Plug and Play Japanには、プログラムの企画・運営を通じてスタートアップの事業発展をサポートする「Program Manager（プログラム・マネジャー、以下PM）」というポジションがあります。PMはPlug and Play Japanのプラットフォームを用いてスタートアップのニーズに合うプログラムを企画・運営し、また大手企業とスタートアップの出会いの機会行うことで、スタートアップの成長を支える重要な役割を果たしています。

今回お話を聞いたのは、Plug and Play JapanのInsurtech Vertical（インシュアテック・バーティカル）*でPMを務める雨宮 沙衣さん。社内では親しみをこめて「Ameさん」と呼ばれている彼女に「仕事内容」と「Plug and Play Japanで働く理由」について語ってもらいました。

*1 Plug and Play Japanでは、企業パートナーの注力分野や技術ニーズに基づいて、「バーティカル」と呼ばれる業界テーマごとにスタートアップを支援しています。2023年8月現在ではFintech（金融サービス）, Insurtech（保険）, Mobility（自動車・運輸・物流）, Health（医療・製薬）, Smart Cities（建設・不動産）, New Materials（素材・化学）, Energy（エネルギー）, Food & Beverage（食品・飲料）の8バーティカルを運営しています。

(Interviewer: Seoyeong Lee, Marketing Intern)

PMの仕事について

ーーPMの役割と業務内容について教えてください。

Ame：PMの主な仕事として、Plug and Play Japanが1年に2回開催するアクセラレータープログラムの企画と運営があります。スタートアップはさまざまなな課題、ニーズを抱えており、それをヒアリングした上で各社に合うプログラム設計を行うことで、スタートアップの成長をサポートします。露出を増やしたいニーズがあればイベントを企画したり、繋がりたいステークホルダーをヒアリングした上で、弊社のパートナーである大手企業に協業の可能性を提案したり、資金調達のニーズがあれば投資家に紹介するなど、持てるリソースを駆使してスタートアップの事業成長を支援することがPMの役割です。

ーーやりがいを感じるのはどういった時なのでしょうか？

Ame：やはり、スタートアップと伴走して、彼らの課題を解決し、感謝された時に大きなやりがいを感じます。特に、自分なりに考えて導き出した新しいやり方でサポートできた時は楽しいですね。同時に、形にはまらず自由にやらせてもらえる環境をありがたいなとも感じます。

ーーPMに必要な能力や姿勢は何だと思われますか？

Ame：3つあると思います。一つが信頼関係を築くためのコミュニケーション能力ですね。スタートアップが何か小さいことでも困っていることがあれば、気軽に頼ってもらえる存在になる必要があります。そのためには、同じ目線で率直に意見する姿勢が重要になってくると思います。経営者は孤独とよく聞きますが、客観的な視点で、ある意味遠慮のない意見をしてくれる存在は貴重だと言っていただいたことがありました。スタートアップが進みたい方向や取ろうとしている対策がベストではないと判断した場合は、遠慮なくお伝えする。ただ、それは信頼関係が築けていないとできないことなので、アクセラレータープログラムの初期段階ではスタートアップとの信頼関係構築に注力しています。二つ目は、新しい情報やネットワークを獲得していく姿勢です。さまざまな領域のスタートアップを支援しますが、必ずしも自分がよく知っている領域ではない場合があります。その時、積極的にそのスタートアップの業界領域や事業内容を学びにいけるかどうかが、その後の支援の質に関わってきます。なので、新しい領域にも好奇心を持って学びにいけるかがPMとして大事な要素かと思います。

ーーチャレンジングだと感じる時を教えてください。

Ame：Plug and Play Japanは新しいものに恐れず挑戦していくことを追求する会社です。CEOのフィリップはよく、『Plug and Play Japanは常に黒船でなければならない』と言っています。「既存の枠を超えて新しいものを生み出し、エコシステムに影響を与えていく存在であれ」と言うメッセージですが、PMとしても常に「プログラムをより良くしていくにはどうしたらいいか」新たな価値提供をしていくにはどうしたらいいか」と考えるマインドセットが大事だと思います。ただ、言うはやすしで実行するとなるとチャレンジングだなと日々感じています。

ーー将来のビジョンや実現したいことはありますか？

Ame: 引き続きスタートアップの役に立てるように、信頼関係を築きながら一緒に伴走して行きたいと思います。また、スタートアップが「Plug and Play のプラットフォームに入ってよかった！」と思ってもらえるようなエコシステム作りもしていきたいので、ステークホルダーとの関係構築にも注力していきたいです。

Plug and Play Japanで働くことについて

ーーPlug and Play Japanに入った経緯を教えてください。

Ame：私の祖父母が自営業で、その影響でベンチャー業界に関心を持ちました。また、学生時代に留学をした経験からグローバルなプラットフォームで働きたいと考えていました。その点でPlug and Play Japanの海外バックグラウンドを持つ人が集まっている点、またグローバルにビジネスを展開している特徴に惹かれました。

ーー入社後に驚いたことはありますか？

Ame：一つ目は、上司への意見をバンバン言える雰囲気です。自分が正しいと思ったことは忖度なしで声を上げることができ、それが良い意見であれば採用される、フラットな社風だと思います。二つ目は、一人当たりの裁量と責任が大きいことです。各チームには基本的にPMが一人しかいないため、必然的にアクセラレータープログラムの運営責任者になります。重い責任ではありますが、その分「やってやろう」という気持ちにもなります。自由度が高いくやりたいことをやらせてもらえる雰囲気と仕組みがあるのもPlug and Play Japanの大きな特徴だと思います。

ーーPlug and Play Japanの魅力を一言で教えてください。

Ame：「人』ですね。さまざまなバックグラウンドの人がいて、個性豊かな会社だと思います。一人一人の人生を根掘り葉掘り一時間ぐらい聞きたいほど、色々な人生を歩んでいる人が集まっています。皆それぞれの個性をお互いに尊重しながら一緒に働ける多様性がPlug and Play Japanの魅力だと思います。また「Work hard, play hard」な雰囲気があって、金曜日の夕方には皆で集まってお酒を飲んで楽しむなど、働く時と楽しむ時のOn/Offの切り替えができるのも素敵だと思います。

ーーPMとしてPlug and Play Japanへの入社を検討している方へのメッセージがあれば教えてください。

Ame：新しいアイデアや革新的なテクノロジーを持つスタートアップの成長に貢献できる非常に魅力的な仕事だと思います。スタートアップに寄り添って、伴走支援したいと言う方、ぜひPlug and Playをご検討ください！

PMが集まるオフサイトミーティングでの一枚。今回は筋トレでチームボンディング！