ビジョン「日本一、継ぎたくなる町へ」を、僕たちが命がけで証明する理由 。
北海道訓子府町(くんねっぷちょう)。 明治31年(1898年)に先人たちが入植し、気の遠くなるような苦労の末に切り拓いてきたこの肥沃な大地には、今、ひとつの重大な危機が迫っています。
それは、人口減少に伴う「高齢化」と「後継者不足」です。
どんなに素晴らしい技術があっても、どんなに美しい風景があっても、「継承の仕組み」がなければ、5年、10年で簡単に消えてしまう。 だからこそ、僕たち株式会社ぷは、ただのイベント会社ではなく、「世代を超えてバトンを繋ぎ続ける基盤(FUTURE HUB)」になることを誓って誕生しました。
その第一歩となる、ある「受け継ぐ物語」が、事業の1つ日の出BASEにつながります。広大な農地の一角に、やってみたい!から始まった手探りと試行錯誤の100本のワインブドウの苗木たち。そこからこの物語は始まりました。
7年間の奇跡:町内唯一のブドウ畑に込められた想い
僕たちが買い取り、事業を承継させていただくことになった、日の出地区の「ノーデン中山ファーム」。ここは、訓子府町における“町内唯一のワインブドウ生産者”です。北海道でワインが広がる中、それでもなお栽培が難しい地域の1つであるここオホーツクエリア。そこで中山ご夫妻が7年という歳月をかけて、手塩にかけて育ててきたブドウ畑がそこには広がっています。
ブドウの木が育ち、ワイン原料として安定した収穫ができるようになるまでには、5年近い年月がかかります。気が遠くなるような試行錯誤と、毎日の泥臭い管理。その汗と涙の結晶が、ようやく今、最高のテロワール(大地の個性)を宿したブドウとして実を結び始めました。2024年に収穫された量が、ようやくOEMでワインブドウの生産を依頼できる量となり、お隣北見市のインフィールドワイナリーさんで製造されました。
しかし、後継者がいない。もし、僕たちがここで手を挙げなければ、7年間の奇跡はすべて重機で掘り起こされ、ビートか小麦かじゃがいもの畑になってしまうところだったのです。
「僕たちに、そのバトンを受け取らせてください。」
明治31年の入植から、脈々と受け継がれてきた訓子府の農業の歴史 。その最先端にある“町内唯一の灯火”を消してはならない。また、町内の土産が少ない中、ワインというのは1つの価値にもなります。その一心で、僕たちは畑と、そこに込められた想い丸ごとを引き継ぐ決断をしました。
逆転の発想:ワインを売るのではない。「みんなで夢中になる物語」を届ける
畑を引き継いだ僕たちが仕掛けるのは、単に「美味しいワインを作って、流通に乗せて売る」という既存の農業ビジネスではありません。 僕たちが目指すのは、ワイン・食・体験が融合した「五感で味わう、みんなで夢中になるワイナリー(日の出BASE)」の構築です。
訓子府町は、これまで「わざわざ行く理由(観光資源)」が乏しい町と言われてきました。だからこそ、モノを消費する「モノ消費」ではなく、その場でしか得られない感動を重視する「トキ消費」の舞台を創ります。
- 10株で1本のワインが毎年届く株主優待: 全国から集まってくれる株主を「ワインの木のオーナー」に見立て、共にブドウの成長を見守る。
- みんなで創るワイナリー: 飲むだけでなく、草むしりや収穫ボランティア、醸造体験を通じて、造り手の情熱のプロセスそのものに没頭してもらう。
- 丘の上のレストラン: 受け継いだ農家さんの母屋をリノベーションし、目の前の畑から届く新鮮な地場産野菜とワインのペアリングを、絶景とともに堪能する。
「何もない静かな町」という特性を、「自然と向き合い、五感を研ぎ澄ますための理想的な空間」という価値へ180度転換させる 。 僕たちは、先人が守ってきた大地のポテンシャルを、クリエイティブの力で最大化しようとしています。
今年、ワイナリーの最低生産に必要となるブドウ生産の拡大に向けその一歩目が始まり、200本の苗木を植えました。これも札幌や各地から仲間が集まってくれ一緒に植えました。4年後、5年後に実となりワインとなる時の流れを感じる仲間を増やしていきます。
次の世代へ:この歴史的なバトンを、一緒に繋ぐ「同志」へ
どんなに素晴らしい事業も、僕たちだけの代で終わってしまっては意味がありません。
親から子へ、プロから後進へ、そして外から来た新しい才能へ。 僕たちが創る「日の出BASE」や「FUTURE HUB」は、この町で「楽しく暮らしたい」「自分の事業に挑戦したい」という若者たちの夢を全方位でサポートするインフラになります。
2035年。 僕たちは、訓子府町を「子どもたちが親の背中を見て、当たり前に事業を引き継ぎたくなる町」に本気で変えます 。
明治31年(1898年)、ゴールデンカムイの物語のスタートからさらに10年も前のことです。その時にはるか彼方から移住し、開墾し、定着し、農業をし続けてきたこの営みこそが、テロワールです。先代から我々へ、そして後進へ。
株式会社ぷは、地域おこし協力隊や地域活性化起業人、と共に、毎日泥にまみれながら、最高にクレイジーで愛おしい未来を創っています。