青森県出身。大学卒業後、地元の銀行に就職し、10年間勤務。
個人営業、法人融資、本部での企画業務と、銀行員としての王道を歩んできた彼が、33歳にして「株式会社BeFree」への転職を決意しました。
「自分の人生を一言で表すなら『平凡』です」と謙遜する彼ですが、その瞳にはプロフェッショナルとしての確固たる美学が宿っています。
安定した地銀でのキャリアを捨て、なぜ東京のベンチャー企業へ飛び込んだのか。銀行員時代に培った「顧客第一」の精神と、ベンチャーならではの「圧倒的なスピード感」の中で見つけた、新しい自分自身の可能性について語ってもらいました。
◆ 「不便さ」を変えたくて選んだ、金融というインフラ
ーまずはキャリアの原点について教えてください。教育学部のご出身とお聞きしましたが、なぜ銀行を選んだのでしょうか?
もともとは体育の教員を目指していました。ですが、就職活動でさまざまな企業を見るうちに「インフラ」に興味を持つようになったんです。
私は青森県の出身なのですが、大学時代を過ごした岩手県や、遠征で訪れた都会と比べると、どうしても地元に「不便さ」を感じることがあって。「もっと便利だったらいいのに」という想いが漠然とありました。
それを仕事にするならインフラ系かなと考えていた時に、企業説明会で「金融も一つのインフラである」という話を聞いて、ハッとしたんです。
ー電気や水道と同じく、金融も生活の基盤だと。
そうです。特に法人との関わりにおいて、「地域の会社が潤わなければ、地域が潤うことはない」という事実に気づきました。
企業活動の根幹である「資金調達」をサポートすることは、地域を便利にし、活性化させるための重要なインフラ整備です。対企業の仕事に面白みを感じ、銀行への入行を決めました。
中でも一番やりがいを感じたのは法人融資ですね。単にお金を貸すだけでなく、社長と膝を突き合わせて課題を発掘し、解決策を一緒に作り上げていく。コンサルティング的な動きができた時は本当に楽しかったです。
◆ 「自由」という名の厳しさと、圧倒的なスピード感
ー順調なキャリアに見えますが、なぜ転職を決意されたのですか?
銀行の本部に異動になり、営業の現場から離れたことが大きかったですね。銀行は年功序列が強く、どれだけ成果を出しても役職や給与が上がるスピードは決まっています。
本部でデスクワークをしながら、「自分の成長が止まっているのではないか」と強く感じるようになりました。
銀行という看板がなければ商売ができない自分と、外の世界で通用するスキルを持った人たち。その差を感じた時、「このまま銀行にいて、流されて生きる人生でいいのか」と自問自答したんです。
自分の人生を振り返った時、これまでは「平凡」で「無難」な選択ばかりしてきた。だからこそ、33歳というタイミングで、環境をガラリと変えて挑戦したいと思いました。
ーそこで選んだのが株式会社BeFreeだったのですね。入社してみて、イメージとのギャップはありましたか?
スピード感は想像以上でしたね。それに、良い意味で「自由」すぎて、自分で考えないと何も進まない環境です(笑)。
銀行時代はルールやマニュアルが絶対でしたが、ここでは「やったもん勝ち」。もちろんカオスな部分はありますが、その分、手を挙げれば任せてもらえる裁量の大きさがあります。
インサイドセールスや新規事業など、未経験の領域にも泥臭くチャレンジできる環境は、まさに私が求めていた「成長できる場所」だと感じています。
自分から動かなければ置いていかれる。その厳しさと自由さが、今の自分にとっては心地よい刺激になっています。
◆ 故郷への想いと、プロとしての流儀
ー現在はどのような業務を担当されているのですか?
今は、地方自治体(福島県田村市)の支援プロジェクト(シティプロモーション)に携わっています。偶然にも私の地元に近いエリアの案件で、運命的なものを感じていて、自治体と協力して地域を活性化するお仕事をしております。
銀行員時代に培った「企業との関係構築力」や「泥臭いドブ板営業」の経験が、ここで活きているんです。行政だけでなく、地域の店舗や企業を巻き込んで、街全体を盛り上げていく。
「自分が生まれ育った場所を、誇れる場所にしたい」。
銀行に入った時の原点である「地域への貢献」が、BeFreeという場所で、よりダイナミックな形で実現できつつあります。
ー仕事をする上で、福士さんが大切にしていることは何ですか?
「お客様ファースト」と「オンオフの切り替え」です。
お客様にとってベストな選択肢は何なのか、時には「今は買わない方がいい」と伝えることも含めて、相手の利益を第一に考えること。それが信頼に繋がり、結果として仕事が楽しくなると信じています。
そして、時間の使い方にはプロとしてこだわりたいですね。ダラダラと長く働くのではなく、やる時は集中して成果を出し、抜く時はしっかり休む。
ベンチャーという自由な環境だからこそ、そういった自分なりの規律やメリハリを大切にして、高いパフォーマンスを維持し続けたいと考えています。
◆ 未来の仲間へ:成長は「行動」の先にある
ー最後に、今後のビジョンと求職者の方へのメッセージをお願いします。
究極的には、自分で組織を作り、動かせる人間になりたいです。特に「地方創生」の分野で、自分がいなければ回らないような専門性を持ったチームを作りたい。
都会もいいですが、やっぱり私は田舎が好きなんです(笑)。過疎化が進む地域を、ビジネスの力で元気にしたい。そのために、まずはBeFreeで圧倒的な結果を残し、経営視点を養っていきたいと考えています。
BeFreeは、営業という武器を身につけ、自分自身をアップデートできる最高の環境です。
未経験でも、知識がなくても関係ありません。大切なのは「貪欲さ」と「行動力」です。
成長してから行動するのではなく、行動するから成長できる。
「安定」から飛び出すのは勇気がいりますが、その先には想像以上に刺激的で楽しい毎日が待っています。私たちと一緒に、自分の可能性に挑戦してみませんか?
◆ 編集後記
「33歳での転職、怖くなかったですか?」
私の問いに、彼は「全然後悔していません。むしろ、ここに来てよかった」と即答しました。
かつて銀行という堅牢な組織の中で「平凡」を感じていた彼は今、株式会社BeFreeという成長企業の最前線で、水を得た魚のように躍動しています。
「自由すぎて、自分で考えないと進まない」。そう語る彼の表情は、以前よりもずっと生き生きとしているように見えました。
規律と情熱。
銀行員時代の「型」と、ベンチャーの「スピード」。
相反する要素を併せ持つ彼のような存在こそが、これからのBeFreeを強くしていくのだと確信しました。
この記事を読み終えたあなたは、今、ご自身のキャリアについて何を思っているでしょうか。
もし、現在の環境に「安定」という名の「停滞」を感じているのなら。
一歩踏み出した先に広がる景色を、私たちと一緒に見てみませんか。