ADWAYS DEEEは、アドウェイズのアドプラットフォーム事業を継承し展開することを目的に、2023年1月に生まれた新しい企業です。
ADWAYS DEEEの「DEEE」は、「Delight(喜び)」、「Exciting(わくわく)」、「Eager(熱心な)」、「Exceed(超える)」という4つの言葉の頭文字から成り立っています。私たちが持つ熱量を事業とともにステークホルダーの皆様へと届け、想像を超える喜びやわくわくを生み出すことを目指しています。
今回は、そんなADWAYS DEEEが提供している3つの主要プロダクトの開発部門にフォーカスしました。アドウェイズに新卒入社し、ADWAYS DEEEを創立当初から支えてきたプロダクト開発部門責任者の田中竜馬に、プロダクトの価値や開発をする際に大切にしていること、そして働く環境について聞きました。
私たちがどのような思いで事業に向き合っているのか、そしてどのような雰囲気の中で働いているのか、少しでも感じていただけたら幸いです。
<プロフィール>
ゼネラルマネージャ 田中竜馬/2013年、株式会社アドウェイズに新卒入社、『JANet』『AppDriver』『Smart-C』の開発を担当。2023年1月、株式会社ADWAYS DEEEの設立と同時に出向し、現職に就任。
広告を通じて、人々の生活をより豊かに。ADWAYS DEEEが実現したい世界
—— ADWAYS DEEEが提供するプロダクトについて教えてください
田中:私たちが提供するプロダクトは、主に3つあります。Webサービス運営企業向けのアフィリエイトサービス「JANet」、アプリサービス運営企業向けのアフィリエイトサービス「Smart-C」、そして、アプリ広告事業者向けにリワード型広告を提供している国内最大級のオファーウォールネットワーク「AppDriver」です。
中でも「JANet」のサービス提供開始は2003年8月と自社プロダクトの中では最も歴史が長く、アップデートを重ね続け、現在では金融領域において国内トップクラスのシェアを誇るサービスへと成長しました。
——どのような思いを込めてプロダクトを開発していますか?
田中:インターネット広告は、世の中のあらゆる人が目にする機会があるコンテンツです。しかし、現実的に、広告に対して好意的な印象を抱いている人は、決して多くはないと私は考えています。
本来、広告とはユーザーにとって、普段の生活では目にすることがなかった情報に偶然出会い、喜びを得られる貴重な存在です。
ただ、現状おおげさな表示や内容などが含まれている広告が世の中に溢れてしまっており、広告はできれば見たくない、触れたくないものだと、ユーザーから煙たがられてしまっています。
私たちADWAYS DEEEは、広告本来の可能性、価値を取り戻していくため、そういった認識を変えていき、ユーザーに本当に必要だと思ってもらえる“出会う価値のある情報”を、適切に届けていきたいと思っています。
ADWAYS DEEEは、こうしたユーザー視点が全面に反映されている組織です。会社のミッションに掲げている『つくろう。「よかった」がめぐる世界を。』は、広告を通じて「こんな情報を知れてよかった」「このサービスに出会えてよかった」と、ユーザーに感じてもらえるような体験を提供したいという願いから生まれ、そんな世界を目指しているという思いが反映されています。
多様なロールが協働し、スピーディな価値提供を目指す「フィーチャーチーム制」を導入
——開発体制はどのように整備されているのでしょうか?
田中:PdM(プロダクトマネージャー)、エンジニア、デザイナー、データサイエンティストからなるフィーチャーチーム制を導入し、プロダクトごとに機能横断的な開発を進めていることが大きな特長です。
以前の開発部門はエンジニアのみで構成されていたのですが、デザイナーやPdMを交えての議論や意思決定に、どうしても時間がかかってしまっていました。そのため、ロールの垣根を超えて協働しやすい環境を目指し、現在の体制へ変更したんです。
また、現在のプロダクト開発部門には技術改善チームも存在します。レガシーなコードをモダナイズしたり、セキュリティのアップデートに対応したりと、各プロダクトの保守性やパフォーマンスを高めるための開発を行う役割です。それぞれのチームが高度な専門性を持ちながら、ともに自社プロダクトを作り上げています。
——開発を進める中で、工夫していることはありますか?
