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【2023年の振り返りと2024年の抱負】コロナ明けの人材採用を考える

こんにちは!

hypex RPO担当の桑原です!

本日は弊社代表河合の「コロナ明けの人材採用」についての記事をご紹介したいと思います。



こんにちは。採用広報事業をやっているhypex代表の河合幸太です。

2023年の10月から、主に採用分野に関わっている人・人材業界に興味のある人に向けて、ほぼ月1回のペースでnoteを更新しています。

今回のテーマは「2023年の振り返りと2024年の抱負」。2023年は人材業界にも大きな動きがあり、採用の難しさも浮き彫りになりました。そんな業界の動向をおさらいしつつ、会社&個人としての振り返りと、2024年の抱負を綴りたいと思います。

コロナ禍を経て変化した2023年の採用市場

2023年は“コロナ明け2年目”にあたり、採用業界でも色々な動きが見られた1年でした。

コロナ禍でもたらされた大きな影響は、やはりリモートワークです。IT業界を中心に、フリーランス・個人事業主の働き方にも大きく変化を与えました。

コロナが落ち着いてからは、リモートを続ける会社、出社に戻る会社に分かれていますが、求職者にとってはそこが転職のポイントにもなっています。リモートを希望する人もいれば、従来の働き方を好む人もいるからです。

長期のリモートワークでは、昼夜自宅にいるという状況から体調を崩す場合もあるようです。一時は短期的なメリットからリモートワークが望まれていましたが、現在は出社とリモートのバランスが重視されています。

また新卒採用に関しては、2023年になって多くの企業が「このままではマズイかも」と気付き始めたようです。

終身雇用の話はほぼ聞かなくなり、求職者の転職回数は以前よりもはるかに多くなっています。そのため、採用市場自体は拡大していますが(参考①)新卒の人口は昨年から1年で3%ほど減少しています(参考②)。僕が生まれた1994年当時と2023年の出生数を比べると、40%程度の減少に。新卒採用は今後も影響を受けていきます。

※参考①:株式会社矢野経済研究所「人材ビジネス市場に関する調査を実施(2023年)」
※参考②:政府統計の総合窓口「年次別にみた出生数・出生率(人口千対)・出生性比及び合計特殊出生率」

日本では「新卒一括採用」の文化が根強いですが、こうした変化をうけて、新卒採用が難しくなり、中途採用に注力する会社も増えてきています

しかし、転職が活発になっている=中長期的な育成も難しく、スキルのある即戦力採用が必要になります。好条件を出せる企業は優秀な人材を獲得できても、そうでない場合は採用難易度がますます上がっている状況です。

情報が少ない時代は、求人媒体へ出稿すれば応募が集まりましたが、今はそう簡単にいきません。代わりにダイレクトリクルーティングやスカウト(企業から求職者へ直接アプローチ)が主流になっています。ただ、スカウトも結局他社との取り合いなので、競争は厳しそうです。

2024年も人材採用の難しさは続く

2024年も採用の難しさは続くでしょう。それは、上記で述べたような理由からです。

  • 人口(特に新卒)が減っている
  • 転職が活発になり、即戦力を求める企業が多い

採用手法では、エージェント(人材紹介会社)の存在感が大きくなってきています。なぜなら、自社の魅力をうまく伝えられない企業は多く、第三者の力が必要だからです。実際にエージェントで転職する人は20~25%程度(参考③)ですが、お金をかければ確実に採用できるため、頼る企業も多いようですね。

※参考③:株式会社マイナビ「転職動向調査 2023年版(2022年実績)」

スカウトも引き続き伸びると思いますが、「みんなに送っている」印象も強くなっているため、採用効果については慎重に見た方がいいでしょう。

求人媒体の大きな話題としては、2024年1月からIndeedが「Indeed PLUS」に変わります

元々Indeedは、SEOに強いアグリゲーションサイト(Web上の情報を集めてまとめたサイト)であり、Indeedを見れば世界中の仕事情報が網羅されているという価値の高さがありました。それが、今後は以下のような仕組みになります。

  • 【これまで】リクルート系の求人サイトに掲載 → Indeedにも表示
  • 【これから】Indeed PLUSに掲載 → リクルート系の求人サイトにも表示

※Indeed:リクルート社が2012年に買収
※リクルート系の求人サイト:リクナビNEXT、タウンワーク、とらばーゆなど

つまり、これまでと逆方向の流れになり、Indeed PLUSを使えば応募までの単価も大幅に安くなる見通しです。SEOで集客に強く採用コストも安い、最強のメディアになっていくでしょう。これからリクルートが幅広い業界の媒体を買収すれば、連携先のサイトもより充実するはずです。

また、SNS採用も今後5年間は伸び続けると思っています。ユーザーの行動がGoogleからSNSへとシフトしているため、SNS上の採用情報も増えていく見込みです。加えて、自社の魅力を発信する際に、色々なクリエイティブフォーマット(文字・画像・動画など)を試しやすいというメリットもあります。

