【アプリディレクターインタビュー】FURDI事業理念「あなたのために、最高のあなたへ。」に前進。自社アプリ開発の上流から運用までを一貫して担う重要ポジション。
プロフィール
氏家 淳史(うじいえ あつし):プロジェクトマネジメント支援やIT導入・デジタル化に関する課題解決を行うサービスを提供する法人を経営。FURDIの代表・浅野と出会い、FURDIのサービスと代表の事業に対する熱意に惹かれ、技術顧問として参画。FURDIではIT全般の相談・支援とともにアプリ開発のプロジェクトマネジメント・ディレクションのサポートを行っている。
入会からわずか半年で70%が退会するフィットネス業界。課題解決策としての“アプリ開発”
──氏家さんがFURDIへ参画したきっかけは何ですか?
今からちょうど3年ほど前、知り合いを通じて「IT・システム開発に詳しい人を探している」という相談があり、FURDI代表の浅野さんとお会いしたことがきっかけです。
当時私は独立した直後で、システム開発のプロジェクトマネジメント支援や、経営者のIT導入やデジタル化に関する課題を解決する技術顧問をしていました。
そこでFURDIの代表である浅野さんと話す機会があり、FURDIというサービスやPIXマシン(トレーナー不要でパーソナルトレーニングの指導ができる機器)について語る代表の熱量に惹かれ、技術顧問として参画させて頂くことになりました。
──アプリ開発に至った経緯を教えてください。
フィットネス業界は入会からわずか半年で70%が退会すると言われています。そのため、どのスポーツジムも「継続率の向上」が重要な課題のひとつです。
FURDIはサービス展開後すぐに新型コロナウイルス感染症が流行してしまいましたが、幸いなことに店舗も会員さまも増えてきている状態でした。
しかし、代表の浅野とは「ここで満足してはいけない。もっと何かできないだろうか」と話し合っていました。
せっかく継続してくれるお客さまがいるにもかかわらず、当時はお客さまとの接点を持つ場がFURDIの店舗しかなかった。「よりお客さまと接点をもつために、店舗以外でも何かできないか」という流れになり、そこで「アプリ」が挙がったのです。
一度決まれば動くまで早いのがFURDIの強みです。「検証も兼ねてまずはつくってみよう」と話がトントン拍子に進み、アプリ開発のプロジェクトがスタートしました。
もともとはドイツ側で提供していたアプリがあったのですが、日本人向けではなかったため、UIが整っていなかったり、改善や開発に関するリクエストをしても言葉の壁が立ちはだかりコミュニケーションの問題でスムーズに進めなかったりと、さまざまな課題がありました。
今回の日本でのアプリ構築では、ドイツ版より日本の会員さまが生活の一部として身近に感じられるようなアプリをつくろうと開発を行っています。
──具体的な業務内容について教えてください。
まずアプリディレクターとしては、企画・内部、外部設計・ベンダーコントロールを含めたディレクションを担っています。
アプリは「FURDIの会員」に対してサービスを提供するソフトウェアではありますが、提供する側、使う側は「人」です。FURDIの会員さまをはじめ、店舗や本部のスタッフとのやりとりは必須となります。
現場の声にアプリをより良くするためのヒントがあるはずなので、社内外問わずコミュニケーションを図ってディレクションすることがアプリディレクターの大切な業務です。
また開発の体制はまだまだ構築中のため、プロジェクトマネジメントの業務も兼任で行っています。具体的には、プロジェクトを成功させるために計画の作成・推進や、各メンバーが進行しやすい環境作りなどです。
また、「開発プロジェクトの完了」というゴールも大切ですが、私たちはビジネスのゴールも意識してプロジェクトを進行しています。
まずは「ビジネスサイドで何がやりたいのか」を把握し、アプリを利用した会員さまの声をヒアリング。そこから新たな改善点などを見つけ、制作・開発チームがゴールに向かって円滑に進める環境づくりに取り組んでいます。
──ではアプリ開発のプロジェクトが完了すれば、一体どんな世界が待っているのでしょうか?
