ヘアケアやスキンケア、アパレルを通じて、大人男子の身だしなみを提案するブランド「RETOUCH(レタッチ)」。
ブランド誕生当初はコスメやヘアケアを中心に展開してきましたが、現在ではアパレルのアイテム数も増え、RETOUCHが考える身だしなみを、より広く、より深く届けられるブランドへと成長しています。
そして今回、オンラインを中心に届けてきたRETOUCHの世界を実際に体験できる旗艦店を、東京・青山にオープンしました。
RETOUCHにとって、なぜアパレルが必要だったのか。服づくりを通して何を届けたいのか。そして、この旗艦店からどのような未来を描いているのか。
アパレル事業を推進する江原輝(以下:輝)、重冨希典(以下:マレ)、山崎泰誠(以下:泰誠)、駒見響(以下:響)の4人に話を聞きました。
CiiK入社の経緯
─まずは、皆さんの自己紹介と、CiiKに入社した経緯を教えてください。
響:CiiKに入社したのは約2年前です。きっかけは、「大人男子LABO」が初めて開催した少人数の交流イベントでした。
当時は参加枠が10名ほどしかなくて、受付開始と同時に携帯を2台使って申し込みました(笑)。そのイベントでたまたま目の前に座っていたのが、同い年の輝だったんです。
もともと個人でジュエリーブランドをやっており、自分の活動について積極的に話したことを覚えています。その後、何度かコミュニケーションを取るなかで「アパレルを一緒にやってみない?」と声をかけてもらい、入社を決めました。
入社当時は、RETOUCHのアパレルが立ち上がったばかりの頃。MDや生産管理の経験はありませんでしたが、接客の経験などを活かしながら、一つずつ仕事を覚えてきました。
現在は、商品の企画や生産管理に加えて、RETOUCH MAGAZINEの運営、撮影などにも携わっています。これからは旗艦店の店頭にも立ち、お客さまと直接接しながらRETOUCHの魅力を届けていきます。
駒見 響:大人男子LABOのイベントへの参加をきっかけに、株式会社CiiKへ入社。RETOUCHアパレルの商品企画、生産管理、RETOUCH MAGAZINEの運営、撮影、店舗での接客などを担当。
マレ:僕は2026年8月に入社したばかりです。前職ではアパレル企業に約10年間勤め、店舗での販売やリテールマネジメントを経験した後、PR・プロモーションを担当していました。
実は高校生の頃から、雑誌『CHOKi CHOKi』などを通じて、代表のえいとさんを一方的に知っていました。その後もえいとさんのYouTubeを見たり、RETOUCHの商品を購入していたので、自分のなかでは以前から接点のあるブランドだったんです。
前職のイベントで輝さんとお会いしたことをきっかけに、在籍中にRETOUCHと何か一緒に仕事ができたらと思っていました。そんな中、前職を退社する決断をし、退職の挨拶を輝さんにしたところ、ちょうどCiiKでは旗艦店の出店準備が始まっていたようで。本当に奇跡的なタイミングでお声がけいただきCiiKに入ることを決めました。現在は、旗艦店の立ち上げと店舗運営を中心に担当しています。旗艦店の立ち上げがひと段落した先は、これまでの経験を活かして、アパレル部門のマーケティングやプロモーションにも注力していきたいです。
重冨希典:アパレル企業で販売、リテールマネジメント、PR・プロモーションを経験した後、株式会社CiiKへ入社。RETOUCH旗艦店の立ち上げと店舗運営を担当。
泰誠:僕は入社して半年ほどです。アパレルの商品企画やMDに加えて、売上をどのようにつくっていくかという戦略設計、MD、マーケティングなど、幅広く担当しています。
新卒でアパレル企業に入社したあと、広告代理店に転職し5年間勤務し、CiiKに入社しました。また、前職の時からYouTubeチャンネルを運営していて、現在も続けています。CiiKやRETOUCHのことは以前から知っていて、30歳を前に「新しいことに挑戦したい」と考えたとき、自分で独立するか、CiiKに入るかという二択が自然と浮かんだんです。
これまでの経験が最も活かせる環境だと感じたと同時に、この会社の成長に貢献していきたいと思い、入社を決意しました。アパレルだけをやりたかったというよりも、「CiiKという会社に入りたい」という思いの方が強かったですね。
