“好き” が原点。仲間と挑む、宿泊業界の未来。 〜 アートディレクターの安部愛美さんが、NBSで見つけた “本当のものづくり” 〜
こんにちは!NBSグループ広報の東(あずま)です。
弊社では今後、働く仲間のストーリーを定期的にアップしていきます!
記念すべき第1回は、弊社が誇る入社6年目デザイナーの安部愛美(あべめぐみ)さんにお話を伺いました。
誰かの “描いてよ” が、私のはじまりだった。
「昔から、友達に “描いてよ” って言われると、めっちゃやる気出る子だったんです。」
そう笑顔で話すのは、NBSグループの制作チーム「アコモlab」に所属する安部愛美さん。小さな頃から絵を描くことが好きで、自然とデザインの世界に惹かれていった安部さんの原点は、 “誰かのために作ること” だった。
専門学校で出会った親友・原さんと切磋琢磨しながらデザインを学び、最初はグラフィックデザイナーとしてパンフレットやチラシなどの紙媒体の制作に携わっていた。だが時代の流れと共に、Web制作のニーズが高まり、「このままじゃいけない」という思いが芽生える。
「グラフィックも好きだけど、もっといろんな表現ができるようになりたいって思ったんです。ちょうどその時、原さんが働いていたWeb制作会社で人を探してると聞いて、勢いで飛び込みました。」
その会社で出会ったのが、現在もチームを共にする“師匠”の進藤さん。ものづくりに真摯で、新しい技術に貪欲な二人の姿勢に、安部さんは衝撃を受ける。
「 “勉強を楽しむ” って、こういうことなんだって。休みの日も3人で一緒にカフェで勉強したりして、本当に育ててもらったと思います。」
そして、安部さんのターニングポイントが訪れる。それまで取引先としてお世話になっていたNBSの中島さんに声をかけてもらい、進藤さん、原さんと一緒にNBSに入社した。安部さんの原動力は「大好きな仲間と、これからもモノづくりを続けていきたい」という純粋な気持ちだった。
任された時、震えた。でも “作りたい” が勝った。
NBSに入って数年が経った頃、安部さんに突然大きなチャンスが舞い込んだ。
それが、3室限定の高級旅館のリブランディングプロジェクトだった。
「当時はまだ一人称でのWeb制作の経験も浅くて…。しかも一緒にデザインを進めていた原さんが留学で不在になって、全部一人でやることになって。正直、 “私にできるのかな” って震えました。」
でも、怖さ以上に、 “作りたい” という気持ちが勝った。
NBSコンサルチームの黄瀬さん、ライター、カメラマン、建築家…
宿の未来をつくるため、さまざまなプロフェッショナルが集い、何度も現地に足を運びながらコンセプトを練り上げていった。
「その場の空気感、香り、漁港の風景、ご主人の想い…すべてを詰め込んだサイトにしたかった。みんなでつくったって感覚が本当に強くて、ライターさんにも “すごくいいサイトになったね” って言われた時は、本当に泣きそうでした。」
この経験を通して安部さんは、「Webデザインって、チームでつくるものなんだ」と心の底から実感したという。
失敗の悔しさが、次に繋がる。
その後、安部さんが全力で取り組んだのが、NBSのパンフレット制作だった。
「実は昔、一度パンフレットを作らせてもらったことがあって。でも、そのときのものは “時間が経ったら使われなくなってしまった” という経験があって…。」
だからこそ、今回のパンフレットは「絶対に妥協したくなかった」。
NBSの個性や魅力を、想いを込めてビジュアルに落とし込み、時間をかけて仕上げた。
「NBSって、昔は “THE・コンサル” って印象が強かった。でも実際に関わるメンバーはみんなすごく個性的で、人間味があって。だからデザインでも、そういう “人の温度” が伝わるものにしたかったんです。」
パンフレットが完成したあと、「ありがとう」「いいね」と声をかけてくれるメンバーの存在が、何よりのご褒美だったという。
このチームで、もっと強くなりたい。
現在、安部さんが所属する「アコモlab」は、RPA研究、オフィシャルサイト研究、レベニューマネジメント研究、DX推進、WEBアプリ開発、サイト制作&分析、各種デザインを行う少数精鋭のシステム開発&クリエイティブチーム。安部さんは、Web・グラフィック・UI/UXなど、ビジュアル面でのクリエイティブを一手に担っている。
