バンダルゲーミング|BANDALGaming 公式サイト|格安ゲーミングPC販売
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情報があふれる昨今、ゲーミングPCのようにスペックの違いだけでは差別化しづらい製品こそ「伝え方」や「届け方」の工夫が求められます。
そうしたなか、TikTokを起点に初年度1500台を販売し、若い世代からの支持を集めたのが、 株式会社BANDAL。
「誰に、どう選ばれるか」に重点を置き、ユーザーの体験に寄り添う形でブランドを築いてきました。
本記事では、代表・濱野さんが語るBANDAL立ち上げの背景、TikTokを活用したマーケティングの戦略、そしてメンバー全員がインフルエンサーになる組織づくりまで、濱野さんの言葉で紐解いていきます。
「好き」を原動力に働きたい方や、自分らしさを活かせる場所を探している方にとって、何かのヒントになるかもしれません。
濱野 新太| 代表取締役
香川県出身。立教大学在学中。中学時代よりゲームに没頭し、高校1年生でゲーミングPC販売事業で起業。当初はTwitter(現X)のフォロワーを基盤としたファンビジネスからスタートし、後に株式会社BANDALを設立。TikTokを活用したマーケティング戦略で急成長中。
ー起業のきっかけについて、改めて教えてください。
濱野:実は、はっきりとした起業のきっかけがあったわけではありません。
中学生の頃に遡りますが、自作のPCを製作するほどゲームが好きで、日常の一部でした。趣味がビジネスにつながっていったというのが正直なところです。
ーどのようにして事業の形になっていったのでしょうか?
濱野:当時、X(旧Twitter)にゲーム動画を投稿していたのですが、それが少しずつ反響を呼んで、毎回数万回以上再生されるようになりました。
投稿を通じてフォロワーが増えていくなかで「このコミュニティに対して、自分にできることがあるのかも」と考えるようになりました。
ーそこから、ゲーミングPCの販売につながっていったのですね?
濱野:はい。
フォロワーのほとんどはゲーマーだったので「彼らが本当に必要としているものは何か」と考えた結果、ゲーミングPCに行き着きました。
当初は、ファンビジネスに近い感覚で販売を始めたのですが、想像以上に反響があり、事業として立ち上げようと思いました。
ーなぜ、それほど支持されたと思いますか?
濱野:当時、ゲーミングPCの相場は20万円前後が主流でした。
そんな中、私が自作したモデルは10万円台で、十分にゲームが楽しめる仕様で、「価格がネックで購入を諦めていた層」に選択肢を与えられたことが、追い風になりました。
ーご自身の原体験が、商品づくりに反映されているような気がします。
濱野:まさにその通りです。
私自身「ゲームをしたいけど高価なPCは手が届かない」と感じていたユーザーの1人でした。それが理由で自作PCを作るほどでした。
同じような立場の人にとって、少しでも手が届く価格帯で、安心して選べる製品を届けたい。
そう思って立ち上げたのが株式会社BANDALです。
ーBANDAL立ち上げの背景は、“自分ごと”から出発しているんですね。
濱野:自分が欲しかったものを、自分と同じような価値観を持つ人たちに届けたいという感覚が一番近いです。
結果的にそれが共感につながり、ブランドとしての土台になっていると感じています。
ーゲーミングPCの特徴や、他社製品との差別化ポイントを教えてください。
濱野:ゲーミングPCは正直、スペック競争だけでは差別化しにくい製品です。だからこそ私たちは“どのように届けるか”どう選んでもらうか”に注力してきました。
製品そのもの以上に、ユーザー体験こそが、ブランドの価値を左右すると考えたのです。
ー具体的には、どのような取り組みでしょうか?