山崎泰誠:アパレル企業・広告代理店での経験を経て、株式会社CiiKへ入社。RETOUCHアパレルの商品企画、MD、事業戦略、マーケティングなどを横断して担当。
輝:僕はCiiKの取締役COOとして、各事業の執行・推進を担っています。RETOUCHのアパレル事業では、立ち上げ当初から事業責任者として、企画やMDを含め、必要なことは一通り担当してきました。
今は徐々にメンバーが増えてきたため、商品企画はチームに任せながら、事業の進捗や目標達成までの道筋を確認しています。現在は、5年後にRETOUCHのアパレルがどうなっていたいのか、どのような順番で事業を広げるのかといった、少し先の未来を考えることが増えました。
江原輝:株式会社CiiK 取締役COO。事業全体の執行・推進を担い、RETOUCHアパレル事業では立ち上げ時から事業責任者を務める。現在は中長期戦略や事業拡大を中心に担当。
RETOUCHが届けるのは「身だしなみの選択肢」
─改めて、RETOUCHはどのようなブランドなのでしょうか。
響:RETOUCHは、身の回りのものを少し変えることで、自分自身をアップデートするきっかけを届けるブランドだと思っています。
根本にあるのは「大人男子の小さな選択肢を編集し、人生の豊かさを創り出す。」というビジョンです。それをコスメやヘアケア、ファッションなど、身だしなみ領域において形にしたものが、RETOUCHのプロダクトです。
何かを大きく変えるのではなく、毎日のなかで始められる小さな一歩を提案する。いつもの髪型が少し決まる、肌に自信を持てる、自分に合う服に出会える。そうした積み重ねによって、昨日より少し人生が豊かになるきっかけを創れたらと考えています。
アパレルも当初は「清潔感」という分かりやすいテーマから始まりましたが、少しずつ解釈を広げています。特徴的なデニムジャケットや新しい素材のアイテムなど、より幅広い角度から、選択肢を届けられるようになってきました。
現在のお客さまは男性が中心ですが、性別を限定した服づくりをしているわけではありません。パートナー同士でシェアして着てくださる方もいます。
株式会社CiiKビジョン「大人男子の小さな選択肢を編集し、人生の豊かさを創り出す。」
─コスメやヘアケアから始まったRETOUCHが、なぜアパレルを始めたのでしょうか。
輝:RETOUCHは、大人男子が抱える課題を解決する「身だしなみブランド」です。
身だしなみは、BBクリームやヘアワックスだけで完成するものではありません。服も、その人の印象や気分をつくる大きな要素のため、いつかアパレルにも取り組むべきだと考えていました。
実際に始めるきっかけになったのは、RETOUCH by fifthの店舗ができたことです。せっかくお客さまに来ていただいても、コスメだけでは店内で過ごす時間や楽しみ方に限界がある。一方、大人男子LABOの視聴者からも「服をつくってほしい」「こういう服が欲しい」という声をいただいていました。
店舗での体験をもっと豊かにしたいという課題と、お客さまからの要望が重なり、「まず一度、服をつくってみよう」と始まったのがRETOUCHのアパレルです。
僕らにとっては新しい事業を始めたというより、「身だしなみ」というカテゴリーのなかで扱えるものを広げた、という感覚に近いです。
─商品を企画するうえで、大切にしていることを教えてください。
泰誠:起点にあるのは、やはりお客さまの課題や欲求です。
単に格好いい服をつくるのではなく、「どのような日に、どのような場面で着てほしいのか」を考えて企画しています。現在は、オンとオフのどちらにも馴染み、日常的に着やすいアイテムが中心です。
例えば、リラックスフィットのシャツなら、シワが残りにくい素材を選び、シルエットも細すぎず、太すぎないバランスにする。気負わず着られるけれど、きちんと見える。そうした日常の悩みを、一つずつ商品に反映しています。
企画の始まり方は毎回異なります。「今、こういう服が着たいよね」というチームの気分から始まることもあれば、以前一度見送った企画が、時間が経ち再び動き出すこともあります。
響:企画会議では、それぞれの意見がかなりぶつかります(笑)。考え方の違うメンバーがいるからこそ、商品の幅が生まれていると思います。同じシャツでもまったく違う提案ができたり、デニムジャケットにいくつもの工夫が加わったりする。