運動データの可視化・お知らせ機能の搭載・店舗の利用状況をアプリで確認ができるように開発を進めています。
たとえば、お知らせ機能ではユーザーがダイエットのためにFURDIを利用している場合にはダイエットに関する情報を提供するなど、個々のユーザーに合った情報を配信する予定です。
今回のアプリ開発のプロジェクトは「まずはやってみよう」から始まったので、「つくったら終わり」ではなく、アプリが完成してからが本当のスタートです。
今後はお客さまとの接点を増やし、アプリが会員さまとFURDIを繋ぎ、会員さまの生活に欠かせないツールとなる状態を目指したいです。
目指すは「フィットネス業界のDX化」。そしてヘルスケア分野に貢献
──アプリのリリースを終えた後は何をしていきたいですか?
FURDIは「まずはやってみよう」を大事にしている会社ですので、今回のアプリでは一旦リリースしてみてユーザーの反応を見てから、どんどん改善やブラッシュアップをしていくつもりです。
アプリは経営戦略の全体構想の一部に過ぎませんが、重要な要素のひとつです。冒頭でも触れた、フィットネス業界の「より会員さまに継続してもらうためには?」という課題解決に向けて、取り組んでいきたいと思います。
──今フィットネス業界の変革に挑戦されていると思います。その第一歩であるアプリ開発において具体的に何が大事だと考えますか?
大事なことはたくさんあるのですが、アプリを完成させるということが目的にならないようにしています。プロジェクトが進み、開発工程に入っていくとアプリ自体を完成させるということが目的かのように進んでいくときがあります。完成させること自体は良いことなのですが、手段と目的が入れ替わってしまわないように常に「そもそも何がしたかったのか」「アプリを通してどの数値がどのように変化すればよかったのか」を自分にもメンバーにも問いかけていくようにしています。
常に目的を忘れなければ、FURDIが思い描いているフィットネスのDX化という世界に一歩近づけるかなと考えています。
経営を身近に感じながら成長できる環境
──あらためて、FURDI独自の強みを教えてください
FURDIは好きな時間により効率よく運動ができることが強みです。
従来のパーソナルトレーニングではトレーナーとの相性や指導スキルなどがお客さまの負担になる場合がありましたが、FURDIはPIX Formance(人工知能搭載のマシン)のAIトレーナーがフォームの位置やトレーニングを的確にリードしてくれるので、トレーナーのスキルによって提供するサービスの質が落ちるという心配はありません。
日本のどの店舗に通っていても同様のトレーニングが受けられることが、FURDIならではの強みであり、一般的なフィットネススタジオなどとは大きく異なる点です。
──仕事のやりがいは何ですか?
代表との距離が近く、経営やビジネスをより身近に感じながら業務にあたれることです。さらに、FURDIのフィットネス事業はフランチャイズで展開しているため、経営者としてのマインドが強い方が多いことも、他社では得ることができない成長につながると思います。
また、主体性があれば裁量をもって仕事ができることもやりがいのひとつです。代表が決めた事業の方向性に対して、自分で考えながらPDCAを回すことに関してはかなり裁量があります。
──メンバーとして迎え入れたい人物像を教えてください
システム開発またはアプリ開発のディレクション・プロジェクトマネジメント経験がある人が理想です。とはいえ、開発経験がなくてもビジネスにおいて何かしらのプロジェクトを完成させた業務遂行力を持つ人であればご応募いただけます。AIパーソナルトレーニング自体はまだあまり世間に普及していないので、主体性をもってメンバーと一緒に変革を起こしてくれる人を求めています。
この記事を読んでFURDIに興味を持って頂ければ幸いです。また開発中のアプリに足りない部分を見出していただきエントリーと同時に、企画書やアイデアを出してきてくれる人がいたらさらに嬉しいです。