「コクー(COCOO)」という社名の由来が、CO(個)がCOO(最高執行責任者)として、一人ひとりが圧倒的当事者意識を持って取り組むというものなので、今回はこのテーマで少し深堀りをしたいと思う。
目次
- 圧倒的当事者意識とは
- 圧倒的当事者意識の方程式
- PURPOSE(パーパス)
- STORY(ストーリー)
- まとめ
圧倒的当事者意識とは
圧倒的当事者意識とは、物事に対して100%自分に責任があるという気持ちをもって主体的に取り組もうとする姿勢である。英語にするとOwnerShipともいえるが、まさに物事に対して自分がオーナーになるということだ。
もし、あなたがパン屋さんのオーナーだったとしたら?
仕入れや仕込み、一日の売上から原価や販管費を引いた帳簿上の利益とキャッシュを気にしながら、また明日以降の仕入れを考え、売上を伸ばすための新作パンを作ったり、新しいお客さんの集客に励みながら、同時に従業員の採用面接などをこなす。あなたはパン屋を生成発展させるために、100%の責任感と強い意志を持って取り組むだろう。
これは従業員の立場だったとしても、目標売上の達成や新作パンを作ることに対して強い意志をもって取り組むことはできると思うし、もしそうじゃなかったとしても、お客さんに喜んでもらうために主体性を持って100%の笑顔で取り組むことはできるはずだ。
つまり、圧倒的当事者意識とは、どう取り組むかの姿勢であり、自分の仕事に起きるすべての物事において、そのオーナーになるかどうかの選択である。
私たちコクーでも同様に、一人ひとりがそれぞれの役割でオーナーシップを持ち、皆が主役となって会社を創っていくという姿勢を大切にしている。一人ひとりが圧倒的当事者意識を持ち、それがあたりまえとなっているカルチャーにおいて、日々私自身も社員から刺激をもらっている。当事者意識最高!
圧倒的当事者意識の方程式
では、どのようにしたら物事においてオーナーとして取り組めるようになるのか?私が言うには、2つの要素の掛け合わせの方程式がある。
圧倒的当事者意識(Owner Ship) = PURPOSE × STORY
PURPOSE(パーパス)
まず一つめは、会社のパーパスと個人のパーパスを重ね合わせるということだ。
シャーロット・クレイマー著の「仕事ではなく世界を変えよう:パーパスの神話」(https://www.subarusya.jp/book/b605664.html)によると、個人のパーパスの中心にあるのは、「ありたい自分」で、それを体現するエリアとして「自分」「家族」「仕事」「社会」があるとのこと。
このように、個人のパーパスはいくつかの要素があるので、仕事がすべてではないということは前提である。ただ、仕事(会社)は多くの時間を過ごすところでもあり、個人の人生においても大きなウェイトを占めることになるので、仕事(会社)のパーパスを個人に重ね合わせるというのはとても重要な要素である。
例えば、コクー(会社)と個人のパーパスの重なり合いについて。
[Purpose]
デジタルの力で、ダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会を創る
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私たちはデジタル未経験の人たちを正社員で受け入れ、切磋琢磨して成長できる仲間と共にイキイキ働くことを大切にしています。そんな私たちがお客さまのDX推進の伴走パートナーとなることで、企業の生産性向上に貢献します。それぞれの社員は違いを認め、尊重し、シナジーを出しながら多様性あるカルチャーを創ることで断続的にイノベーションが生まれる組織を目指します。私たちの日々の行動が、すべてのステークホルダーに良い影響を与えることで、ダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会を創り、日本を元気にしていく。コクーはそんな会社を目指しています。
コクーのパーパス
一方で、個人のパーパスに「人と会社と社会を繋ぐ架け橋となる」「多様性を受け入れ、自分らしく楽しみながら成長できる人生を歩む」「手に職を付け自信をもってイキイキ働くことで、周りの人たちをハッピーにしたい」というものがあったとする。それぞれの行き方は多様であると思うが、本質的には会社のパーパスと重なり合っていると言えるだろう。
(因みに、弊社では社内SNSで全員がマイパーパスを公開しており、上記も社員が掲げていたものを少し加工したものだ)
