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【人事課長インタビュー】女性が輝く職場。結婚・出産を経てキャリアアップを叶えた理由とは

今回ご紹介するのは、梅華会の人事管理本部共育課チーフとして活躍する、小野 美華さん。
医療事務職として初めて産休・育休を取得後、復帰後にはチーフ就任や、新たな事業立ち上げと着実にキャリアを積んでいる彼女へ、どのようなライフステージにおいてもイキイキと働ける秘訣について、お聞きしてきました!

小野 美華 / 梅華会人事管理本部共育課チーフ・メディカルバックオフィス代表

医療事務として新卒入職、クリニックのリーダーを務める。
結婚・出産後はこれまでの経験を活かし共育課の業務を兼任し、人事管理本部共育課チーフへ就任。
現在は、メディカルバックオフィスの代表も務め、他の医療機関に向けたコンサルティング業務なども行っている。


医療事務として新卒入職。出産を経て、人事管理本部共育課チーフへ

ーー新卒で医療事務として入職されたそうですが、入職理由について聞かせて下さい。

もともと、商業高校に通っていて、パソコンを使う授業が好きでした。商業科目も好きだったため、自分には事務職が向いていると思い、事務職への就職を考えていました。しかし、学生時代に飲食店でのアルバイトを経験したことで、自分は人と接することが好きなんだと気付くことができました。医療事務に興味を持ったのは、自分のパソコンスキルを活かしながら人と接することもできるという、この両方を満たせる仕事を探していた時に、友人から医療事務の専門学校の説明会に誘われたことがきっかけでした。実際に説明会に参加してみると、医療事務であれば私の求めていたことをどちらも実現できると感じ、医療事務を目指すようになりました。

ーーではなぜ、梅華会を選ばれたのですか?

実は、専門学校に来る求人は大きな病院がほとんどで、クリニックの求人というのはとても少ないんです。そんな中、唯一クリニックで新卒の求人があったのが梅華会でした。私は専門学校の実習で病院で働いた経験があるのですが、大きな病院では事務と患者さんはカウンター越しに接することがほとんどで、とても距離を感じました。私が求めていたのは、事務職でありながらも、もっと患者さんと接することができる仕事だったため、自分には大きな病院よりも地域密着型のクリニックの方が合っていると感じたんです。実習での経験がきっかけとなり、クリニックへの就職を希望するようになりました。

実際に参加した梅華会の説明会では、スタッフと患者さんとの距離がとても近く、また当時学生だった自分に対しても同じように温かく接してくれたことが印象的で、こんな人達と一緒に働きたいと思ったことが入職の決め手となりました。また、ものづくりやイベント行事が好きだった私にとって、クリニックの掲示物やイベント運営も、スタッフが主体で動いていることも魅力的でしたね。ここだったら、自分自身の得意が活かせるんじゃないかと思いました。

ーー現在は人事管理本部共育課チーフでいらっしゃいますが、どのようにキャリアを積んでこられたのでしょうか?

はい。医療事務として1年半程勤務した後、クリニックのリーダーに就任しました。新規開院クリニックのリーダーとして、開院立ち上げ業務にも携わりました。その後、結婚・出産を経験し、産休・育休から復帰後は、医療事務兼、人事管理本部共育課へ所属となりました。その後は、新人指導などのスタッフ共育に注力し、2022年からは共育課のチーフへ就任しました。また現在は梅華会だけではなく、全国の医療機関におけるスタッフ育成・生産性向上を支援するために、人事や経理などのバックオフィス業務のコンサル、代行、自動化を行う事業「メディカルバックオフィス(MBO)」の代表も務めています。

ーー共育課の業務内容や、チーフとしての役割についてお聞かせください。

私たち共育課では、現場で新人スタッフへ直接指導するのではなく、各クリニックにおいて、どのように共育を進めたら成果がでるのか、また皆が同じように成長できる為にはどのようにすべきかを考え、共育スケジュールやカリキュラム作成などの仕組づくりを行っています。チーフとしての役割も、まさにこの仕組み作りです。梅華会では、医療事務だけを行うのではなく「医療事務 兼 〇〇」というような兼任業務を担当する体制を取っています。これらの兼任業務には、共育、労務、マーケティング、SNS運用などがありますが、私の共育課チーフとしての役割は、スタッフが皆一人ひとり輝ける仕組みをつくることにあると考えています。


自身が代表として立ち上げた事業「メディカルバックオフィス」

ーー「メディカルバックオフィス」とはどのような事業でしょうか?

