後輩の育成に正解はあるのでしょうか。
これまで「気合いと感覚」で仕事を乗り切ってきた私にとって、人に何かを教えることは最も苦手な領域でした。今回は、そんな私が自分と正反対のインターン生「Oくん」と向き合い、育成のチャンスに気づくまでのエピソードをお話しします。
辞める決断と、上司のヒアリング
Oくんは、学業とアルバイト、そしてインターンを掛け持ちする多忙な大学生。物静かですが、話してみるとユーモアを持つ青年でした。しかし、当社のインターンで初めて営業活動に挑戦したものの、なかなか実績が伸びず、環境への違和感もあってか、彼は早々に「インターンを辞める」という決断を下しました。
当時の私は彼と深く関わっておらず、「あー、辞めるんだ」としか思いませんでした。去る者は追わず。しかし、上司たちは違いました。彼らはOくんを引き止めるためではなく、「なぜ辞めるのか」「無理をしていないか」を親身にヒアリングしていたのです。数時間の対話の末、Oくんは「戻ってくる」と決断しました。正直なところ、当時の私には上司の心配も、彼の決断も全く理解できませんでした。
「え?!戻ってくるの?なんで?」が最初のリアクションでした。だってやめるって言ったのに何が起きてそうなったのか理解ができなかったから。
感覚派の私が、後輩に教える日
運命のいたずらか、戻ってきたOくんの指導担当になったのは私でした。商談、メール作成、稟議、資料作成。部活も前職も「ひたすら量をこなし、体で覚える」という感覚型で生きてきた私にとって、何をどう教えればいいのか全くわかりません。ほかの上司や同僚に、「ねえ、これってあってるの?」をとにかく聞いてたと思います笑
戸惑いの中、私はまず「なぜ戻ってきたのか」「何を目指しているのか」をじっくり聞くことから始めました。思考回路は私とはまるで違いましたが、確かにそこには彼の行動を見ていたら理解できるものがありました。
彼に任せた課題はどれも律儀に、そして確実にクリアされていきます。その誠実な姿勢を見るうちに少しずつ彼への信頼が芽生え、気づけば冗談を言い合える関係になっていました。
私が彼に課題やできる兆を見出していなかったんだ。
そういうふうにすら思うようになりました。
無関心こそが、成長を阻む最大の壁
この経験から私が学んだ最も重要なこと。それは、後輩を持って一番やってはいけないのは「無関心」であるということです。
今の私は、Oくんが今日どんな工夫をして仕事を進めたのか、何を新しく覚えたのかにいち早く気づくことができます。それは、私が彼に強い関心を持ち、日々の行動を注視しているからです。無関心な先輩は、後輩の小さなSOSにも、成長の芽にも気づけず、結果として後輩を腐らせてしまいます。
現在、Oくんは指示待ち人間ではありません。
自ら考え、勝手に自走できる頼もしいメンバーへと成長しました。思えば私も、上司が私に関心を持ち、より良い道を提示してくれたからこそ成長できたのです。相手に関心を持ち、小さな変化に気づくこと。それこそが、人を育て、共に成長していくための最初の一歩なのだと、Oくんの背中が教えてくれました。
逆に後輩から教わる、どう言う後輩だったらいいか、と言うのを自分もまだ後輩である立場なので学ばされました。
インターンとしても悩んでいる方がもしいれば、この記事が参考になれば幸いです。
一緒に悩み、共に成長できる日を楽しみにしています。