社会一年目のわたし

新卒入社年度

2008年

職業

PR会社のインターン

何をしていたか

社会人一年目の私は、当時東京の銀座にあったPR会社でインターンとして働いていました。

一応大学院にも在籍していたのですがそちらにはほとんど行かず、生活のほとんどの時間を職場で過ごしていました。平日は毎朝7時過ぎには出社し夜遅くまで仕事をしていましたし、休日も出社したり自宅で仕事することが多かったので、完全に休みの日というのは何か月間も無いという日々が続いていました。

若かったとはいえ体力的にきついこともありましたし睡眠時間も短かったため、クライアントとの商談やマスコミ関係者との打ち合わせに向かうために電車に乗ってイスに座ると一瞬で眠りに落ちてしまい、降りるべき駅を乗り過ごして約束の時間に遅れてしまうことも度々でした。

たしかに色々とつらいことはあったのですが、インターンとはいえ興味のある業界で働ける嬉しさ、仕事を覚え成果を出すことができる楽しさ、上司や仲間に信頼してもらえ頼ってもらえる誇らしさなどがあり、毎日やりがいを感じながら生き生きと働いていたように思います。

当時は正社員ですらなく安い時給で働くインターンでしたので当然貧しかったですし、将来に何の保証もない立場でしたが、今振り返ってみると私の人生の中で一番充実していた時期のひとつだったと思います。収入や社会的な地位は、私の生の充実にはあまり関係ない要素なのかもしれません。

そんなインターンの生活をしばらくしていると幸いにも当時の社長に認めてもらえ、正社員を飛び越してインターンからいきなりその会社の役員になることができました。

今のわたし

職業

株式会社ヴェリタス・ヴィンキット代表取締役

何をしているか

インターンを経て就任したPR会社の役員を数年で退任した私は、フリーのPRコンサルタントとして独立し、30歳の時にはじめて自分の会社を設立しました。現在代表を務めている株式会社ヴェリタス・ヴィンキットは私が設立した2つ目の会社です。

ヴェリタス・ヴィンキットは2020年2月の設立なのですが、会社を設立した直後の3月からコロナ禍に襲われてしまったため、会社設立直後からしばらくは思うように新規の営業活動ができず苦しい時期が続きました。

しかし、コロナ禍が収束してからは業績も伸びてきており、2024年9月には事業の拡大に伴って新しい事務所にも移転しました。現在はさらに事業を拡大すべく積極的に採用活動を行っております。

ヴェリタス・ヴィンキットでは今、広報ＰＲ事業やＷＥＢメディアの運営・収益化支援事業を展開するほか、新規事業の立ち上げに向けて準備を進めています。

比べてみると

変わった部分

社会人一年目でインターンとして働いていた会社は、テレビ番組の制作会社に勤めていたディレクターたちが設立したPR会社だったため、「テレビに強いPR会社」という点をセールスポイントにしていました。そのため私も多くのテレビ番組のパブリシティに関わりました。

当時は初代のiPhoneが発売されTwitterが登場し、「なう」が流行語になった時期であり、またWEBメディアの黎明期でもありましたが、それでもまだまだテレビの影響力は大きく、当時はPR会社の多くのクライアントがテレビでの露出を希望していました。間違いなくPRの主戦場はテレビや新聞などのいわゆる「４マス」でした。

あれから15年ほどが経ちますが、SNSやYoutubeの普及や影響力の増大、生成AIの登場と進歩など、広報PRを取り巻く環境は大きく変化しました。今ではテレビでの露出よりもYoutubeやSNSで取り上げられることを望むクライアントさんが大変多くなっています。

このような時代の変化を受けて多くのPR会社が従来の４マス中心のビジネスからの変化を迫られていますが、私個人としても特にヴェリタス・ヴィンキットを設立してからのこの数年は、テレビよりもWEBメディアやSNSなどに関わる機会が増えています。

変わらない部分

取り扱う媒体がテレビや新聞などの「４マス」からWEBメディアやSNSなどに変わったとはいえ、私はインターンとて働き始めて以来変わらず一貫して広報PRの仕事に携わってきました。

広報PR活動においては、人々から公正中立だと思われている第三者による情報の発信、つまりはパブリシティが大変重要ですが、この点は情報を発信する第三者がマスメディアからSNSインフルエンサーやYoutuberに変わったとしても何も変わりありません。

そこで弊社では、従来マスメディアと構築してきたリレーションのノウハウをSNSインフルエンサーやYoutuberとの関係構築にも活かすことで、クライアントの要望に応えられるよう取り組んでいます。