「支える側」と聞くと、迷わず判断できる人を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実際の人材コーディネーターの仕事は、目の前の誰かの状況に向き合いながら、いくつもの選択肢の中から「今できる最善」を考え続ける仕事です。
今回お話を伺ったのは、2025年10月に人材コーディネーターへジョブチェンジした岩間さん。
2024年6月にGWCへ入社後、現場で営業職としてBtoC・BtoBを経験し、現在は本部で人材コーディネーターとして4ヶ月目を迎えています。
この記事では、「最近まで現場に立っていた人が、支える立場に変わった“今”」の視点を通して、GWCで働く人・文化・育て方が伝わる内容をお届けします。
目次
- 現場を知るからこそ担える人材コーディネーターという役割
- 成果を追う中で育った「周りを見る視点」
- 支える立場になるという選択
- 一人ひとり違うという前提で考え続ける仕事
- 立場が変わって分かった、向いている人の共通点と仕事のスタンス
- 支える仕事は、経験の延長線で深まっていく
- 最後に:これまでの経験は、形を変えて活きていく
現場を知るからこそ担える人材コーディネーターという役割

人材コーディネーターの岩間さん
岩間さんが人材コーディネーターとして主に担っているのは、現場で働くスタッフのフォローです。
ただし、その内容は単に困りごとを聞いて解決するだけではありません。
日々の働き方に関する相談を受けながら、状況を整理し、必要に応じて関係者とも調整し、次の選択肢を一緒に整え、スタッフが安心して働けるよう支える仕事です。
そして現場でのサポートだけでなく、将来のキャリアビジョンまで含めて「ゆくゆくどうなっていきたいか」を一緒に考えることが軸になっています。
人材コーディネーターになって数か月。
申請業務などは徐々に慣れてきた一方で、岩間さんが「一番難しい」と感じているのは、やはり人と向き合う部分。
支える側になった今も、岩間さんの言葉の起点にはつい最近まで現場に立っていた経験がありました。
成果を追う中で育った「周りを見る視点」

現場時代の話でまず出てきたのは、苦労や葛藤でした。
BtoCで戸建て飛び込み営業を担当していた頃のことを、岩間さんはこう振り返ります。
「未経験だった営業は、とにかく毎日必死でした。」
成果が求められる環境で、まだ経験が少ない。
焦るのは自然なことです。
しかし、キャリアショップへ配属が移った後は業務に慣れたこともあり、少しずつ気持ちにも余裕が生まれたと言います。
その余裕が生まれたことで、岩間さん自身の中でも周りを見る視点が育っていきました。
この「周りを見る」という視点が出てきたことは、岩間さんのジョブチェンジを理解する上でも大きなポイントでした。
自分の数字だけでなく、同じ現場で働く仲間や関係性にも意識が向いていく。
そこに、「支える仕事」へつながっていく兆しが見えました。
支える立場になるという選択

岩間さんがコーディネーター職へ転身したのは、社内公募がきっかけでした。
決まったときの気持ちは、率直にこう話してくれました。
「純粋に嬉しいっていう気持ちです」
一方で、その嬉しさだけで進めるほど、コーディネーターの仕事は
軽くない──
そのことも、岩間さんは同時に感じていたと言います。
誰かの働き方や人生の一部に関わる場面もある…。
支える側の仕事は、目の前の成果だけでは測れません。
「嬉しい」という気持ちの裏側にある責任の重さを受け止めながら、岩間さんはいま“支える”という仕事に向き合っています。
一人ひとり違うという前提で考え続ける仕事

岩間さんの担当スタッフは約70人。
もちろん、さまざまな背景や価値観の人がいます。
営業で稼ぎたい人、対人が得意ではない人、キャリアアップをしたい人。
現場の事情も、人の事情も、ひとりひとり違う。
そんな中で岩間さんが常に気にしているのは、働くスタッフの状態でした。
現場経験があるからこそ、「頑張っているように見える人が、実はギリギリ」という状況も想像できる。
だからこそ、その人が苦しくなく今の仕事をできているか。
この解像度が、支える仕事の土台になっているのでした。
実際に、営業職として働いていたスタッフから相談を受けたことをきっかけに、本人にとってより働きやすい職種への異動につながった経験もあるそうです。
そうした小さな変化の積み重ねが、スタッフが安心して働き続けられる状態につながっていく──
岩間さんはその手応えを実感していました。
立場が変わって分かった、向いている人の共通点と仕事のスタンス

では、岩間さんはこれからコーディネーターとしてどんなスタンスを大切にしていきたいのか。
取材の中で印象的だったのは、「向いている人」の定義でした。
「適度な距離をとれる人です」
コーディネーターは、人の悩みに深く関わります。
ですが、その人に近づくことだけが正解ではありません。
人材コーディネーターになって岩間さんが強く感じたのは、
「適度な距離感」は相手によってまったく違うということ。
そのバランス感覚こそ、岩間さんが今いちばん意識していることあり、それは相手の人生を代わりに決めないための誠実さでもありました。
支える仕事は、経験の延長線で深まっていく

支える立場になった今も、岩間さんは「すべての答えを知っている人」ではありません。
現場の経験があるからこそ分かることもある一方で、判断に迷う場面もある。
それでも岩間さんは、支える仕事に向き合い続けています。
取材の中で岩間さんが繰り返していたのが、先輩コーディネーターの存在でした。
人材コーディネーターになった今も、岩間さんは一人で答えを出しているわけではありません。
GWCには、支える人を支える仕組みと、相談できる人がいる。
誰かを支える仕事も、これまでの経験の延長線で、少しずつ深まっていくのでした。
最後に:これまでの経験は、形を変えて活きていく

取材を終えて強く感じたのは、人材コーディネーターという仕事が、想像以上に広く、深い役割を担っているということでした。
現場を経験し、支える立場に立ったからこそ見えてくる景色がある。
その視点は、誰かの働き方を守り、次の選択肢を整える力になっていました。
「立場が変わること」は、特別な人だけに許された選択ではありません。
経験を重ねてきた人だからこそ、担える役割がある。
岩間さんの姿は、
自分もまた、これまでの経験を手放さずに、次の役割へ進んでいいのかもしれない——
そんな前向きな可能性を感じさせてくれるものでした。