、最新の流行を知っておかなければなりません。僕は飲みに行ったり遊んだりするのが好きなので、そういう時に若い人たちや同じような職業の友達と話して情報収集することが多いですね。他にも、ライブや写真展など、自分が気になったものは実際に足を運んで観るようにしています。
ただ、あえてインプットをするという意識はなく、純粋に自分の好きなものを観に行く感覚ですね。友達との他愛もない話や何気なく観に行った展示が、仕事のヒントにつながることもたくさんあります。特に意識せずに観たもの、聞いたものが、自然とアイデアにつながっているように感じます。
──どんな人が、この仕事に向いていると思いますか?
新しい仕事、未経験の仕事を楽しめる人でしょうか。また、日々を過ごす中で「あ、こうしたらいいのかな」「こうやってみたいな」という気づきを溜めていける人、日常的にインプットができる人が向いていると思います。
素直な人も向いていますね。日々、地道にコツコツやっていく仕事なので、素直に努力できる人におすすめです。
──エンタメ業界のクリエイティブ職というと、個性が強くて華やかなイメージがあります。そうではないのでしょうか。
基本的には裏方ですから、むしろ泥臭い仕事です。自分たちが主役ではなく、企業やブランド、商品をいかにして引き立てるかを考える仕事ですから。もちろん譲れないこともありますが、時には個性を消さなければならない局面も。チームで取り組む仕事ですし、我が強すぎる人は逆に難しいかもしれません。正解がないので、その時々で柔軟に対応できる人がいいのかなと思います。
──最後に、STARBASEに興味をお持ちの方に向けてメッセージをお願いします。
ゼロイチを経験できる仕事は、限られています。そんな仕事に携わることができて、自分は恵まれているなと思います。
僕は未経験で入社しましたが、失敗しても怒られることはありませんでした。「自分で考えよう。考えてわからなかったら聞いてくれ」という社風なので、わからないことは先輩や同僚に聞いて解決できます。年を重ねると人に聞くのが恥ずかしいという方もいますが、僕は全然平気なタイプ。待ちの姿勢では、この仕事はできません。自分から動ける人は、楽しく仕事できると思います。
<プロフィール>
大塚 嘉拓
2023年入社 クリエイティブディレクションルーム所属