文系の元公務員が宇宙系ベンチャーにジョインする経緯【バックオフィスインタビュー vol.1:営業事務 佐次田舜】 | 社員紹介
天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。現在、営業事務の積極採用を行っております。天地人のことをより深くお伝えすべく、入社の決め手や、業界のポテンシャ...
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天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。現在、営業事務の積極採用を行っております。天地人のことをより深くお伝えすべく、入社の決め手や、業界のポテンシャル、仕事のやりがい、チームのカルチャーを掘り下げる社員インタビューシリーズを始めます。今回は、営業事務の熱田さんにお話を伺いました。
プロフィール
熱田 美南海(あつた みなみ)
バックオフィス マネージャー
平成28年防衛省入省、沖縄防衛局勤務で補償業務及び会計業務を担当。令和2年から防衛省大臣官房に異動し、同じく会計業務に従事する。令和5年天地人にパートタイムとしてジョインし、翌年フルタイムに移行、現在に至る。
ーーー本日はインタビューよろしくお願いします!
よろしくお願いします〜。
ーーー読者の方にはいきなり内輪の話題で恐縮なのですが、熱田さんというと2024年の忘年会でのマルバツクイズの印象が強くて……。
▲この日、熱田さんの差し歯の本数が全社員に知れ渡った
(笑)。実は小学校1年生から高校3年生までスポーツ空手をやっていて、歯が折れたのも試合中の出来事でした。相手は現在日本一になっていて、その時の一撃のことを「人生で一番いいパンチだった」と言ってくれているので、なんなら栄誉なことだと思っています。
ーーーいきなりパンチの強い初耳エピソードが……! 空手というと帯の色で実力が分かれますよね。熱田さんの帯は?
黒帯でした。
ーーー黒帯の空手家がバックオフィスを担ってくれているの、なんだか頼もしすぎる……!
ーーー熱田さんは防衛省がファーストキャリアだと伺いましたが、これはどう言った経緯で?
高校まで地元・沖縄にいて、卒業後は専門学校日経ビジネスという学校で1年間、公務員になるための勉強をしていました。就職先を探す中で複数の官公庁を見ていたのですが、中でも防衛省が若手の皆さん仲が良く、なんだか楽しそうに見えたんですよね……。そもそも公務員になろうと思ったのも「安定していそうだから」「アフターファイブを充実させられそうだから」くらいしか当時は考えておらず……。とにかく一旦就職して、あとは働きながら考えようと思っていました。
ーーー実際働かれてみて、いかがでしたか
めちゃくちゃ忙しかったです。本島の方はイメージしにくいかもしれませんが、沖縄って信じられないくらい大きな米軍用車両がそこら中たくさん走っていて、民間車両との事故も結構頻繁に起きているんです。日本の車両と日本の車両の場合は保険会社が間に入って事故処理をすることがほとんどですが、対米軍車両の場合は日本の保険に入れないため、沖縄防衛局が間に入って処理を担当します。入省してはじめの3年間は、その業務を担当していました。
ーーーもしかして輸送機の墜落事故とかも……?
はい、まさに私の任期中に起きた事故があり、当時は上司と私の二名体制で業務を回していたので、すごく大変でした……。4年目から会計部署に異動し、5年目に防衛省本省の、大臣官房に異動しました。そのタイミングで初めて上京したことになりますね。
ーーーそれはまたどういった流れで?
沖縄防衛局勤務時代に数回、東京にある本省での研修に参加したのですが、その時「東京ってなんて楽しいところなんだ!」と思い(笑)。勢いそのままに上司に異動願いを出し、それが叶った形になります。
ーーー初めての東京はいかがでしたか。
楽しかったですね〜!
沖縄と比べて東京はいい意味で他人に興味がない雰囲気があり、それが性に合っていると感じました。沖縄って車社会なので「飲み文化」があまり盛んでないんです。東京ならどこでも電車で飲みにいけるっていうのが最高でした(笑)。それまでずっと生まれ育った場所にいたので、出会いの幅も数も桁違いに増え、一気に世界が広がった感じがしましたね。
ーーー大臣官房でのお仕事の内容は?
会計課で特別調達資金の運用やSACO(※)再編にまつわる業務を担当していました。任期中に特別調達資金の運用方法変更の可能性が生じ、そのための法改正・制度の見直しが非常に大変でした。ただ、本省には全国各地から多様なバックボーンを持った方が集まるので、いい意味ですごく刺激的な日々でしたね。
ーーー防衛省でのお仕事の中で特にやりがいを感じていた部分ってありますか?
昔からの友人にはよく「変わっているね」と言われる部分なんですが、私「分からないことがたくさんある」状態自体にすごくワクワクする質なんです。防衛省で働いていた計6年間は毎日が新しい学びの連続だったので、本当に楽しかったです。かなりハードワークではありましたが、周囲を見ればみんなも同じようにガツガツ働いていて。なんだか空手の道場に雰囲気が似ていましたね(笑)。
※「SACO」・・・「沖縄に関する特別行動委員会」の略であり、沖縄に所在する米軍施設・区域にかかわる諸課題に関し協議することを目的として平成7年に設置された
ーーー防衛省を退職された後はどのような生活をされていたんですか?