濱野:早期からTikTokを中心としたプロモーションに注力してきました。
中学時代からゲーム動画を編集して投稿していた経験もあり、“伝え方”の重要性は、肌で学んできたつもりです。
またTikTokネイティブ世代として、アルゴリズムやユーザー心理への理解があったからこそ「どう見せれば届くか」「どう語れば共感されるか」といった感覚が自然と身についていました。
動画コンテンツが購買や行動のきっかけになる時代が来ると感じていたこともあり、その感覚と経験が、今のマーケティングにつながっています。
ー若い世代に対する解像度の高さが、強みになっているわけですね。
濱野:私たちのメインユーザーは10代〜20代が中心で、中には小学生の方もいます。
そのため、専門的なスペック以上に「自分に合った1台を直感的に選べるかどうか」のほうが大切なのです。
ユーザーには「ゲームをするときの動作が快適」「価格帯で安心」というわかりやすい伝え方を心がけています。
ーそれが、TikTokでの反響にもつながっていると。
濱野:そうですね。TikTokは私たちにとって“共感の接点”です。
動画を見て「楽しそう」「手が届きそう」と思えるように設計しています。
ー製品知識に不安のある人にとっては心強いですね。
濱野:そうですね。
とはいえTikTokで“なんとなく良さそう”という第一印象を抱いたとしても、実際に購入するとなると「自分に合っているのか」「不具合はないか」と不安になる方は多いです。
PCに関する知識がない方にとっては、選択肢が多いこと自体がストレスになることもあります。
そこで私たちは「BANDAL診断」や「LINEサポート」といった仕組みを整えています。
ーBANDAL診断とLINEサポート!詳しく聞かせてください。
濱野: 「BANDAL診断」と「LINEサポート」は、まさに“購入前の不安をなくすこと”を目的に整えた仕組みです。
「BANDAL診断」では、30秒ほどの簡単な質問に答えるだけで、使用目的に応じた最適なモデルを提案します。
その診断結果をもとに、LINEでスタッフが個別に相談に乗り、選び方やスペックについて、丁寧に応えています。
「サポートが丁寧だったから安心して買えた」という声も多くいただいており、購入体験そのものがブランドの信頼づくりにつながっていると感じています。
ー“選びやすさ”と“安心感”まで含めたユーザー体験を設計しているのですね。
濱野:はい、それが、ユーザーとの信頼関係を築く第一歩になるからです。
“何を買うか”だけでなく、“どう選ぶか”までを丁寧に設計することで、BANDALらしい価値を届けていきたいと思っています。
ー初年度で約1500台を販売されたと伺いました。ここまでの成長をどう分析されていますか?
濱野:やはり、TikTokを中心としたマーケティングの影響が非常に大きいと思います。
動画が広がることで、BANDALを知らなかった人と出会い、共感してもらえる。
その仕組みをいち早く整えたことが、初年度の実績につながったと感じています。
ー販売数が増える中で、どのように品質管理を行ってこられましたか?
濱野:製品の特性上、すべてにおいて不備がないというのは難しい面もあります。
だからこそ、パーツの選定には非常に慎重に取り組んでおり、一つひとつを社内でしっかりと検証し、安定して動作することを確認してから出荷しています。
万が一、初期不良の問題が発生した場合でも、迅速かつ丁寧な対応を徹底しており「対応が丁寧で安心できた」と評価いただくことが多いです。
ー2024年2月には、5,000万円の資金調達を実施されていますが、その背景や使途について教えていただけますか?
濱野:もともと在庫を持たないビジネスモデルでスタートしていたのですが、販売数が増加するなかで“出荷までのスピード”に課題を感じていました。
せっかく購入してもらっても、届くのが遅ければ満足度は下がってしまう。
そうした課題を解決するために、資金調達によって在庫を一部自社で抱える体制をつくることにしました。
ーどのような体制に変化しましたか?
濱野:現在では、人気モデルに関しては即日〜翌日出荷が可能な状況になりました。
あわせて、検品や組立のオペレーションも強化し、安定した品質を維持できるラインに整えています。
これにより、購入からお届けまでの全体体験をアップデートできたと感じています。
ースピードや品質の改善が、ユーザーの満足度にもつながっているのですね。
濱野:まさにそこがポイントです。
私たちは「安い」「速い」だけを売りにしたいわけではありません。早く届いて、しっかり動いて、万が一の時にも安心できる。
そうした信頼の蓄積が、ブランドそのものの価値を高めてくれると考えています。
ー意思決定と実行がとても早い印象を受けますが、その要因は何でしょうか?