田中:何より大切にしているのは、ユーザー体験を追求することです。サービスやコンテンツを利用する人にとって、果たして最適な設計や表示となっているのか。プロダクト導入後も、クライアントであるメディア運営会社を巻き込みながら仮説検証を行い、改善しています。最近は、ユーザーインタビューの実施やログデータの収集を通じて、定性・定量の両面からの分析にも力を入れるようになりました。
フィーチャーチーム制を導入したことで、一連の取り組みがよりスムーズになったと感じます。クライアントからは、エンドユーザー視点での柔軟な提案や機能のカスタマイズを評価してもらえる場面も多く、着実に成果へとつながっているのがうれしいですね。
同時に、セールスをはじめとするビジネスサイドとの連携も強化を進めています。クライアントへの提案にはエンジニアやデザイナーが参加することも増え、要望や質問に対して技術的な観点から直接回答する機会も多くなりました。
事業会社では、開発とビジネスサイドが対立してしまいがちだと言われます。しかし、ステークホルダーへ価値を届けるためには、部門間の連携は欠かせません。だからこそ、開発を進める中でも他部門との接点を作るように強く意識しています。
——今後、組織でどのようなことを成し遂げたいですか?
田中:とにかく、よりよいものをより早くユーザーに届けていきたいですね。言葉にするとシンプルですが、決して簡単なことではありません。実現するためには、開発や改善のスピードをさらに上げていかなればならないと考えています。
なお、先ほど部門間での連携を強化している最中だと伝えましたが、不十分な点もまだまだあります。
特に必要だと考えているのが、チームメンバー同士でさらなる相互理解を図ること。もちろん、他のロールの仕事を完全に理解したり、あらゆる分野の専門家になったりするのは難しいと思いますが、お互いに「なぜそれに取り組んでいるのか」を理解、共感することができれば、業務の中でもっと手を取り合えるようになると思うんです。
そのため現在は、営業部門と開発部門がお互いの目標や進捗状況を共有できるように組織のあり方を整えるなど、連携を意識するだけでなく適切な仕組みづくりも進めています。役割を超えて対話を積み重ねることで、全社一体となってよいプロダクトを提供し続けていきたいですね。
ADWAYS DEEEには「チャレンジしてみたい」を実現できる環境がある
——田中さんから見て、ADWAYS DEEEはどのような環境だと感じますか?
田中:年功序列の風土は一切なく、社内のメンバーとは年次や経歴を問わずフラットに関わり合えるカルチャーが根付いています。私が後輩たちから教わる場面も少なくありません。
また、現状維持を望まず、主体的に動き、成長していくというマインドを持つ社員が多く在籍し、そうした社員のチャレンジを「会社が応援する」文化が備わっています。こうした環境は、子会社として組織体制を変更したADWAYS DEEEならでは強みと言えます。
それゆえ、自分から手を挙げれば、誰もがいろいろなことに挑戦できます。当社では2019年頃から開発手法にアジャイルを取り入れたのですが、実は導入を提案したのは、当時入社5年目だった私だったんです。
世間一般的に見れば、まだまだ若手の立場ですよね。そんな当時の自分に、この会社は組織全体の働き方を変えるようなチャレンジを任せてくれました。もちろんその分責任は伴いますが、だからこそ成長できたと感じています。
——最後に、ADWAYS DEEEのプロダクト開発部門で働くことの醍醐味(だいごみ)を教えてください。
田中:ADWAYS DEEEには、社員一人ひとりの挑戦を歓迎し、全力でサポートする風土があります。会社の事業都合や組織構造などの要因から、チャレンジを諦めたり、キャリアに迷いが生じたりしている人もいるのではないでしょうか。そんな人にこそ、ADWAYS DEEEのことを知っていただきたいですね。
また、チームで仕事を進めることが好き、得意な人も歓迎します。現在は組織づくりに注力しているフェーズのため、個人の力を発揮するだけでなく、一つの目標に向かって協働する楽しさを存分に味わえるはずです。
ADWAYS DEEEは、良い意味で事業も組織もまだまだ発展途上です。一緒にあるべき姿を描き、実現に向けて取り組んでいく仲間を待っています。