一方で、全員の意見を均等に取り入れようとして、誰も心から欲しいと思われない商品になってしまったこともありました。その経験から、最終的には誰か一人が強い熱を持ち、意思決定することも大切だと学びました。
意見は率直にぶつけ合う。ただし、最後は責任を持つ人の意思を尊重する。今はそのバランスを大切にしています。
身だしなみブランドRETOUCHを、一つの空間に
─今回、旗艦店をオープンした経緯を教えてください。
輝:理由は大きく二つあります。
一つ目は、RETOUCHというブランドの全体像を体験できる場所をつくることです。
現在、コスメやヘアケアはAmazonをはじめとするオンラインでの販路に加えて、ロフトやファミリーマートなどのリアルな販路が広がっています。一方、アパレルは自社ECが中心です。同じブランドでありながら、カテゴリーによってお客さまとの接点が分かれていました。
そこで、コスメもヘアケアもアパレルも一つの空間に並べ、RETOUCHが本当に届けたい身だしなみの考え方を、まとめて届けられる場所をつくりたいと思いました。
もう一つは、今後の店舗展開に向けた出発点にすることです。
アパレル事業をさらに大きくしていくためには、将来的にさまざまな地域へ店舗を展開する必要があります。その前に、まず自分たちの思想や世界観、接客、体験を詰め込んだ旗艦店をつくる。そのうえで、ここを起点に、同じクオリティの体験を全国へ広げられるモデルを確立したいと考えています。
─旗艦店でどのような体験を届けたいですか。
マレ:今は、洋服をどこでも買える時代です。寝る前に布団のなかでスマートフォンを見ながら、そのまま購入することもできます。
だからこそ僕は、お店で買い物をすることには、明確な価値があると思っています。
同じシャツを買うとしても、誰から買ったのか、どの場所で買ったのかによって、商品にまつわる記憶は変わります。プロフェッショナルから着こなし方を聞き、自分に合うスタイリングを一緒に考えたうえで選ぶ体験は、オンラインで商品を購入することとは異なるものです。旗艦店は、そうした体験を提供できる場所にしたい。
内装にもRETOUCHの世界観が反映されていますし、ゆっくり商品を見ていただける空間になっています。「服を買いたい」「自分に似合うものを知りたい」と思ったときに、まずここを思い出して来てもらえる場所にしたいですね。
なので旗艦店における接客は非常に大切です。良いプロダクトだからこそ、その背景や魅力をしっかり伝えたい。特にスタイリングに迷っている方は多いと思いますので、答えを押しつけるのではなく、その方に合う選択肢を一緒に見つけていきたいと思っています。
RETOUCH AOYAMA Flagship Store
大人男子の「身だしなみ」を編集し、人生の豊かさを創り出す。
─アパレル事業を、これからどのように広げていきたいですか。
泰誠:まずは、より多くの人と接点を持つことが必要だと思っています。
コスメが多くの方に届いていく様子を見ていると、それだけ多くの人の生活に、小さな豊かさをつくれているのだと感じます。
一方、アパレルは、自社ECでの販売が中心で、すでにRETOUCHを知ってくださっている方がリピートしてくださっています。もちろん、リピートしてくださっている方々との関係性を大切にしながら、ECモール出店、店舗展開、卸、広告など、これまで届いていなかった大人男子との接点も増やしていきたいです。
マレ:将来的には、RETOUCHの服だけでなく、大人男子の生活に関わるもの全般を扱うセレクトショップのような場所もつくれたら面白いと思っています。
服、コスメ、ヘアケア、家具、雑貨などが編集され、一つの空間に並び、そこで自分の新しい「好き」を見つけられる。いわば、大人男子のための新しいライフスタイルショップです。
響:これまではSNSやWeb上のコンテンツを、画面を通して理解してもらうことが中心でした。これからは、店舗をはじめ、実際に商品へ触れられる場所を増やしていきたいです。
良いものに触れ、自分の好きを再認識できる体験を、全国のさまざまな場所で届けられるようにしたいと思っています。
輝:コスメやヘアケアという強い入り口を持っていることは、RETOUCHの大きな特徴です。
服をきっかけに知る人もいれば、コスメをきっかけに知る人もいる。今後、家具や雑貨などへ選択肢が増えれば、さらに多様な接点をつくれます。