濱野:スタートアップとして規模が小さい分、スピード感は武器だと思います。
経営と現場が非常に近いからこそ、ユーザーの声や課題をダイレクトに捉え、即座に動くことができる。
そういった“小回り”は、BANDALの強みです。
ー今後、強化していきたい事業領域について教えてください。
濱野:これまではPC本体の販売が中心でしたが、今後はゲーミングデバイス全体を見据えて展開していきたいです。
まずは、マウスやキーボード、ヘッドセットといった周辺機器も、自社で企画・開発していく予定です。
BANDALの世界観を、PCだけでなくトータルで提案できるブランドに育てていきたいと思っています。
ーBtoBの展開についてはどうお考えですか?
濱野:法人向けの取り組みも、今まさに力を入れている領域です。
eスポーツ大会やプロチームとの協業、学校や自治体での導入にトライしていきたいです。
そのためにも「安心して選ばれるブランド」としての立ち位置を確率していきたいですね。
ーブランドづくりの方向性についても教えてください。
濱野:製品単体での差別化が難しいからこそ「BANDALって、あのブランドだよね」と認識してもらえる存在になることが重要だと思っています。
そのために、代表である自分自身がインフルエンサーとして前に立ち、ブランドの象徴になることは常々意識しています。
動画投稿もその一環で、ゲームというサブカルチャーとBANDALを重ねて発信できたらと考えています。
ー濱野さん自身が広告塔になるのですね。メンバーも一緒にその空気をつくっていくのでしょうか?
濱野:はい。理想としては「メンバー全員がインフルエンサー」です。
それぞれが自分の言葉でブランドを発信し、ユーザーとの接点を持ち続けていく。全員で、BANDALの顔として認知されていくような状態を目指しています。
そのために、一人ひとりがSNSなどを活用して自由に発信しながら、ブランドの価値を高めていける文化を根づかせていきたいです。
ーどのような人材にジョインしてほしいですか?
濱野:「パソコンが好き」「ゲームが好き」といった、純粋な“好き”を持っている人です。
専門知識や経験もあるに越したことありませんが、それ以上に「もっと詳しくなりたい」「その世界で仕事をしたい」という熱量のある人と一緒に働きたいですね。
濱野:現メンバーのなかには、元々BANDALの動画を見ていた“ファン”が多いです。
共通しているのは、商材やブランドへの関心が強いこと。
逆に「なんでも売れればいい」「お金が稼げればいい」という人だと、長続きしない気がします。
ー採用時に特に重視している点があれば教えてください。
濱野:「自分ごとにできるかどうか」です。
TikTokの投稿ひとつをとっても「こうすれば伸びるかも」「自分ならこう見せたい」と考えられるかどうかが鍵になると思います。
指示を待つのではなく、自分の中からアイデアが出てくる方に、ブランドを引っ張っていってほしいですね。
濱野:先ほど申し上げた「全員がインフルエンサー」という考え方にもつながりますが、BANDALに関わる人それぞれが、自分の言葉と想いで発信できるカルチャーをつくっていきたいです。
発信といってもSNSに限らず、問い合わせ対応、日々のやり取りも含めて、すべてが“ブランド体験”につながっていくと思うので、どんな瞬間もユーザーに対して、真摯に向き合っていく文化を醸成したいですね。
BANDALはまだ小さなチームですが、だからこそ一人ひとりの存在感が大きいのが特徴です。
自分の「好き」「得意」を活かしながら、ブランドを一緒につくっていける環境があります。良いと思ったアイデアはどんどん採用されていく。
そんなフラットさと熱量のあるカルチャーを、これからも大切にしていきたいです。