安部さんの中では、そこに「上司・部下」や「職種の壁」は存在しない。
「本当に “チームメイト” って感じなんです。それぞれ得意なことが違ってて、野球のポジションみたいに補い合ってる。困ってたら、必ず誰かが声をかけてくれる。そんなあたたかさがあります。」
それはアコモlabに限ったことではなく、NBS全体の文化としても根付いているという。
「NBSって、すごく多様なプロフェッショナルが集まっているんです。宿泊業界の運営に強い人もいれば、システム、セールス、コンサル…。本当に “この会社だけで一通りできちゃう” っていうくらい、知見と経験の厚みがある。」
それだけに、誰にでも気軽に相談ができて、必ず何かしらのヒントが返ってくる。安部さんにとって、NBSは「挑戦できる環境」であり、「一人じゃないと実感できる場所」でもある。
“ありがとう” と “いいね” が、次の原動力になる。
そんな安部さんのモチベーションの源泉となっているのが、NBS代表・中島さんの存在だ。
「中島さんって、本当に “いい意味で不思議な” 人なんです(笑)。誰よりも宿泊業界が好きで、新しい技術やアイディアを勉強してどんどん吸収して、 “やってみよう!” って全力で言ってくれる。」
そしてもうひとつ大きいのが、 “任せてくれる” という信頼感と、 “ちゃんと見てくれている” という安心感。
「何か作って “これです” って渡したとき、必ず “ありがとう” とか “いいね” って言ってくれるんですよ。それが、すごく大きいんです。」
指示するだけじゃない。ちゃんと反応が返ってくるから、もっと良いものを作りたくなる。そんな信頼関係が、安部さんを支えている。
“経験する” ことが、デザインを育ててくれる。
そんな安部さんが、常に意識しているのは「自分の引き出しを増やすこと」。
展覧会に出かけたり、美術館を巡ったり。ときには全く興味のなかったアーティストのライブに誘われて行ってみたり、お父さんに連れていかれた相撲にハマって3年連続で観戦したり。
「 “行ってみたら、面白かった” ってこと、たくさんあるんですよ。だから、誘われたらとりあえず行くって決めてます。笑」
現場で得た “実体験” こそが、自分のデザインの中で生きる。
だからどんな案件でも、できるだけ現地に足を運び、自分の目で見て、感じてから制作に取りかかるという。
欲張りなくらいが、ちょうどいい。
安部さんには、明確な目標がある。
「私はデザイナーだけど、コーディングもプログラミングもマーケティングも勉強していきたいと思ってるんです。 “えっ、欲張りすぎじゃない?” って思われるかもだけど、全部、デザインに繋がるから。」
知識が増えれば、クオリティが変わる。表現できる幅が広がる。
だからこそ、どの分野も全力で吸収して、もっと「伝わるデザイン」を届けたいという。
“宿” って、飽きない。
最後に、これからこの業界を目指す人に伝えたいことを聞いてみた。
「宿泊業界って、実はめちゃくちゃ面白いです!一つとして同じ宿はないし、地域や観光と密接に関わっていて、デザインのしがいがある。何より、想いのある人たちと“世界観をつくる”仕事なので、本当に飽きません。」
デザインが好き。人のために作ることが好き。
そんな想いを原動力に、仲間と挑戦を重ねながら、今日も安部さんは “自分らしい表現” を探し続けている。
インタビュアー・東の感想
安部さんのお話を聞いていて、何度も「うんうん、わかる!」と頷いたり、「すごいなあ…」と心が熱くなったり。
特に印象的だったのは、“怖さよりも作りたいが勝った” という言葉。大きなチャンスを前に震えながらも、それを乗り越えてきた姿勢に、チームNBSの一員として心から誇らしく感じました。
そして、「NBSは挑戦できる場所」「チームメイトのような関係」という言葉が、本当に嬉しかったです。
これからも “人の温度が伝わるデザイン” で、NBSをもっと面白く、もっと魅力的にしてくれるんだろうなとワクワクしています。
第1回にふさわしい、素敵なインタビューをありがとうございました!