みなさん、ご無沙汰しております。
現在APEXにて研修を行っている、谷です。
今回で2回目となる本記事では、
2025年10月にAPEXへ入社後、最初の勤務地・研修地となった
マレーシア・クアラルンプールでの仕事と生活について振り返ります。
1. 海外研修のスタート
― Klook時代との決定的な違い ―
9月中旬にKlookでの勤務を終え、一時帰国を経て再びマレーシアへ。
APEXでの初日は、高校生修学旅行のツアーケアから始まりました。
同じクアラルンプールでの勤務ではありますが、
オフィス環境や仕事内容、そして働き方は前職とは大きく異なります。
中でも最も大きな違いだと感じたのが、
「オンライン」と「オフライン」の違いでした。
Klookでは、画面越しに“見えないお客様”を支える仕事が中心でした。
一方APEXでは、実際に現地を訪れるお客様を、
対面で支えることが業務の軸となります。
現場では常に、
「次に何が起こり得るか」
「今、何を優先すべきか」
を考え続ける必要があります。
また、インスペクション(視察)やツアーケアでオフィス外での業務に恵まれた点も、
前職との大きな違いでした。
ツアー内で訪れた村での一コマ
2. 現地スタッフとの距離感と働き方
APEXマレーシア支店は、
日本人スタッフ2名、現地スタッフ4名という体制で運営されており、
見積作成やツアーケア、インスペクションを担うスタッフと、
実際のツアーに向けた手配や調整を行うスタッフに分かれています。
私が勤務していた10月は、大型ツアー対応に加え、
ペナン島やジョホールバル、シンガポールなどへの出張も多く、
オフィスに常駐する時間は限られていました。
現在、クアラルンプール、そしてハノイでの勤務を振り返ると、
クアラルンプールのオフィスは落ち着いた雰囲気で、
それぞれが自分の役割に集中していたと感じます。
現地スタッフとは、
インスペクションで同部屋になったり、出先で食事を共にしたりと、
行動を共にする機会にもました。恵まれました。
そうした時間を通じて自然と距離が縮まり、
現在でも近況を確認し合う関係が続いています。
3. 日常生活の中で感じたこと
― 多民族国家で「暮らす」ということ ―
多民族国家として知られるマレーシアは、
外から見ると「多様性に満ちた国」という印象が強いかもしれません。
しかし、実際に生活してみると、
その多様性の中にある現実にも、自然と目が向くようになりました。
日常の中で特に印象に残ったのが、
職業と民族の関係です。
主要民族であるマレー系は、
ブミプトラ政策(マレー系優遇政策)により、
公的機関や民間企業での就業機会に恵まれています。
中華系は、華僑ネットワークや高いビジネス感覚を背景に、
不動産や金融分野で活躍する姿を多く見かけました。
一方で、インド系は警備や受付、
コンビニエンスストアなどサービス業に従事しているケースが多く見られます。
多民族国家として共存している一方で、
社会構造の中には、
役割の固定化や見えにくい壁が存在しているのではないかと感じました。
また、不動産購入やローン制度においても、
民族による制度上の違いがあることを知りました。
こうした日常の気づきは、
日本でも議論が進む「移民」や「外国人との共存」を考えるうえで、
多くの示唆を与えてくれます。
そして同時に、
現地で暮らして初めて見えてくる現実を、
限られた滞在期間の中で感じてもらえるような
魅力的なツアーコンテンツを形にしていくことも、
海外に身を置く日本人スタッフの役割の一つだと感じました。
マレーシア最大の中国寺院「天后宮」
ヒンズー教寺院
日本人観光客にも大人気な「ピンクモスク」
4. 研修中に携わった主な業務
① ツアーケア
会場や座席配置、ホテルの最終確認、
食事提供やアレルギー対応、緊急対応(ケガ・病気等)、
空港・ホテルでのチェックイン/アウト対応など。
② インスペクション
ホテル、レストラン、訪問地候補の視察を実施。
キャメロンハイランド、イポー、ペナン島、
ジョホールバル、シンガポールなどを訪れました。
③ 資料作成
視察内容を写真とともに整理し、
営業や企画の基礎資料としてまとめました。
※日本人スタッフの存在意義を考えた出来事
業務や研修を通じて、
現地スタッフの優秀さを改めて実感しました。
そんな中、日本から来られていた営業の方から、
非常に印象に残る言葉をいただきました。
手配や見積もりは、現地スタッフでも十分にできる。
だからこそ、日本人スタッフには
**「日本人ならではの視点や価値観を、ツアーにどう組み込むか」**が求められる。
現地での生活を通じて、
当たり前の風景や体験の中から、
日本人にとっての「非日常」や「価値」を見つけ出すこと。
改めて、それこそが
日本人スタッフが海外にいる意味なのだと感じました。
5. 旅行会社視点:マレーシアが向いているツアーとは
マレーシアは、教育旅行との相性が非常に高い国だと感じています。
異なる文化や宗教、民族が共存する環境を、
限られた日程の中で体験できる点は大きな魅力です。
また、広大な国土にて地方ごとに異なる文化や民族を抱えるのも魅力です。
また、英語が共通言語として使われていることも、
教育的観点から見て大きな強みだと思います。
マレーシアの象徴「ペトロナスツインタワー」
最後に
マレーシアでの研修を通じて、
一つのツアーは多くの人と役割によって支えられていることを、
改めて実感しました。
密な連携と、積み重ねられてきた信頼関係があってこそ、
お客様に安心して旅を楽しんでいただける。
そして、日本人スタッフが海外で働く意味を、
現場で学んだ1か月でした。
次回予告
次回は、2025年11〜12月に研修を行った
ベトナム・ハノイでの仕事と暮らしについてお届けする予定です。