東京に出てたくさん新しい価値観に触れたこともあって「新しいこと100個に挑戦したい!」という謎のモチベーションに燃えていました(笑)。知り合いのラーメン屋さんで働いてみたり、ワインバーで働きながらワインエキスパートの資格取得の勉強をしたり。その中で再び上京して、化粧品メーカーで電話営業の仕事をしていたり、とにかく興味の向くままに新しいことに挑戦していました。
ーーーなかなか波乱万丈ですね〜! そんな最中、天地人との出会いはどのように?
二度目の東京で色んな仕事を経験していたなか、転職サイト経由でスカウトをいただき、あれよあれよという間にパートタイムとしての入社が決まっていました。当時は初回の面談からCEO・櫻庭さんが登場されて、櫻庭さんの言葉で直接業務内容やメンバーの様子、働き方を聞き、「これは新しい経験が積めそうだぞ」とワクワクしたのを覚えています。
ーーー天地人に対しては最初、どのようなイメージを持たれましたか?
それまで経験した職種に比べて、圧倒的に自由そうだな、と。櫻庭さんに対しては「よく笑う人だなぁ。私の中にある社長のイメージと全然違うな」と思ったのを覚えています。
ーーー実際働かれてみてギャップはありましたか?
上振れというか、想像していたよりも自由でした(笑)。思った以上に挑戦する機会をいただくことができて。例えば私は営業事務としてジョインしたわけですが、現在ではファイナンスチームにも所属していて、IPOに向けた監査法人対応なんかもしています。ファイナンスチームにはその道のプロが多い中、全くの畑違いで育った私がほとんどイチから教えていただきながら、業務にあたっています。これはなかなかないことだな、と。
ーーーファイナンスチームにはどう言った経緯で?
櫻庭さんが新たに参画するメンバーを社内で募っていたので、自分で手を挙げましたね。幸い、官公庁時代に「ホウレンソウ」についてはかなり叩き込まれていたので、周囲の皆さんに相談することの心理的ハードルはそんなに高くなくて。加えて、どんな相談にも親身になって乗ってくれる、そういうパーソナリティの方々に囲まれているのもあって、ストレスなく働くことができています。
ーーー確かに。どんな相談にも親身に乗る、というのは天地人全体に流れるカルチャーと言えるかもしれませんね。官公庁からスタートアップである天地人に転職して苦労したことはありませんでしたか?
苦労はしていませんが、スピード感の違いには驚きましたね。官公庁では何をするにも稟議、稟議の連続でもどかしいこともありましたが、天地人では早ければその日のうちに決まることもあるので、自然と受動的な働き方から能動的な働き方にシフトしていきました。だからこそ、目先の業務に忙殺されないように長期〜短期に分けてしっかりタスクを管理することが重要だと気づきましたね。時間の配分を意識しないと、すぐに時間が経ってしまいます。
ーーーアルバイトも含めるとこれまで様々な職種を経験された熱田さんですが、天地人での仕事は正直いかがですか?
めちゃくちゃ楽しいです! 本当です!先が見えてしまうことが本当に苦手で。公務員として働いていたときも、「10年後の自分の姿」がなんとなく見えてしまって、不確定な未来に飛び込みたくなってしまって。沖縄にいた頃はそんな話をすると変わり者扱いされることも多かったんですが、天地人ではむしろそんなマインドの方が多くて、居心地がいいです。だから今、毎日が楽しいんですよ。
ーーー言ってることがほとんど孫悟空だ。天地人が掲げるバリュー「ワクワクする未来を選ぶ」を正に地でいってますね……。熱田さんが本当の「てんちびと」だったんですね。
みんな「てんちびと」です!(笑)。
ーーー営業事務チームにこれからジョインされる方へは、どのようなことを期待していますか?
自分で考えて動ける方、ですかね。こちらから一つずつ「これをやってください」と依頼していくのではなく、担当するプロジェクトのリーダーとして自発的に動いていただけるような、そんな環境を用意しているところです!
ーーー熱田さん自身の今後の展望を教えてください!
ファイナンスのスキルを突き詰めつつ、バックオフィスにも整地の必要な箇所がたくさんあるので、一つずつクリアにしていきたいですね。
ーーーそんな熱田さんに、一緒に働く佐次田さんからお手紙を預かっています!
面接時、まさか沖縄の、しかも地元が同じ人が働いていることにまず衝撃を受けました。(日本狭いなと)なんでもテキパキと、また丁寧に仕事をこなす姿を見て、今や地元の後輩という印象は完全に消えています(笑)。忙しいはずなのにそんな素振りをみせず、ポジティブに仕事に取り組む姿がとても尊敬できるマネージャーです。
初めての民間転職でリモート中心の働き方ですが、ここまでスムーズに業務に馴染めたのも熱田さんの気配りやコミュニケーションを密に取っていただいたおかげです。新しいメンバーが加わっても働きやすい雰囲気になっていると思います!
いつも相談事にのっていただき本当にありがとうございます!目まぐるしい日々が続きますが、今後ともよろしくお願いいたします!ありがとうございます(照)。実は佐次田さんは地元の先輩で、私の歯を3本折った人のお兄ちゃんと同級生なんです。中学校も隣でした(笑)。
ーーーなんと! 世界は意外と狭いですね〜! 熱田さん、本日はお話を聞かせていただきありがとうございました!
こちらこそ、ありがとうございました。みなさん、ワインのことで悩んだらいつでも私に聞いてください!
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