現在は「RETOUCHといえばコスメやWAVEシリーズ」というイメージが強いと思いますが、アパレルの存在感が高まることで、「コスメも服も手掛けている身だしなみブランド」という新しいカテゴリーを確立できるはずです。
最終的には、「大人男子の身だしなみといえばRETOUCH」と、誰もが自然に思い浮かべてくれる状態をつくりたいです。
新しいことを楽しめる、素直で元気な人と働きたい
─最後に、どのような人と一緒に働きたいですか。
マレ:旗艦店で一緒に働く方という観点では、まず元気があって、愛嬌のある方と働きたいです。
接客をするうえで、その人と話すことで場が明るくなったり、買い物が楽しくなったりすることは、とても大切だと思います。
また、CiiKでは、販売スタッフとして入社したからといって、ずっと販売だけを担当するとは限りません。店舗での経験を起点に、企画やPR、マーケティングなど、さまざまな仕事へ挑戦できる可能性があります。
視野が広く、いろいろなことに興味を持ち、目の前の機会に全力で飛び込める方と働きたいです。
響:CiiKは、あらゆる意味で「速くて、広い」会社だと思います。
例えば、RETOUCH MAGAZINEは構想から約1カ月で実現しました。「やりたい」という話が出たその日から動き始め、数週間後には世に出ている。商品でも、良いアイデアが出れば、すぐに実現へ向けて動きます。
新しいものが生まれる瞬間に喜びを感じられる人や、お客さまと一緒に新しい発見をすることを面白がれる人には、とても楽しい環境だと思います。
泰誠:前提として、CiiKに入社した後はアパレルチームの仕事だけを担当するとは限りません。僕自身、CiiKのコーポレートVLOGの立ち上げに関わることで、CiiKへの理解が深まったり、アパレルだけでは関わらないメンバーとのコミュニケーションが増えるなど、一見、自分の担当領域とは関係がなさそうな仕事が、回り回ってブランドや事業の成長につながることもありました。
そのため「自分はこれしかやりません」と領域を限定するよりも、必要なことを面白がりながら色々なことに関わることを楽しめる人の方がCiiKには会っていると思います。
CiiKには、自分の強みを自分から伝え「これは自分がやります」と手を挙げられるメンバーが多いです。まだ人数の少ない組織だからこそ、自分のできることを率先して形にする姿勢が、そのまま事業の前進につながります。
輝:3人が話してくれたことがすべてだと思います。
一言で表すなら、新しいことを楽しめる、素直で元気な人です。
CiiKでは、一人が複数の役割を担うことが珍しくありません。泰誠さんはアパレルのMDや企画だけでなく、広告クリエイティブの制作や運用にも関わっています。マレさんは旗艦店を立ち上げながら、今後取り扱うブランドの開拓や交渉も進めています。響も商品企画、生産管理、RETOUCH MAGAZINE、撮影、接客まで担当しています。
もちろん組織が大きくなれば、一つの専門領域を深く担当するポジションも増えていくと思います。
ただ、今だからこそ、領域を越えてさまざまな人と仕事ができる。多くの経験を積みながら、自分の武器を増やすことができる。それを楽しめる人にとって、これほど面白いタイミングはないと思っています。
RETOUCHが目指す未来と、旗艦店から始まる新たな挑戦
これからRETOUCHのアパレルは、商品数もデザインの幅もさらに広がっていきます。これまで「自分とは少し違うかもしれない」と感じていた方にも、自分らしい商品を見つけてもらえるブランドへと進化していきます。
アパレルを成長させることは、単に商品を増やし売上を伸ばすことではありません。
ヘアケア、スキンケア、ファッションなど、小さな選択肢を編集して届けて人生の豊かさを創り出すこと。そして「大人男子の身だしなみ」というカテゴリーを確立すること。それが、RETOUCHの目指している未来です。
青山の旗艦店は、その未来に向けた最初の一歩です。商品に触れ、実際に袖を通し、スタッフとの会話を楽しむ。コスメとアパレルが一つの空間に並ぶこの場所で、オンラインだけでは伝えきれなかったRETOUCHの世界を、ぜひ体験してみてください。
そして今、RETOUCHでは、この新しい景色を一緒につくってくれる仲間を募集しています。
旗艦店に込めた想いと、完成までの制作背景
RETOUCH初の旗艦店がどのように生まれたのか。構想から完成までの制作背景や、空間に込めた想いをYouTubeでご紹介しています。