会社の「価値観」と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?壁に貼られた標語?社長の朝礼での口ぐせ?
私たちは、Valuesを「飾るもの」ではなく「日々の意思決定で効いてくるもの」と捉えています。だから、シンプルに3つの動詞でまとめました。
Cherish(人をたいせつに)/ Purpose(何のために)/ Believe(未来を信じる)
ひとつずつ、なぜ選んだのかをお話しさせてください。
Cherish ― 人をたいせつに
「たいせつにする」は、当たり前のようでいて、いちばん難しい言葉だと思っています。
たいせつにするとは、相手の話をちゃんと最後まで聴くこと。わからないことを「わからない」と言える関係をつくること。違いに灯をともすこと――違いを問題ではなく、その人の輪郭として受け止めること。
外国人財との仕事では、ことばが完璧に通じない場面が日常的にあります。そのとき、効率を取って「もういいか」と流すか、めんどうでも「もう一度教えて」と聞き直すか。ここで分かれます。
私たちは、後者を選びたい。だからCherishを最初の心に据えました。
Purpose ― 何のために
毎日の業務に追われていると、つい「目の前のタスク」だけを見てしまいます。それが続くと、仕事は「こなすもの」になってしまう。
私たちは、それぞれの仕事を「何のために」に立ち返って考えます。
このメールは、誰の何のために書いているのか。このルールは、何のためにあるのか。今のミーティングは、何のために集まっているのか。
「何のために」がはっきりすると、仕事の優先順位が変わります。ときには、「これはやらなくていい」という結論にもなります。それでいいのです。Purposeは、足し算ではなく、引き算の道具にもなります。
Believe ― 未来を信じる
最後のひとつは、いちばんポエティックに聞こえるかもしれません。でも、私たちのなかではいちばん実用的な言葉です。
「未来を信じる」とは、人の可能性を信じて任せるということです。
来日したばかりの実習生に、「まだ無理だろう」と決めつけない。入社1年目の社員に、「経験がないから」と仕事を回さない、という選択をしない。取引先の担当者に、「この人にはわからない」と思わない。
人を信じるからこそ、任せられる。任せるからこそ、人は成長する。このループを、Valuesの最後に置きました。
3つで、ひとつ
Cherish, Purpose, Believe は、独立した3つの言葉ではありません。
人をたいせつにする(Cherish)からこそ、何のためにを問える(Purpose)。問えるからこそ、未来を信じて任せられる(Believe)。
順番にもつながりがあります。そして、この3つの心の上に、8つの行動指針(8 Actions)が乗っています。(8 Actionsの話は、また別の記事で。)
このValuesに、共感していただける方。あるいは「わかるけど、ほんとうにそれを実践している会社なんてあるのか」と疑っている方。どちらも歓迎です。
ぜひ一度、私たちの現場を見にきてください。日々の意思決定の場面で、この3つの心がどう効いているか――言葉ではなく、空気で感じていただけると思います。