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年間売上59億円!チラシを打たない八百屋の広報戦略とは。

現在、当社では新たに人材戦略部というのを立ち上げようとしている。

この部署の中には、採用、労務、広報の3つの科を共存させる構想だ。


人材こそが経営戦略の柱であると位置付けており、採用、労務、広報は三位一体で動かなければ意味がないと社長として考えている。

(人材戦略部は、現在、その立ち上げに向けて採用活動中!エントリーしてね)

今回はその中でも、広報戦略について、書いてみようと思う。

八百屋の広報戦略

一般的に広報というのは、会社の広報をするもので、エンドユーザー認知を広めるというイメージがあるが、僕の考える広報の役割は少し違う。

(↑ 2024年リブランディングを実施した採用サイト)

超地域密着で店舗展開を続けている当社にとって、お客様の来客を増やすための広報は必要ないと思っている。

一部の、局地的地域で圧倒的な集客を取ることが大事であって、それは口コミ戦略(あの店は安くていいもの売ってる!)で十分な効果を発揮する。知る人ぞ知るローカルなものでいいと割り切っているので、エンドユーザー認知を広めるのは広報の役割ではなく、店の商売自体が持つ力だという認識。


僕の考える広報は、第一に社内広報。

当社で働く仲間に対する、広報こそ、最も重要視している(していかねばならない)。なぜかというと、働く仲間が最も大事だからだ。

自社の情報を外に向けて発信することに一生懸命になり、外向きに発信された情報で(メディア、SNS)自社の情報を知ったなんてことは、多くの会社で起きているのではないだろうか。

真っ先に、知らせなければならいのは本来、会社で働く仲間であるはずではないか?

だって、寂しいじゃないか…会社が情報を下ろしてくれなくて、自ら情報を取りにいかないと自社の情報を知れないなんて。


情報は組織の力になる。だから社内コミュニケーションを強化

僕は広報とは「会社の旬な情報を、いち早く社内に情報発信すること。」と位置付けている。

これを実現するために、社内SNS(従業員専用Xのようなツール)を構築し、従業員が誰でも情報を発信でき、情報を獲得できる環境を整えた。特に、大阪・名古屋・神戸と店舗を展開する当社にとって、物理的な距離感を縮めることは命題ともいえる側面もある。

社内SNSでは、「今日の俺の店舗」と銘打って、自慢の売場を共有したり、「ボスイッタ―」と銘打って、社長のつぶやきを配信するなどの情報共有制度が30項目にも及ぶ。

 

(TUNAG導入事例 記事タイトル:八百屋ベンチャーが挑む、コミュニケーションの活性化とIT化「八百屋を日本一かっこいい仕事にしたい」より)

また、「公開役員会」というものを月に一度、YouTubeライブで配信するという取り組みも行っている。これはまさに、役員会で決まった情報を、その場で全従業員向けに情報共有するために、役員会情報を公開しているのだ。

役員会で決まった内容はイコール、会社の最も重要な意思決定なので、それをいち早く、働く仲間に共有するのは、当たり前のこととも思える。

情報開示。

情報は隠すと、変な噂を呼ぶ、会社のことで従業員に隠さなければならない情報など一つもない(プライバシーの侵害に係る要件は除く)という認識なので、とにかく情報開示をして透明性を担保している。

このようにして、社内広報こそが、広報戦略の柱だと思っているからこその施策が他にもたくさんある。『安心して働いてほしい』と、社長であればだれもが思っているはずだ。安心して働けるというのは、「自社のことをちゃんと把握できている」という概念も大事ではないだろうか。

情報共有能力は組織の力なのだ。


人こそ、八百鮮の広告塔

広報にとって第二の役割は、人の宣伝。

当社で働く社員たちは、この時間も商売と向き合っている。今日は何が売れるかな?この商品はいくらで売ったら売れるかな?思考し続けて、仮説検証を繰り返している。

この働く姿こそ、「八百屋を、日本一かっこよく。」という当社のビジョンを体現している最大の広告塔だと思っている。手前味噌な話かもしれないけど、社長として、当社の社員たちの商売に向き合う姿は日本一かっこいいと思ってるし、100円200円の積み上げで年間何十億もの売上をたたき出す社員たちの仕事は尊いものだと思っている。

情報開示を大切にするのも、その誇らしき社員たちに会社のことを正しく知らせるのは、その頑張りに報いる最低限の礼儀だともおもっているからだ。

店や商品を広告する必要はない。

もし当社が広告できるものがあるとすれば、それは人である。

うちにはこんな面白い社員がいるんですよ!

こんなこだわりを持って仕事している社員がいるんですよ!

店長はこんな視点で店のことを考えてるんですよ!

 

当社のホームページ、採用サイト、SNSを見ていただければお分かりいただけると思うが、全ての中心は「人」になっている。

 

見た人が、『こんな会社で自分も働いてみたい』と思ってくれたら、それはこの上ないうれしいことだ。

そう思って、働く姿や、商売に向き合うスタンスにフォーカスして、広報をしていくこと。これこそが、当社の広報戦略の第二の役割。

外に向けた広報は“人”にフォーカスすること。

 

(↑ 採用サイトより 活躍社員)


最後に

ふたつの広報の役割について書いてきたが、このふたつは連動している。社内広報がうまく回り、会社で働く意味や、ビジョンの共有、理念の浸透が進んでいけば、働くメンバーは目を輝かせて働いてくれるはずだ。

さらに言えば、その働く姿にフォーカスした広報が連動すれば、採用にもつながっていく。「自分もあの会社で働いてみたい」と選んでもらえるような会社にすることが大事なのだ。

人材とは経営戦略の中心であり、広報が人材戦略部の中にポジションしている当社では、このような考え方があるからだと理解していただけると嬉しい。

広報やってみたい!という方の募集もしているので、エントリーお待ちしています!

 

 

 

 

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