天地人に欠けているものは何もない。「変化を恐れずに学び続ける意思」があれば、それで十分【エンジニアインタビュー vol.2:バックエンドエンジニア Eugene Kim】
天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。現在、エンジニアの積極採用を行っております。天地人のことをより深くお伝えすべく、入社の決め手や、業界のポテンシャル、仕事のやりがい、チームのカルチャーを掘り下げる社員インタビューシリーズを始めます。第二回となる今回は、Webアプリケーションチームのバックエンドエンジニア、Eugene Kimさんに話を聞きました。
プロフィール
Eugene Kim(ユージーン・キム)/ロサンゼルス出身
大学では政治学を専攻。卒業後にカリフォルニアの企業でSAPエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、ALT(Assistant Language Teacher・外国語指導助手)として、3年間九州で英語の先生を勤める。ALTとしての契約終了後、バックエンドエンジニアとして天地人に入社。プロジェクト全般の開発を担当。お気に入りのガジェットはロジクールのG502。最近は読書の時間を増やしているのでKindleも愛用中。
主な開発環境(現在の業務で主に扱っている技術スタック)
- Frontend: Javascript/Typescript (VueJS) , HTML/CSS
- Backend: Python (Django)
- CI/CD: Github Actions, Playwright
- Infrastructure: AWS, Azure, terraform, Docker, docker-compose, kubernetes, PostgreSQL
人生は冒険。アメリカから来た天地人のムードメーカー
ーーーEugeneさん、今日はどうぞよろしくお願いします! アメリカと日本で働いた経験を持つEugeneさんならではの、視野の広いお話を聞けるのを楽しみにしています。まずは、日本に来る前のお話を聞かせてください。アメリカでのファーストキャリアを今振り返ったときに、日本との大きな違いは何だと思いますか?
もちろん違いは沢山ありますが、一概には言えないですね。「アメリカ」「日本」という大きな主語ではなく、結局はそれぞれの会社や、環境を作っている人々次第だと思います。強いて言うなら、アメリカの方がスピード重視で、リスクを恐れないといったところでしょうか。ただ、天地人は日本企業ですが、まさにこのカルチャーを持っていると思います。
アメリカ時代のEugeneさん。カール・セーガンの「コスモス」がきっかけで宇宙好きに。
ーーー確かに、天地人のスピード重視、リスクを恐れないカルチャーは、良い意味で日本企業らしくないかもしれませんね。では、なぜアメリカから日本に拠点を移そうと思ったんですか?
「JETプログラム」という制度を使い、ALTとして熊本に赴任しました。一大決心というよりは、まだ若いし、せっかくの人生、色々チャレンジしたいという一心でしたね。日本人の丁寧さや礼儀正しさが元々好きだったし、日本文化も好きでした。日本は僕にとって、目新しさと居心地の良さのバランスがちょうどいいんです。新しい発見や、食べたことのない日本食と出会える毎日が幸せです。
ーーー冒険好きでリスクを恐れない、Eugeneさんらしさを感じるエピソードですね。では、何がきっかけで天地人を知ったのでしょうか?
ALTの赴任期間が終わって、次の仕事を探しているときにWantedlyで見つけました。求人票を見たときに、「宇宙ビッグデータで人類の文明活動を最適化する」というミッションにすごく惹かれたんですよね。事業に対する情熱にも共感できたし、一方でワークライフバランスもきちんと尊重していて、バランスが良いと感じました。あとは、英語表記もあったのが印象的でしたね。Wantedlyでは、英語で併記されている求人はとても珍しいので。
ーーー天地人は海外展開に注力しているので、常にグローバル視点でコミュニケーションができていますよね。とはいえ、入社当初は日本で情報をキャッチアップするのは大変ではなかったですか?
僕がジョインしたのは2021年で、フルタイム10名程度しかメンバーがいない時期でした。人数も少なかったので、キャッチアップは割と楽でしたね。海外在住のメンバーや、外国籍のメンバーが何人かいたし、マネージャーの吉田さんも英語が喋れるので。グローバルな雰囲気は当時からありました。
ーーー創業初期のスタートアップと聞くと、カオスなイメージが浮かびますが、当時の天地人はどんな様子でしたか?
どちらかというときちんと統率が取れていたと思います。もちろんスタートアップなので、スピード感を持つこと、柔軟であること、全力で取り組むことは必要でしたが、想定の範囲内です。そういう環境を求めて天地人に入社したので、僕にとっては理想的な環境でした。
今の天地人は、ビジネスの成長を体感できるから面白い
ーーー入社して4年近くが経ちましたが、実際に開発に携わったからこそわかる天地人コンパスの魅力はなんだと思いますか?
