株式会社エム・ソフト
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IT業界でキャリアを築く上で、多くのエンジニアが一度は経験する「客先常駐(SES)」。ネット上では「SESはやめとけ」といったネガティブな声が目立ちますが、本当に避けるべきなのはSESそのものではありません。問題の本質は「どのような体制で、どの商流から参画するか」にあります。
本記事では、SES環境を最大限に活かすための2つの判断軸――「チーム体制」と「商流」――について、業界構造から企業選びの実践ポイントまで徹底解説します。
「SESは辛い」という声の多くはエンジニア個人の能力ではなく、企業の「アサイン(配属)の仕組み」に起因しています。特に一人で客先に送り込まれる「単独常駐」には、以下の構造的なリスクが潜んでいます。
単独常駐で最も深刻なのは、技術的な問題に直面したとき自社の仲間をすぐに頼れないことです。たとえば組み込み開発でハードウェア起因のバグが疑われる場面。ファームウェア側の視点で切り分けたくても周囲は他社の社員ばかりで気軽に相談できず、一人で丸一日を費やしてしまう――こうした状況は珍しくありません。問題解決の遅延は精神的なプレッシャーになるだけでなく、プロジェクト全体の進捗にも悪影響を及ぼします。
毎日客先のオフィスに出社し客先のルールに従って働く日々が続くと、自分がどの会社に所属しているのかという感覚が徐々に薄れていきます。自社との接点が月一度の「帰社日」だけという状況では、キャリアの方向性を誰にも相談できないまま時間だけが過ぎ気づけば「なんとなく転職サイトを眺めている」という”静かな離職”状態に陥りがちです。
現場に自社の上司や先輩がいなければ、あなたの日々の努力や成長を正確に把握する人が社内に存在しません。クライアントからの「問題なくやっています」という曖昧なフィードバックだけでは、具体的な報酬アップやキャリアアップの根拠にはなりにくいのが現実です。
客先常駐(SES)は「チーム体制」と「商流」で選ぶ!孤独を排し、最速で成長するための完全ガイド|単独常駐がエンジニアを追い詰める「3つの構造的課題」
2. エンジニアを救う「チーム体制(ユニット常駐)」の3大メリット
上記の課題を根本から解決するのが、リーダー(PL/PM)を含む数名のユニットで客先に参画する「チーム体制」です。単独常駐の課題を裏返しただけではない、チーム体制ならではの積極的な価値を見ていきましょう。
チーム体制であれば、客先の中に「自社の島」が存在します。これが意味するのは、単に「相談相手がいる」ということだけではありません。Googleの研究(Project Aristotle)でも示された通り、チームの生産性を最も左右するのは「心理的安全性」――つまり、メンバーが失敗やわからないことを安心して口にできる環境です。
自社チームが現場にいることで、「この書き方でいいか不安なんですが」「ここのハード仕様、誰か知っていますか?」といった日常的なやりとりが自然に生まれます。こうした小さなコミュニケーションの積み重ねが、問題の早期発見とチーム全体の技術力向上につながるのです。
チーム内に異なるスキルセットを持つメンバーがいれば、開発の視野は自然と広がります。組み込み開発であればドライバ層に詳しい先輩からレビューを受けたり、アプリケーション層のメンバーとインターフェース設計を議論したりと、一人では得られない学びが日常的に発生します。技術の属人化を防ぎ、チーム全体でノウハウを蓄積できるのも大きな強みです。
自社リーダーが同じ現場にいることであなたの仕事ぶりは日々観察され、正当に評価されます。重要なのはこの評価が単なる「印象」ではなく、具体的な仕組みに裏打ちされている点です。たとえば、リーダーが月次で技術レポートを本社に共有する、定期的な1on1で中長期のキャリア目標を一緒に設定する「次はサブリーダーを任せる」という明確なステップを提示する――こうしたプロセスがあることで「頑張っているのに報われない」という不満が生まれにくくなります。
2-3. 偽装請負リスクの回避というガバナンス効果
チーム体制にはコンプライアンス面の実利もあります。SES(準委任契約)では指揮命令権は受注側にありますが(厚生労働省「37号告示」)、単独常駐だとクライアントがエンジニアに直接指示を出しやすく、知らぬ間に偽装請負の状態に陥るリスクがあります。