SNS採用については、以下のnoteでより詳しく語っているのでぜひご覧ください。

会社の成長とメンバーの想いを感じた1年

2023年のhypexを振り返ると、昨年よりも営業利益が増え、よい結果を残せました。また、付き合いの長いお客様がどんどん成長している姿を見て、とても喜ばしく感じています。

先日、社内のオフライン打ち上げを開催したところ、想像以上にみんなすごく会社のことを好きでいてくれたことが分かりました。会社に対して深く関わりたい、というメンバーも多かったです。

僕としては、自分が作った会社で誰かの雇用を守るとか、誰かに給料を払うとか、そういう最低限のラインをこなすことで必死でした。でもメンバーからすれば、hypexならではのやりがいを感じていたり、新しい挑戦を考えていたりして。それはすごく新しい発見でもありました。

hypexは、距離感のバランスがちょうどいいのかなとも思います。友達や家族のようでもないし、成長神話もなければ、残業が多いわけでもない。でも、別にドライな関係ではなく、実は愛着のような居心地を感じてくれている。フルリモートなので物足りないかもと心配していましたが、現状は前向きに進んでいます。

一方で、課題としては「サービスの標準化」にあります。効率性よりも品質を重視し、企業ごとにオーダーメイドで対応しているため、クオリティには喜んでいただけますが、このままではビジネスの発展に限界があります。

お客様にとっても、3回に1回素晴らしいサイトができるより、3回中3回欠陥のないサイトができることが大前提です。一定の品質を保証するため、アウトプットやプロセスの標準化は、次のフェーズの課題として取り組んでいきます。

2024年の抱負は、事業・社会・組織の全体に向き合い、どこにも犠牲や妥協がなく成長していくこと。どのバランスが欠けても、会社としてうまくいかないと思っています。

組織のカルチャーは、思った以上にすぐ出来上がってしまうものです。例えば、以下のようなイメージでしょうか。

  • 「今は売上が好調だから3か月間は投資して、PLは後回しにしよう」→3か月後には売上を見ない組織になってしまう
  • 「今は売上を伸ばすためにハードワークも頑張ろう」→経営者は「無理しても大丈夫ならそのまま続けよう」と思ってしまう

hypexは、このあたりのバランスを取りながら少しずつ大きくなってきました。僕は成長速度に全振りすることもないし、成長至上主義でもありません。今より規模が大きくなったとしても、大切なものは大切にしながら、ビジネスを拡大していきたいですね。

僕自身がもっと「Say“HELP!”」できるように

最後に僕個人としては、2023年に入って「人を増やして拡大していく」という挑戦ができたのはよかったです。組織拡大には慎重だったので、大きな意思決定でもありました。

組織拡大へ踏み切った理由は大きく2つあります。

  • 社会にインパクトをもたらすためには、ある程度の規模が必要だった
  • 組織拡大自体が、僕自身にとって成長する一つの選択肢でもあった

hypexはMissionを掲げている会社なので、社会に価値をもたらすためには、やはり一定の規模が必要だと感じました。いくら「社会のために」と言っても、なくても困らないような会社では影響を与えられませんから。

また、以前から人を増やした方がいいフェーズではありましたが、人を採用してお金を払うことには根気や覚悟がいると思っていました。でも、自分や事業の成長のために、そういった難しさを乗り越えなくてはと考えたのです。

2023年1月には2人だったのが現在は10人程度になり、ようやくチームのサイズ程度になってきたかなというところです。とはいえ、まだポジションごとに1〜2人の体制ではあります。

個人的な課題としては「人に渡す、任せる」ということがまだまだできていません。もっと仲間の脳やポテンシャルを頼りにしないと、これ以上の成長はないと考えています。

この課題は、周りからは「課題点」には見えていないかもしれません。例えばプロジェクト一つとっても、僕がある程度ディレクションした方が、メンバーもお客様も安心するし、スムーズに進むとは思います。

でもそれでは、ディレクターとして知恵を振り絞った僕が一番成長してしまう。経営者による成長の横取りは、長期的にはメンバー自身のキャリアを窮屈にさせるし、大きな問題になると思っています。

そのため2024年は、hypexのValueでもある「投げ出さす、頼ろう(Say”HELP!”)」を僕自身がもっと実践していきたいと考えています。

もちろん、全体のオペレーションや細かい設計は会社の強みでもあるので、何でも自由にOKではなく、一定の基準をもとに積極的に任せていくつもりです。その方がメンバーも成功できて、お客様にも喜んでいただけるのかなと。

組織づくりや事業づくりはまだ始めたばかりですし、全員にとっていいサイクルを築けるよう、苦手な部分も含めて頑張っていきたいと思います。

その他プライベートに関しては、元々旅行や自然が好きなので、2024年はそういった活動にも時間を使えるといいですね。海外に行って、違う文化やビジネスに触れて視野を広げ、長期的に社会を考える上で役立つことも吸収したい。せっかく自分で会社を経営しているので、そのメリットを最大限活かしたいところです。

それでは、2024年も何卒よろしくお願い申し上げます。


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