このように自分と会社の"やりたい事"や"ありたい姿"が重なると、それはやらされ感ではなく、自らやっている感となる。自分事となれば、自然と圧倒的な当事者意識が生まれる。このような大きなゴールとも言えるパーパスが重なり合っているというのが、まず大事な要素である。
STORY(ストーリー)
パーパスが重なったあとは、現在からゴールまでの道のりが大事。ということで二つめはストーリーを描くということである。
今やっていることが、どうパーパスの実現につながっているのか?というのはストーリーで描いていくことでイメージができると考えている。
例えば個人のパーパスが「手に職をつけ自信をもってイキイキ働くことで、周りの人たちをハッピーにしたい」だった場合、まずは自分自身がスキルを身につけて成長していくということが現在地になるだろう。ではスキルアップして成長することが何に繋がるかというと、それはより良いサービスが提供できることになるので顧客満足につながる。それはリピートとなって、会社が成長し利益をもたらす。その利益は明日への投資となり、社員の様々な挑戦の機会を増やしたり、昇格や昇給したり、制度を充実させることができる。すると社員のキャリアパスが拡がり、新しい働きかたが生まれ、更なる成長が促進される。このサイクルが、コクーで掲げるスローガン「for me, for you」の∞ループとなっていく。
さらにこのループが回っていくことによって、同じように理念に共感した仲間が集まってくる。その人たちが日々想いを持って行動することで、カルチャーがつくられる。そうした魅力あるチームで日々取り組むことで中期経営計画や長期経営計画(VISION2030)の実現につながる。
この全体の循環が回っていくことで、会社のパーパスの実現につながるというストーリーだ。
つまり、個人のパーパス実現のために今やっていること(例の場合、スキルアップして成長する)は、個のパーパス実現は固より、会社のパーパスの実現にも繋がるのだと腹落ちすることが大事だ。どんなゴールにおいても日々の小さな一歩の積み重ねでしか辿り着かない。未来は今やっていることでしか創られないのだ。
これをセンスメイキング(意味づけ/腹落ち)するともいう。
このストーリーをつくってセンスメイキングすることで、圧倒的当事者意識が生まれる。
まとめ
圧倒的当事者意識(Owner Ship) = PURPOSE × STORY
会社と個人のパーパスを重ね合わせる。そうすることでゴールが一致し、自分事となり当事者意識が生まれる。
現在地→ゴールの点と点を線でつなぐことによって、今やっていることの意味づけがされ腹落ち(センスメイキング)する。
この掛け算において、本質的なオーナーシップが生まれ、前述したようにどんな役割でも自分の仕事を超主体的に捉え、圧倒的な行動をすることができるようになるということだ。
では、さいごに…
そもそも圧倒的当事者意識はなぜ必要なのだろうか?
私が言うには、
人生をよりハッピーにするためだ。
一度きりの人生。その目的は人生で幸せになることだと思う。つまり、仕事や組織というのは手段であるということだ。ただ、その多くの時間を仕事に費やすというのもまた事実であることを鑑みると、幸せな人生に大きな影響を与えるものであるとも言える。
私は、そんな人生に大きな影響を与える仕事を、どんな人たちと、どんな想いを持って、何を目指していくのか、に本気になれることが、人生をより豊かにできるのだと考えている。
その前提となる圧倒的当事者意識というものは、自分の人生を自分でコントロールしていくということであり、自分や周りの人の人生をよりハッピーにするために必要なのだ。
[あとがき]
今回、私たちの社名の由来ともなっている圧倒的当事者意識について書きました。私自身も改めてこの姿勢について整理することで、社名の由来の本質的な目的や日々の取り組み姿勢について気づきを得られた良い機会でした。世の中のビジネスパーソン全員が当事者意識をもって取り組める。そんな社会になっていくことを願って、まずはコクー社員全員が、社名に恥じぬよう圧倒的当事者意識を率先垂範してまいります!!(社員にはプレッシャーww)
▼コクーのオープン社内報「みえる!コクー」はこちらから。
みえる!コクー|コクー株式会社コクー株式会社のオープン社内報「みえる!コクー」。 『デジタルの力でダイバーシティー&インクルージョンがあたりまえの社会をnote.cocoo.co.jp
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