チーム体制であればクライアント→現場リーダー→エンジニアという正しい指示フローが自然に機能し、勤怠管理や残業判断もリーダーが一括して行えます。リーダーが「緩衝材」かつ「正当な管理者」として存在することで、エンジニアは不当な指示や過度な負荷から守られるのです。
チーム体制と並んで、エンジニアのキャリアと年収を左右するのが「商流」です。
二次請け・三次請けといった深い商流には、構造的な不利益があります。関わる企業が増えるほど中間マージンが発生し、エンジニアへの還元額は確実に減ります。また、クライアントとの距離が遠いため「なぜこのシステムを作るのか」という目的が伝わらず、言われたとおりに実装するだけの”人手貸し”に終始しがちです。さらに、上流企業の都合で突然プロジェクトが打ち切られるリスクもあり、長期的なキャリア形成が困難になります。
クライアントと直接契約を結ぶプライム案件では、これらの問題が構造的に解消されます。中間マージンが発生しないため報酬水準が高く、顧客の課題を直接聞いて要件定義から技術選定まで主体的に関われます。自社が主導権を持ってチームを組めるため、納期やワークライフバランスのコントロールもしやすくなります。
ここまで解説した「チーム体制」と「高い商流」の両方を実現している企業の例として、エム・ソフトの取り組みを紹介します。
4-1. プライム・大手SI直請けを中心とした案件構成
エム・ソフトの最大の特徴は、プライム顧客および大手SIerからの直請け案件が大半を占めている点です。一般的な独立系ソフトハウスを経由した二次請け・三次請けは基本的に受けないという方針を貫いており、エンジニアは常にエンドユーザーに近い上流ポジションで開発に携わることができます。
※本記事執筆時点の情報です。最新の比率については採用ページ等でご確認ください。
エム・ソフトでは、エンジニアを一人で現場に行かせることは原則としてありません。自社リーダーを中心としたチーム体制を基本とし、上流工程から保守まで一貫して担当します。
特筆すべきはチーム体制が単なる「寂しくないように」という配慮ではなく、次世代のリーダーやマネージャーを計画的に育成する仕組みとして機能している点です。若手は必ずベテランのいるチームに配属され、段階的に責任範囲を広げていきます。「今は実装担当→半年後にサブリーダー→将来的にPL」という具体的なキャリアステップが用意されているため、「いつまで経っても同じ作業の繰り返し」という停滞感が生まれにくい環境です。
4-3. 「共創(Co-creation)」という高い視座
エム・ソフトが他のSES企業と一線を画すのは、客先常駐を単なる「労働力の提供」と捉えていない点です。顧客の事業課題に深くコミットし、最終的にはプロジェクト全体を自社に持ち帰る「請負化」を目指す――この「戦略的ステップ」としてSESを位置づけています。
この視座があるからこそ、エンジニアにも「言われたことをやる」以上の姿勢が求められ、結果として技術力だけでなくビジネス視点も自然と養われていきます。エム・ソフトが画像処理、AI、ARといった先端技術領域で強みを持っているのも、この「共創」の姿勢が顧客からの信頼と高難度案件の獲得につながっている証拠といえるでしょう。
客先常駐(SES)という働き方そのものが悪いわけではありません。問題なのは「孤独な環境」と「搾取される商流」です。この2つを避けるだけで、SESはエンジニアにとって最高の成長フィールドに変わります。
最後に、企業選びや面接の場で必ず確認してほしい3つの質問をお伝えします。
①「現場にはチームで入りますか? 自社のリーダーは常駐しますか?」 チーム体制の有無は心理的安全性・スキルアップ・評価の透明性すべてに直結します。「基本的にチームで」と回答する企業を選びましょう。
②「プライム案件(直請け)の比率はどのくらいですか?」 具体的な数字を聞くことで、その企業の商流ポジションがわかります。数字を明示できない企業は注意が必要です。
③「入社後のキャリアパスを具体的に教えてください」 「将来的にはリーダーも…」という曖昧な回答ではなく、「入社○年目で○○、○年目で○○」と段階を示せる企業は、育成の仕組みが整っている証拠です。
「どこで働くか」以上に「誰とどのような体制で働くか」が、エンジニアとしてのキャリアを決定づけます。この3つの質問を武器に、あなたにとって最高の環境を見極めてください。
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お役立ち資料:転機診断チェックシート