こんにちは!オンシナジー採用広報担当です。
オンシナジーでは定期的に採用に関する最新動向やAI、HRサービスなどに関する少人数制の勉強会を実施しています。
「社内勉強会レポート」シリーズでは、オンシナジーのメンバーが常に最先端のノウハウを吸収し、採用支援のアップデートを図る取り組みをお届けしています。
今回は、AI×HR領域のスタートアップである株式会社フォワードより営業責任者の玉井 凌平(たまい りょうへい)氏をお招きし、同社が提供するAIスカウトプロダクト『エースジョブ』の活用術と、AI時代における採用支援の未来についてディスカッションした勉強会の様子をレポートします!
株式会社フォワード 営業責任者 玉井 凌平(たまい りょうへい)氏
人材紹介会社にて両面型エージェントとしてキャリアをスタート。その後、外資系保険会社でのキャリアコーチング事業の立ち上げ・事業開発や、フリーランスでの支援を経て、2023年に株式会社フォワードの2人目の社員として参画。現在はAIスカウトサービス『エースジョブ』の営業責任者を務める。
創業背景と「AI×採用」に挑む理由
勉強会の冒頭、玉井氏はフォワード社の創業ストーリーと、なぜ「AI×採用」という領域に挑んでいるのかという原体験について語りました。
フォワード社は2023年3月、代表の名古屋氏によって創業されました。名古屋氏はハンドメイドマーケットアプリ『Creema(クリーマ)』を立ち上げ上場させた経歴を持ちますが、その際、競合サービスとの勝敗を分けた決定的な差分が「優秀な人をいかに採用し、事業を伸ばせたか」であったと実感しました。「経営の1丁目1番地は『人』である」という強い体験が根底にあります。
さらに、フォワード社を設立した2023年3月はChatGPTのAPIが公開された月で、生成AIが社会に浸透しだす起点となった歴史的なタイミングでもありました。「人を惹きつける採用の力」と「AIテクノロジーの進化」が交差したことで、フォワード社の「エースジョブ」は誕生しました。
今回紹介された『エースジョブ』は、単に作業を自動化するツールではなく、採用成果の再現装置として設計されている点が大きな特徴です。
AIスカウト『エースジョブ』の全貌と他社ツールとの決定的な差分
実際に『エースジョブ』のデモ画面を投影しながら、プロダクトの具体的な仕組みや運用ロジックについて解説いただきました。
候補者視点×企業視点による高度なマッチングと文章生成
『エースジョブ』は、単に求人要件に合致するかという”企業視点”だけでなく、その候補者にとってそのポジションがキャリア上魅力的に映るかという”候補者視点”を総合的にスコアリングします。
さらに、AIが生成するスカウト文面は、一般的な定型文ではなく「なぜあなたをスカウトしたのか」「このキャリアの歩みがどう自社の挑戦に繋がるのか」という仮説に基づいた提案型の文章を作成します。
「AIっぽさを感じさせない、温度感の高いスカウト」が届くため、特にミドル〜ハイクラス層(CFO、事業責任者、ハイクラスエンジニアなど)のアプローチにおいて高い返信率と面談精度を実現しています。
あえて「人力CS×AI」を取り入れる理由と、LinkedIn公式パートナーとしての信頼性
勉強会の中で、オンシナジーメンバーが特に強い関心を示したのが『エースジョブ』の運用手法です。
市場に出回る一部のAIスカウトツールは、スクレイピングやAPI接続などのグレーゾーンを攻めた結果、スカウト媒体側から規約違反とみなされてアカウント停止になるリスクを抱えています。
それに対し『エースジョブ』は媒体側の規約を100%遵守することを前提とし、候補者データの取り込みや送信業務の一部にあえて「人の手」を介在させるハイブリッド運用を採用しています。この泥臭くも安全な運用設計が評価され、同社はLinkedInのオフィシャルパートナーとしても認定されています。
「動悸がした」――RPO業界を襲うAIの衝動とリアルな危機感
『エースジョブ』の勉強会にいたメンバーは、サービスを初めて知った時の率直な胸の内を明かしました。
「実は、最初にエースジョブの話を聞いた夜、ものすごい動悸がして寝れなかったんです。スカウトを打ち続けるような仕事は、これまでRPO業界の主要な業務の一つでした。でもエースジョブを知った時、『単純作業を代行するRPOは近い将来、AIに代替される』と綺麗に諦めがつきました」
手作業で候補者を検索し、何時間もかけて文面を作り、カチカチとスカウトを送り続ける。そうした作業型のRPO業務は、ここ1〜2年で確実に淘汰され、不可逆な変化を遂げるというリアルな見通しが共有されました。
世の中の変化を止められない以上、AIを怖がったりAIと競おうとするのではなく、「どう使いこなし、クライアントに最高の成果を提供するか」へマインドを切り替えることこそが不可欠です。
AI時代だからこそ際立つ「人間にしか出せない採用支援のバリュー」
では、スカウト作成やレジュメのスクリーニングがAIによって自動化されていく中で、私たち採用コンサルタントはどこに価値を見出すべきなのでしょうか?
玉井氏とのディスカッションを通じて、これからの採用コンサルタントに求められる生存戦略と本質的な価値が浮き彫りになりました。
1. 「惹きつけ(動機形成)」と「強固なリレーション構築」への集中
ルーティンワークや作業領域をAIに任せる最大のメリットは、人間が注力すべき業務に100%集中できる点にあります。 実際に候補者と対面するカジュアル面談でのクオリティ向上や、候補者の入社意欲を高めるエモーショナルな惹きつけ、採用競合に勝ち抜くための口説き込み、そして経営陣やハイヤリングマネージャーとの深い信頼関係の構築など、これらは、どれだけAIが進化しても代替できない「人間にしか出せないバリュー」です。
2. テクノロジーを組み合わせた「採用ロードマップ」の設計力
クライアント企業の採用担当者自身も、次々と生まれるAIツールや手法の波の中で「自社にとって何が最適解なのか」に悩んでいます。
だからこそ、採用コンサルタントの役割は「作業の代行者」から「採用のプロフェッショナルアドバイザー」へと進化する必要があります。 「ここは『エースジョブ』のようなAIツールを使いましょう」「ここはスカウト媒体を変えましょう」「この面談フェーズは人間が徹底的に熱量を持って口説きましょう」といった形で、最新のテクノロジーと人の力を組み合わせた最適な採用ロードマップを提示できること自体が、クライアントにとっての大きな価値となります。
ツールと競合して淘汰されるのを恐れるのではなく、自らがAIツールを使いこなし、クライアントを採用成功に導くコンサルタントになること。それが、オンシナジーのプロフェッショナルメンバーが目指す姿です。
最後に
勉強会の終盤には、現場で採用支援に携わるメンバーから、「英文レジュメへの対応精度」「新卒採用での活用の可能性」「既存ATSとの連携ハードル」など、実務に即した質問が次々と寄せられ、非常に密度の高いディスカッションが交わされました。
外部の優れたサービスから刺激を受けつつ、自らの価値を再定義する充実した時間となりました。
オンシナジーでは、従来の固定観念にとらわれず、最新テクノロジーを積極的に自らの武器へと変えていく姿勢を大切にしています。作業者ではなく、真のプロフェッショナルとして採用市場に価値を提供したい方の参画をお待ちしています!