顧客の課題に対して、様々な切り口でアプローチを提案できるところが面白いですね。課題に対して何が「最適」なソリューションなのかを追求するプロセスにやりがいを感じます。研究開発の切り口が複数あるので、プロダクトとしての成長可能性も大きいです。
ーーー比較的初期に入社したメンバーとして、今の天地人の変化をどう感じていますか?
この3年間、ビジネスとして成り立つプロジェクトをいくつも試行錯誤して、ようやく今の主力商品「天地人コンパス 宇宙水道局」にたどり着きました。やっとお客さんのフィードバックを聞けるようになったので、やりがいをすごく感じます。今までの数々のプロジェクトで学んだことが実を結んで、プロダクトが急激に成長していくのを見れるのは、本当に楽しいです。
ーーーいっぽうで、変化に伴う苦労はありますか?
組織の規模が大きくなると、作業やプロセスが複雑になることは避けられません。例えば、以前は1日で終わっていたサーバーの切り替えも、今はひとつひとつのプロセスで二重三重にチェックを行う必要があります。もちろん、これは組織として必要で健全なことなので、不満があるわけではありません。ただ、気にかけるべきチェックリストが増えたのは事実です。より広い視野と、余裕を持つことが求められています。この経験は、スタートアップから大企業まで、どんな会社でもプラスに活きてくると思います。
天地人のエンジニアチームは「勤勉」「オープンマインド」「風通しが良い」
ーーー続いては、エンジニアチームのカルチャーについて教えてください。一言で言うとどんなチームですか?
一言で言うと「勤勉」ですね。皆とても努力家。一方で、空気はいつものびのびしていて、日本的な上下関係、年功序列とは無縁です。とてもアメリカっぽい、オープンな雰囲気ですよ。
ーーーエンジニアチームを見ていると、アメリカっぽいオープンで楽しい雰囲気は、Eugeneさんが作ってくれているように感じます。 Eugeneさんがいつも英語で冗談を言って、おかげでオフィスが明るい空気に。
いやいや、僕というよりは、やっぱり社長の櫻庭さんが空気を作ってくれてるのが大きいですよ。社長自ら、何でも言い合いやすい土壌を作ってくれている気がします。
ーーー確かに櫻庭さんもすごくフラットですね。あとは、Eugeneさんといえば、オープンソースのプロジェクトや、エンジニア向けの交流会など、外部でも精力的に活動されているイメージがあります。社外での学びが天地人での業務に活きていると感じることはありますか?
僕にとって、人と関わることは、自分を高める意欲を与えてくれるものなんです。それによって幸福感も感じるし、より良い人間になれる実感を得られます。学ぶことそのものも、学びを実務に活かすのも、それをチームにシェアするのも、楽しんでやっています。
ーーー素晴らしい成長意欲ですね、見習いたいです。一方で、外の組織を見ているからこそ、天地人に足りないと感じるものもあるのではないでしょうか? 今後、チームとして強化していきたい部分などはありますか?
いや、何かが欠けているというよりも、完璧なチームは存在しないと思います。どんなチームも進化していける。追求するべきものは「ベター」なものではなく、ただ「新しい挑戦」です。技術は常に進化しているのですから、自分たちも追いついていかなければいけません。常に柔軟で、変化を恐れず、学び続けること。これだけです。新しく入るメンバーも、この価値観さえ共有できていれば大丈夫だと思います。
ーーー今日お話を聞いて、Eugeneさんの中では一貫してシンプルに「学び、挑戦し続けること」が唯一無二のバリューとして核になっていることがよくわかりました。ありがとうございます! それでは最後に、未来の話を聞かせてください。Eugeneさんは、天地人でエンジニアとして何を成し遂げたいですか?
ビジネスにおいて、顧客が抱える課題がシンプルであるケースはほとんどありません。複雑に絡み合い、顧客自身さえも気付いていないような要素まで深く理解した上で、クリエイティブな開発で改善案を提示できるエンジニアとして成長していきたいです。まずは自分のスキルをしっかりと高めたうえで、テックリードなど、自分にフィットするポジションにつけるといいかなと思っています。
ーーーEugeneさんの「課題解決」に対するこだわりを感じられるインタビューでした。Eugeneさんが天地人で成し遂げたいことを達成できるように、人事もサポートしていきますね。これからも一緒に、楽しい仕事場にしていきましょう!