はじめに
2024年2月、川村は株式会社ミリタンイに正社員として入社した。当時の会社は社長と会長の2人だけ。スタートアップらしい「とにかく実行」の雰囲気の中、何も決まっていない創業期の真っ只中だった。
そんな環境で担当したある企業の社内改革プロジェクト。このプロジェクトで出会ったO社長との協働経験は、コンサルタントとして大きな転機となった。
プロジェクトの始まり
クライアント企業が抱えていた課題は、「業務の属人化」と「クオリティのばらつき」だった。複数のクライアントワークを抱える組織において、これらの問題は事業の成長を阻む大きな壁となっていた。
川村のミッションは明確だった。課題の抽出、構造化、そして解決策の提示。
業界のプロ10人を相手にしたファシリテーション
定例会議の場には、業界のプロフェッショナルが約10人集まっていた。彼らから課題の具体的な構造を聞き出し、実際に改善を実行していただく。そのための会議を、川村がファシリテートした。
コンサルタントとして対等な立場でプロジェクトを進めるために、川村が重視したのは発言しやすい雰囲気を作ることだった。
コンサルタントという職務上、どうしても「上から」の発言になりがちだ。そうではなく、打ち解けやすい人物像を意識的に作り上げた。アイスブレイクを大切にし、全員が気兼ねなく意見を言える空気を作ることに注力したのだ。
O社長との協働から得た視点
このプロジェクトで出会ったO社長は、非常に頭脳明晰な方だった。川村はコンサルタントとして関わる立場だったが、O社長の現場への解像度の高さ、そして実行力の高さには、心から尊敬の念を抱いた。
特に印象に残っているのは、ある課題に対して「人材要件の変更」というアプローチを提案された時のことだ。
川村自身、事業会社での勤務経験があり、事業会社の構造についてはある程度理解しているという自負があった。しかしO社長は、現場メンバー、マネジメントレイヤー、そして社長という様々な立場での経験から、より多角的な視点を持っていた。
プロフェッショナル同士の協働とは、こういうことなのだと実感した瞬間だった。
半年間で生み出した成果
プロジェクトは半年間にわたって進行した。その中で、川村は以下のような具体的な成果を生み出した。
- 社内課題の構造的な整理
- ナレッジベースの構築と継続作成の仕組み、従業員展開のためのワークショップ開催
- 会社の採用方針の変更
- チェックリスト・スライド等の社内資料の整備・標準化
- 業務スコープの明文化・SLAの作成
これらの施策により、属人化とクオリティのばらつきという根本的な課題に対して、体系的なアプローチを実現した。
O社長からは、「事業会社の構造について高い視座と解像度を持っている」という評価をいただくこともできた。
プロとして大切にしていること
この経験を通じて、川村が改めて大切だと感じたことがある。
それは、信頼関係を築くことだ。アイスブレイクや雰囲気作りといった、一見小さなことに思える工夫が、プロジェクトの成否を大きく左右する。クライアントと対等なプロフェッショナルとして向き合うためには、この土台が何よりも重要なのだ。
終わりに
業界のプロ10人を前にしたファシリテーション。優秀なクライアントとの協働。半年間のプロジェクトを通じて、川村はコンサルタントとしての在り方を深めた。
チャレンジングな状況こそが、プロフェッショナルとしての真価が問われる場面だ。株式会社ミリタンイでの経験は、まだ始まったばかり。これからも、クライアントと真摯に向き合い、価値を生み出し続けていく。