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「言語化を重視するカルチャーはデザインの下地になっている」1人目デザイナーが語るFLUXでデザイナーとして働く魅力とこれから

こんにちは、FLUX広報の山田です!

FLUXには、2022年4月、1人目のデザイナーである竹村さんが入社しました。今後、さらなる成長のためにデザインにも、より力を入れていくFLUX。竹村さんに、これまでのキャリアや、1人目デザイナーとして仕事にかける思い、目指したいデザイン組織のあり方を語っていただきました。

開発本部 デザイン部 プロダクトデザイングループ
竹村 和浩

専門学校でグラフィックを学んだ後、2003年、新卒でアパレル企業に入社。
小売店での販売や卸への営業を担当する。その後、Webデザイナーに興味を持ち、
2008年にエンタメ系メディアに転職。UI/UXの面白さに気づく。
2013年、自動車アフターマーケットのクラウドSaaSを展開する会社に、
1人目UI/UXデザイナーとして入社。規模の拡大とともにマネジメントも担当する。
2022年4月、FLUXにジョイン。

人の感情にアプローチする「デザイン」に魅了されて

――本日はよろしくお願いします!まずはこれまでの竹村さんのキャリアを教えてください。

専門学校でグラフィックを学びましたが、アパレルが好きだったので、アパレル業界に入社しました。小売での接客と、卸での営業を両方経験しました。しかし、しばらく経つと物足りなさを感じるようになりました。営業トークを頭の中でシミュレーションして、それをお客様に何度か試していくうちに勝ち筋が出来あがります。5年働く中で、アパレルでできることはやりきった気持ちになっていました。気持ちを新たに、違う職業に挑戦したいと考えて調べてみたところ、専門学校時代に学んでいたグラフィックが生かせそうなWebデザイナーの仕事を知りました。そこで、未経験OKだったエンタメ業界のメディアに転職しました。

デザイナーの仕事は、単にきれいなビジュアルを作るだけでなく、数値分析をして、ユーザーが思い通りに動いてくれているかどうかをリサーチします。思いもよらないユーザーの行動は面白いものの、自分がデザイナーとして意図を持ってユーザビリティを操れていないことが悔しかったですね。繰り返し試行錯誤をしていくうちに、サイトやプロダクトの導線を設計したり、誘導するコンテンツを作ることこそが「なぜデザインをするのか」の根本だと考えるようになりました。その頃、UI/UXデザインの考え方が日本にも徐々に浸透してきていました。私自身、デザインは表面上のものだけでなく、なぜこれを作らなければいけないのか、受け取る人はどんな気持ちになるのかまで考えてこそ、価値が創造できるという持論を持っていました。そのため「これだ!」と確信を持ちました。それ以来、UI/UXデザインを極めたいと考えるようになりました。

そこで、UI/UXデザイナーを募集している会社に転職しました。その会社は、車検などの自動車アフターマーケットのクラウドSaaSを手がける会社でした。ただ、UI/UXデザイナーとしては1人目でした。入社して最初の頃の依頼は、アイコンを作ったりビジュアルを整えるものが多かったです。もの作りの現場で最も大切なことは「なぜ?」を考え抜くことです。「なぜそのクリエイティブが必要で、それにより、誰が、どう嬉しいのか?」という考えに徹し、啓蒙活動を進める中で徐々に理解者が増え、組織も大きくなりました。そうする内に、徐々にキャリアがデザイナーから、クリエイティブディレクターに変化しました。サービスの要件定義やリサーチ、さらにメンバーの育成を担当するようになりました。

FLUXにはデザインを形成する下地となる文化がある

――転職活動をはじめた理由を教えてください。

ちょうど前職で大きなプロジェクトを作り終えて、軌道に乗りはじめ、やりきった実感が強くあったからです。また、その会社はシェア率も高く、成熟した企業でした。自らのキャリアを振り返ったとき、整った環境よりも、まだ何も決まっていない環境の中で、みんなで答えを探しながらもがくような環境が楽しかったと感じたのです。そこで、UI/UXデザイナーとして、スタートアップで働ける環境を求めて転職活動を始めました。

――FLUXへの入社の決め手を教えてください。

最終的な決め手は、人です。今年で40歳になるのですが、正直お金だけで仕事を選びたくありませんでした。企業のネームバリューにもそこまで興味がありません。それ以上に「誰と働くか」を個人的には重要視していました。FLUXでは、カジュアル面談で外部のデザイン顧問の井上さん、SVPoEの中川さんにお会いしました。さらに、一次面接でCROの齊藤さんと事業企画の松井さん、そして最終面接でCEOの永井さんにお会いしました。どの方も個性があって、一緒に働きたいと思える人ばかりでした。この人たちと一緒に働きたいと思い、入社を決めました。

そもそもFLUXは、ビズリーチ経由でオファーをいただいて知りました。若いのに落ち着いているという、どこか真逆の印象を持ちましたね。若くて落ち着いている集団には、これまで会ったことがありませんでした。私自身はユニークなものに惹かれることもあり、その珍しさは魅力的でした。

――スタートアップに1人目デザイナーとして、入社するにあたり、不安はありませんでしたか?

私は未知への不安を感じないんですよ。むしろワクワクするタイプなので、自分よりも圧倒的に若い人たちに囲まれながら、1人目のデザイナーとして働くことを楽しみに感じていました。

――入社直後、FLUXのデザインについてどのような印象を抱きましたか?

