こんにちは。株式会社リチェルカ広報担当の久保です。今回はAIエンジニアを務めている張さんにアカデミアから民間企業に進んだ理由やリチェルカでの仕事内容を語っていただきました。
張 陸瑋
AIエンジニア
中国上海出身で、東京大学に進学してから約7年間AI技術、主に推薦アルゴリズム・データ分析の研究と開発に携わる。修士課程・博士課程を経て、東京大学の特任研究員として勤務し、企業との共同研究や国際学会発表、論文執筆、AIモデルの開発・導入を行ってきた。
Q.張さんってどんな人ですか?
かつての自分は、常にクールで論理的な人間でした。「いかに効率的にやるか」だけを考え、仕事に対しても淡々と向き合い、サバサバしていたと認識しています。 アカデミア時代は一人で研究に向き合う孤独感があり、自分のやっていることの価値を心底信じきれていなかったことが要因かもしれません。
しかし、リチェルカに入社し、創業者たちの圧倒的な熱量と「ファミリー感」に触れたことで「覚醒」しちゃいました。 「仲間と熱く仕事をしたいんだ」と気づいたのです。今は、自分の仕事の価値を信じられるからこそ、少しは温かみや柔軟性のある人になれたと思います。
博士課程3年の時に友人に誘われて始めたスノーボードは人生最大の趣味です。上達できる喜びやスピード感、自由感が楽しくて、ポスドク時代は朝5時に起きて始発の新幹線で週に2回新潟や長野までゲレンデへ通うほど没頭していました。いまでは友人の中で私が一番うまく滑れます。70歳になっても一生やり続けたいです。
梅田さんと幸田さんがバイクが好きなように、私はスノーボードで刺激を楽しんでいます。やはりリチェルカメンバーはスピードが好きですね!
張さんと研究室の仲間たち
よく行くスキー場の「一番好きな景色」
Q.日本に来た理由は?
高校生の時から日本語を独学で学んでいたくらい日本の雰囲気が好きでした。そのため、大学院進学で上海に残るか日本に留学するかを迷った際に、日本に行って、まだ経験していないことを全部試したいと思い来日しました。1年目は午前中に日本語学校で学び、午後は大学院入試の勉強をする生活で、起きている時間はすべて勉強していました。その結果、通常は2年ほどかかるところをわずか8ヶ月で東京大学に合格することができ自信につながりました。
Q.なぜAIの分野を研究対象に?
小さい頃から、「今一番流行ってること」に興味が湧き、常に新しいものを勉強してきました。AI分野を研究対象としたのは、もともと学部生の頃から通信技術を学んでいてエンジニアとしてのコーディングにも興味を持っていたことと、来日した2017年頃にAI技術がちょうどトレンドになっていたからです。
最先端の技術は常に進化するので常に勉強できるところも好きです。
Q. なぜ、アカデミアからスタートアップへ?
博士号取得後もポスドクとして契約更新を重ねる生活の中で「10年後、自分はどこにいるのだろう」というキャリアへの漠然とした不安を抱えていました。
また、企業との共同研究を通じて、大手特有のスピード感の欠如にもどかしさを感じていました。「研究成果をもっとスピーディーに事業化するフィールド」で働きたい、「AI研究と実務開発を橋渡しするポジションに挑戦したい」という思いが高まり、転職を始めました。
数ある中でリチェルカを選んだのは、最先端のAI技術を実務に直結させ、ユーザー課題に迅速かつ柔軟にアプローチできるスタートアップ環境とカルチャー、事業ビジョンヘの共感があったからです。研究室にも仲間はいますが、基本的には一人で0から1を創り出します。はじめてリチェルカのオフィスに来たときに、事業に対する「パッション」と「ファミリー感」に強く惹かれました。かつてはクールで論理的に効率だけを求めていた自分も、“このメンバーたちとなら何か特別なことができそうだ” と感じ、このチャンスは逃さずに掴んだ方がよいと思いました。
また、入社当時はOCR(画像認識)製品「RECERQA Scan」のお客様が多かったですが、その先にあるSCM(サプライチェーンマネジメント)のハブとなるシステムの構築を目指している点に私のこれまでの学びを活かせる大きな可能性を感じました。
Q.リチェルカにおけるAIエンジニアの業務内容は?
現在は、「RECERQA Scan」に続く、「RECERQA Hub」に関連するAIエージェント開発を進めています 。これはさまざまなクライアント案件に対応するAIエージェントです。
このAIエージェントは、商品検索や見積書の査定など、従来は人の手で行っていた業務を、よりスマートかつ自動化された形で対応できるようにするものです。
こうした開発は、まずクライアントの課題や要望を丁寧に分解するところから始まり、必要なデータの分析・データベースの前処理・クリーニングを行い、そのうえで適切なAIエージェントを設計・構築していくという、多面的で複雑な工程が求められます。各種スキルセットと業務理解を横断的に組み合わせる必要のあるプロジェクトです。簡単にいうと、紙の情報をAI-OCRでデジタル化するだけでなく、そのデータをいかに効率的に活用するかを追求しています。
Q.リチェルカで働く魅力は?
最大の魅力は「成果が直接ビジネスインパクトにつながる実感」です。アカデミアでは、成果が論文や特許という形で評価されることが多く、社会への波及には時間がかかります。その点、リチェルカでは開発したAIモデルが数週間〜数ヶ月でクライアントの現場に導入され、売上や業務効率に直結します。
「自分たちがやらなくても誰かがやるが、そうであるなら自分たちが成し遂げたい」という強い当事者意識があることも魅力です。
もちろん、アカデミアと比べて短期的な成果が求められるプレッシャーはありますが、その分、スピード感と達成感を味わえる環境だと感じています。
Q.今後の目標はありますか?
鉄鋼や食品などクライアントの業界特有の業務知識(ドメイン知識)を学びながら、常に最新のAI技術をキャッチアップして、最終的にはどの分野の案件が来ても迅速に対応できるようになりたいです。
Q.リチェルカでの印象に残っている思い出を教えてください!
仕事でお客様に感謝された瞬間の喜びはもちろんですが、会社の福利厚生イベントである「健康経営DAY」でジムに行くのが好きです。スノーボードのためにプライベートでも筋トレをしているくらい健康を重視しているので、リチェルカのみんなと運動できることが楽しいです。隔週開催ですが本当は毎週実施してほしい!!
Q.アカデミアから入社を検討している人へのメッセージをお願いします!
アカデミアから民間企業への転職は大きな挑戦です。「研究職しか経験がない自分が通用するのか」という不安があると思います。しかし、研究で培った論理的思考力、問題解決能力、新しい技術をキャッチアップし実装する力、多様な人との協働経験は企業でも武器になります。
大切なのは「自分の強みを企業目線で翻訳して伝えること」です。新しい技術を楽しみながら、ビジネスの最前線で挑戦したい方を待っています。
編集後記
「昔はクールで論理一辺倒だった」と語る張さんですが、インタビュー中の柔らかな物腰と、技術課題について語る際の熱量からは、よい意味でのギャップを感じました。リチェルカという環境が、アカデミア出身の張さんの「情熱」を覚醒させたのだと確信できる取材でした。
社員インタビューはまだまだ続きます!次回もお楽しみに!!
リチェルカではAIエンジニアを含めたあらゆるポジションを募集してます。
https://herp.careers/v1/recerqa/requisition-groups/4a8bde10-9837-4fec-a54c-4405b1be8de9