メディカルバックオフィス(以下MBO)は、梅華会だけではなく、全国の医療機関におけるスタッフ育成・生産性向上を支援するため、人事や経理などのバックオフィス業務のコンサル、代行、自動化を行う事業です。

ーー事業立ち上げに至った、背景を聞かせてください。

はい。私は、これまでの経験において、人の成長レベルは共育環境によって大きく変わることを実感してきました。以前の私は、どうしたら自分が成長できるのか、何をしたら成果が出せるのかが分からず、ただがむしゃらに頑張っていました。しかし、人事部に配属され、上司からの的確な指導を受けられたことで、自分自身の成長をより感じることができるようになりました。その結果、出来ることが増え、人の役に立てることも増えました。この経験から、共育環境が人の成長に与える影響はとても大きいと考えています。

私はこれまで、指導を受ける側の立場として、共育環境の重要性と自身の成長を実感してきました。そのため、今度は他の人にも同じように自身の成長を感じてもらいたい、そしてそれを梅華会だけでなく、全国の医療機関で働く方々にも感じてもらえる支援がしたいと考え、MBOの立ち上げを決意しました。

また、一般的に「医療事務」という仕事は、キャリアステップが限られていることが多いのが、残念ながら今の現状です。しかし、梅華会では兼任業務制度を導入したことで、医療事務以外のキャリアを積むことができます。それにより、たとえ医療事務を退職しても、他業界でも自信のスキルを活かすことができ、自分の価値を高めることができるのです。結婚や出産によってライフスタイルが変わり、働ける時間が制限されることがあるかもしれませんが、自身のスキルアップを通じてキャリアを築くことで、必ず人生の幅は広がると信じています。私自身がそれを体現することで、全国の医療機関で働く皆さんにも、医療事務の新たなキャリアアップについて知ってもらうことができたら嬉しいですね。

ーー具体的には、どんなことをされているんですか?

MBOの主な業務内容は、コンサルティングとセミナー運営です。月1回の面談を実施し、課題解決のための仕組み作りや資料作成、提案を行っています。また、チャットでの相談も随時受け付けており、気軽に相談できるという点が他社とは違う私たちの強みですね。スタッフの立場からは、なかなか外部の人には相談しにくいという現状がある中で、私たちのクライアント様からは「同じクリニックで働くスタッフ」というような感覚で相談頂けています。


二児の母として、家庭と仕事の両立

ーー結婚後は、産休・育休を経て復帰されたそうですが、家庭と仕事の両立にはどんな苦労がありましたか?

はい。まず第一に、産休・育休を取得し、約2年半のあいだ現場から離れていた間に、同期との差を感じたことが一番の焦りでした。焦りはあるものの、働ける時間は限られているというジレンマに悩まされました。そして、出産前は仕事に専念し、育休中は家庭に専念することができましたが、復帰後は仕事と家事育児を両立しなければいけなくなったため、自身のキャパシティを超えていましたね。頑張りたい気持ちと焦る気持ち、その両方で空回りする日々でした。また生活スタイルが一気に変わったことで、体力的にも毎日クタクタでした。

さらに、それまで梅華会には医療事務として産休育休を取得された方が居ませんでした。私が無理をして頑張れば、その後に産休育休を取得する人にも無理をさせてしまうことに繋がるからと、周囲からも頑張りすぎないよう言われていました。そのように気遣って頂けることはとても有難い半面、自分の頑張りたい気持ちと、自分が頑張り過ぎることが周りへのプレッシャーになるかもしれないという葛藤にも悩みましたね。

ーーそのような苦労を乗り越え、キャリアアップを実現された小野さんですが、梅華会において、結婚・出産後も女性がキャリアアップできる職場環境が整っている理由は何だと思いますか?

一人ひとりに、活躍の場を提供してくれていることが大きいと思います。特に人事管理本部においては、育休明けのスタッフが活躍できる仕事(採用、共育、給与管理、経理、財務、リスク管理、保育園事務局、シフト管理等)があります。医療事務としての業務だけですと、どうしても「働く時間=給与や価値」となりがちです。しかし、時短勤務で働く私たちにとって「診療に入れないからダメなんだ」ではなく、診療以外の業務で他のスタッフの力になれる、法人に貢献できていると感じられる場所があること、そしてそれを診療に入る現場スタッフも理解し、応援してくれる環境があることは何よりも有難いと感じています。

自分の担当する業務が明確にできたことで、仕事に対する責任感と自信が今まで以上に生まれましたね。たとえ将来、梅華会を退職することがあったとしても、自信を持って自分の行ってきた仕事について話すことができることは、私の人生における価値に繋がっています。


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