Algoageの最前線で活躍するメンバー自らが“変革”を語る、「事業創造Night」。10月27日、DMM.com本社イベントスペースにて、第4回となる「事業創造Night #04│AIでどう変わる?事業創造会社で描くエンジニアキャリアの未来とは」を開催いたしました。
当日は、当社CTOの宮田が登壇。ファシリテーターは執行役員・コーポレート本部長の上西が務めました。
Algoageが“事業創造会社”としてAI技術とどう向き合い、エンジニアはどのようなキャリアを築いていけるのか。 AIの進化が著しい現代において、“事業創造”の現場で求められるエンジニアリングのリアルと今後の展望を語りました。
当日のコンテンツ
1. 登壇者紹介:Algoage CTO 宮田
イベントは、CTO宮田の自己紹介から始まりました。
2. Algoageが目指す“事業創造”とは?
Algoageは、2018年に東京大学で機械学習を研究していたメンバーが創業しました。 当初はAIの受託開発を手がけていましたが、2020年にDMMグループへ参画。 プロダクト開発に取り組み、2021年にローンチした「DMMチャットブーストCV」を主軸に、SaaS系事業会社として事業とともに組織も拡大して来ました。そして第二創業期を迎えたといえる今、自分たちが本当に社会に届けたい価値や私たちの存在意義を改めて見つめ直した結果、「次の当たり前を生み出す。」をミッションとし、「誰かの痛みに、事業づくりで挑み続ける。」決意を新たに、“事業創造会社”として歩み出しています。
「DMMグループという非上場の環境、そして豊富な投資プールを活かせることは、私たちの大きな強みです」と宮田は語ります。
「誰かの痛みに、事業づくりで挑み続ける。」 というビジョンに示しているように、「利益のみを追求して何でもやる」のではなく、本質的な課題に対して粘り強く向き合い、社会的に大きなインパクトと価値が創出できる領域を狙い打つ。 それが私たちAlgoageの目指す“事業創造”です。
3. トークセッション、QAセッション:AIでどう変わる?エンジニアキャリアの未来
トークセッションでは、AIの進化を踏まえたAlgoageのエンジニアリングやキャリアについて、参加者の皆さまから寄せられたリアルタイムの質問にもお答えしながら、深く掘り下げました。
テーマ1:宮田さんのキャリアの変遷 - なぜ“事業創造会社”のCTOを選んだのか?
最初のテーマは、宮田のキャリア選択の軸について。ゲーム会社、DMM.comでの技術支援、Web3子会社のCTOという経歴を経て、なぜAlgoageを選んだのでしょうか。
宮田は自身のキャリアを「成果と実績を“貯める時期”」と「それを“放出する時期”」の2つに分けていると語ります。
「コロプラでは新しい技術を学び、物作りの楽しさを知りました。 DMM.comのWeb3子会社時代は、経営視点での裁量と責任を負うという大変さがありましたが、技術が市場にどう影響するかを見極めるアンテナの張り方や、意思決定の軸が磨かれました」
Web3プロジェクトが一段落した際、宮田は「まだ成果がちゃんと出ていない。新規技術を掛け合わせてしっかり成果を出したい」と感じていました。 まさにキャリア資産を「貯める時期」にいくつかの選択肢を考えていた中、
「Algoageは、兼務で入った時の感触が非常に良く、働く人たちが真面目でロジカルでした。 そして何より、新規技術で事業を作っていく挑戦ができる。 単にスピードを求めて立ち上げ続けるのではなく、粘り強く狙って事業開発ができる性質が、自分の軸とぴったりフィットしました」
「実行」のフェーズで本質的な成果を出すための環境として、Algoageが最適だったのです。
テーマ2:AI時代に求められるエンジニア像 - 事業の成功確率を上げる「業務理解」とは?
続いてのテーマは、AIの進化がエンジニアのキャリアに与える影響についてです。宮田は、AIによって「自分の守備範囲が格段に増え、仕事のスピードが何倍にもなった」 と語ります。
その上で、これからのエンジニアには、単なる実装力だけでなく、コンサル的な知見やプロジェクト管理能力が必須になると指摘します。
「最近、シリコンバレーなどで『フォワード・デプロイド・エンジニア(Forward Deployed Engineer)』という役割が注目されています。 これは、業務の中に深く入り込み、AIやツールをどう活用できるか理解した上で、実装もPMも行う役割です。 このスキルは絶対に重要になります」
この「業務理解」を深めるために、Algoageでは「知らない業務を絶対に体験してもらう」 ことを重視しています。
「DMMグループにはあらゆる事業領域のプロがほぼ社内にいるため、話を聞きに行き、実際の業務を体験することができます。 これがAlgoageの大きな強みです」と宮田は語りました。
テーマ3:Algoageが目指すエンジニア組織 - 「大変だね」と笑って『コトに向かえる』仲間と、キャリアをどう描くか?
最後に、CTOとして目指す組織像について語られました。
「目指しているのは、プロフェッショナリズムを前提に、お互いの成長を心から喜び合えるチームです。事業創造には、必ずしも順風満帆ではない瞬間が訪れます。そんな時でも、ただ批評するのではなく、『大変だね』と笑って受け止めつつ、冷静に課題解決へと向き合える。
そうした『コトに向かう』姿勢を共有できるプロフェッショナル集団をつくりたいと考えています。」
宮田は「メンバーのキャリアプランを考えるのが好きだ」 と語り、個人の成長支援にかける思いについてこう続けます。
「Algoageにいるからこそ得られる成長機会を活かし、ステップアップをきちんと実感できるよう、サポートすることを大切にしています。挑戦して得た成果は積極的に外に発信して、個人としても評価されていってほしい。Algoageで培った経験やスキルが、次のキャリアの選択肢を広げる“資産”になっていくのが理想です。
AIが定型的な実装を担う未来において、人間(エンジニア)が発揮すべき価値は、どんなビジョンを持ち、何をつくりたいかという“意思”にあります。
その意思を持って挑み続けられる環境をつくることこそ、Algoageが目指している姿です。」
4. 交流セッション
イベント本編終了後は、懇親会(交流セッション)を実施しました。
登壇した宮田やファシリテーターの上西のほか、チャットブーストCV副事業部長の中司をはじめとする、社内で先進的にAIを活用しているメンバーも交え、事業づくりや組織運営、AI活用のリアルなどについて、活発な意見交換が行われました。
参加者の声
- 「CTOがどのように意思決定をしているのか、AIについての考え方を知ることができよかったです。また、キャリアの背景も知ることができ、宮田さん自身の理解が深まりました」
- 「会社としての事業だけでなく、宮田さんのキャリアについての考え方等もお聞きできた為、非常に満足でした」
- 「エンジニア目線での事業に対する考えを聞けたことが面白く学びになりました!」
- 「具体的なキャリアの変遷と現職でのやりがいについて率直な回答をいただけた」
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。