まず大前提として、FLUXのデザインそのものがまだ熟成されていない部分もあるため、私が1人目デザイナーとして入社しました。だからデザインについては、特に評価するものがないというのが率直な答えです。

ただ、FLUXで大事にされている文化が、デザインを考える上で非常に親和性が高いという印象を抱きました。それは「なぜその形が良いのか」「なぜそうすべきか」をしっかり言語化する文化のことです。これまでもプロダクト開発などで、しっかり言語化したコミュニケーションをした形跡が見られました。そのため、FLUXにおけるデザイン文化を形成するための十分な下地はすでにできていると感じました。

責任が明確だからこそやりがいがある

ーー現在の仕事内容を教えてください。

私のメインミッションは、デザイン文脈でFLUXの企業価値を底上げできる組織を醸成すること、そして企業文化として定着させることです。具体的な仕事としては、業務委託のデザイナーのマネジメントや、FLUX CMSにおけるプロダクトデザインの要件定義、コーポレートデザインの資料作成、サイトリニューアルなどのコミュニケーションデザインなどが挙げられます。他にも、このWantedly記事に掲載する非デザイナーが用いるサムネイルのテンプレート構築も、仕事の一つですね。現在デザイナーの社員は私1人しかいないため、デザインに関わることはすべて私の元に依頼が来ます。

ーー1人目の社員デザイナーとして感じるメリットを教えてください。

人によってはデメリットだと感じるかもしれませんが、責任がすべて自分にあることです。私は責任者不在で不透明な状況は、無意味だと感じる人間です。今のFLUXでは、デザインの評判が悪いと、すべての責任は私にあります。だからこそ責任も取りやすいし、その改善のコミュニケーションもすぐ取ることができます。自分自身で施策のPDCAを回すことができるため、動きやすいですね。

ーーそこにメリットを感じるとは驚きです。逆にデメリットはありますか?

考えることが非常に多いことです。現時点ではデザインに関わる仕事をすべて引き受けているため、すべてにおいて満点を目指すことはできず、できるだけ小さなアプローチで間違いのない成果を生み続けることが必要です。とはいえ、この状態も楽しんでいる面が大きいです。まだ入社してわずかなため、前の会社で通用したアプローチが、FLUXで通用するかは分かりません。このチューニングを自分自身の手でできることは、毎日の楽しみでもありますね。

デザイナーも活躍できる組織づくりを進めていく

ーーまず、そもそもデザイナーとは、どんな役割を持つ職業だと竹村さんはお考えでしょうか?

デザイナーとは、人の感情を操る術を一番持っている職業だと考えています。たとえば資料作成において、単にビジュアルがきれいだけど、誰がどう読んでくれるのかがちゃんと設計されていない資料は、私からすれば無意味です。デザイナーの仕事とは「どう読んでくれるのか」の導線を設計し、誘導することだからです。単なるアーティストではなく、コミュニケーション能力やマーケティング能力など、ビジネスパーソンとしての要素も持ち合わせていると考えています。

ーー竹村さんが目指す組織の姿を教えてください。

私がFLUXで目指すのは、日本で根付いている「デザイナー=絵描き」といった価値観自体を変えることです。FLUXでも「資料をきれいにしてください」といった、絵描きに近い依頼を受けることがあります。たしかにデザイナーは、普通の人よりも表現能力に長けている側面があるのも事実です。しかし、先述したとおり、人の感情を操る術を一番持っている職種なので、上手く付き合えるかは、上手く依頼できているかとイコールなのだという認知を作っていきたいと考えています。実際デザイナーと上手く付き合うには、依頼・相談内容の言語化が最も有効です。もちろん、デザイナーもクリエイティブの言語化をし、同じ次元で意思疎通が出来る状態を目指す必要があります。

同じ資料作成の依頼でも「資料をきれいにしてください」ではなく「このようなターゲットに、このような目的で作りたいのだけど、うまく理解してもらえるように組み合わせてもらえますか?」という依頼であれば、デザイナーとしてバリューを大きく発揮することができます。私自身もFLUXのメンバーにデザイナーのバリューについて啓蒙しつつ、企業文化として定着していける環境を整えていきたいと考えています。

ーー竹村さんの目指す組織づくりのために、現在注力していることを教えてください。

同じ目標を目指せるデザイナーの採用です。私が求めている方は「自分はビジネスパーソンである」という意識を持っている人です。企業に所属する以上、デザイナーはアーティストではありません。コミュニケーターとして周囲と調整する必要も、マーケターとして提案する必要もあります。

また、会社が目的としていることを達成するためには、どういった手段を用いるべきかを言語化して、周囲に説明した上で巻き込める力が必要です。特にFLUXは、すでに言語化のカルチャーが強い分、デザイナーも「なんとなく」の感覚で仕事をすることはできません。ロジカルな考えを持って、クリエイティブを一つ一つ言語化しながら臨める人と、共に働きたいですね。

ーーここまで読んでくださった方へのメッセージをお願いします。

現在、さらなる組織拡大に向けて、FLUX社内の組織づくりが活発に行われています。ほかにも、魅力的なプロジェクトがいくつも動いています。

今のこのタイミングでFLUXにジョインするのは、大変なことも多いかもしれませんが、やりがいをもって仕事を進められることも多いはずです。私自身、これからデザイナーとしてジョインするメンバーが、日本社会全体に真のデザイナー像を示せるような、やりがいのある仕事ができるよう組織づくりを進めていきます。共感していただけたなら、ぜひ一度お話ししましょう!


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