私たち株式会社プレイノベーションは、「探究型問題解決」に特化したデザイン・エンジニアリングファームです。正社員10名、平均年齢34歳、職種はエンジニア、デザイナー、ビジネスアーキテクト(コンサル・PM)と多様なプロフェッショナル人材を擁しており、地方の中堅・中小企業へDX推進や新規事業開発などのサービス提供に取り組んでいます。地域交通、建設、医療など多岐にわたる分野で支援を行っています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「世の中の問題解決を加速する」をミッションに掲げ事業を展開している株式会社プレイノベーションは、2013年に福島県郡山市で創業しました。私たちのオフィスのある福島県をメインのフィールドとし、「探究ソリューション」「DXソリューション」の2つの事業で地元企業の進化をサポートしています。今回は、私たちが提供しているこの2つの事業について、その全貌をお話していきます。

会社設立の背景にあった、東日本大震災

2011年3月11日に東日本大震災が発生した当時、代表の菅家は慶應義塾大学商学部の4年生で卒業目前のタイミングでした。震災後、自身が復興支援ボランティアに取り組む中で「逆境の地になってしまった故郷・福島から、世の中に新しい価値を提案したい」という想いが大きくなり、生まれ育った福島の地でプレイノベーションを創業しました。創業して最初の仕事は、東北最大級の「屋内遊び場」の企画や広報のサポートでした。

当時の福島は、地震による原発事故の影響で屋外での行動を制限せざるを得ない状況にあり、地域の子どもたちが満足に遊ぶことができない問題を抱えていました。この施設は、震災から13年経った現在も多くの地元の子ども達が利用する場所となっています。

その後、幼児向けアプリの開発や保育施設のデジタル化等、教育や福祉の領域でデジタル事業に挑戦していく中で、次第に地元企業からデジタル推進支援の相談を受けるようになりました。これが今の事業に繋がっています。紆余曲折ありながらも設立10周年を迎えることができ、さらには「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2019ジャパン東北地区大会 チャレンジング・スピリット部門大賞」や「第26回東北ニュービジネス大賞 奨励賞」などを受賞することも出来ました。

福島における「DXソリューション」とは？

地方である福島は、都会と比べまだまだDXが進んでいないのが現実です。しかし、福島にも誇れる企業はたくさんあり、そこで働く方々がより快適に、効率的に業務を進めていけるよう支援していきたいと考えています。私たちは、デジタルを使ったビジネスづくりのプロフェッショナルとして、企業に伴走しながら支援することを心がけています。

プレイノベーションにおける「DXソリューション」は、企業のBI構築や業務改善システムの導入、WEBサイトの立ち上げ、時にはパソコンの導入やメールアドレスの設定等、ただDXツールを提供するだけでなく企業のニーズに足並みを揃えたデジタル支援を行いながら、福島のDX化を推進しています。その一環として、自社で開発したDX推進プラン策定プログラム「デジビズ」があります。

ただDX化するだけではシステムが社内で定着しない可能性があり、上手に機能しない可能性が出てきます。デジビズでは、企業の課題の分析から具体的なロードマップの立案、社内デジタル人材の育成サポートまで、幅広く支援していくプログラムです。

また、今年度は福島県の「ものづくり産業におけるDX人材育成事業」を受託しており、これまで10年に渡り培ったノウハウや社内にデジタルのプロフェッショナルが在籍する自社の特性を活かし、福島県内にある中小企業のDX人材育成にも取り組んでいきます。

「探究ソリューション」はこれからの未来をつくるもの

ところで、私たちがなぜ”福島”にこだわり事業に携わっているのか。

それは、福島は「探究先進地域」だと考えているからです。探究とは、「物事の真相・価値・在り方などを深く考えて、すじ道をたどって明らかにすること（大辞林 第三版）」を指します。先述した震災を機に福島に住む人々はこれまで経験したことのない、答えの無い問題に向き合うことになりました。言い換えれば、前例も答えもない問題に対して”自分なりの答え”を導き出すことを求められるようになった訳です。

ある日突然に前提が大きく変わり、自分たちのあり方を地域社会全体で問われる経験を先駆けて持った福島は、他でも類を見ない地域だと言えます。これからこの地域で暮らし、生きていくためには「探究すること」が不可欠です。福島の産業を支える地域の方々を支えていきたいとの思いから、私たちは自分達の暮らす福島の未来を見据えてサービスを展開しているのです。

プレイノベーションの「探究ソリューション」は、企業の経営ビジョンや戦略・事業計画立案のサポートをはじめ、新規事業の開発や探究コミュニティの構築支援を行う事業です。企業自体が知り得なかった経営に対する問題を見つけ、一方的にコンサルティングするのではなく一緒に考え解決策を提案する伴走支援をおこなっています。また、世の中の探究人口を増やすことを目的として「Fukushima & Company」というプラットフォームを立ち上げたり、地域企業経営者と学生との”探究マッチング”を通じて、経営者の頭の中にある探究テーマを受け、学生が自由な発想で20年後や100年後のビジョンを考えるプログラム「探究インターン」を開催するなど、”探究”をより身近なものとして広げる取り組みも行っています。

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