今回は、代表のシェーさんと対談させていただき、VRCの技術は技術者視点でどこが魅力的なのか、最先端技術の研究開発をどうやっているのか、エンジニアの成長についてどう考えているかなどについてお話をお聞きしました。(全編は公式noteをご確認ください)
■シェーさんの遍歴とVRCを立ち上げた経緯
ー今日はシェーさんと会社の技術の話などしたいと思っています。そもそもシェーさんは中国から来日して研究者をされていましたが、どういうモチベーションで仕事をされていたのでしょうか?
シェー:子どものころからサイエンティストはかっこいいなと思っていて、なれたらいいなと夢に向かって模索していました。当時から日本文化にも興味があり、最終的には来日して画像処理、パターン認識やAIなどの研究の道を歩むことになりました。
ー研究者としてご自身で研究開発されていて、成果もあげられていたと思うんですが、そこを突き詰めるのではなく産業の道に入られているのはなぜでしょうか?
シェー:もともと早稲田大学にいて博士課程に在籍しながら助手になり、特別研究員になり研究をしていました。当時は教員になることを目指していて、最先端技術を研究することに興味があり、国際会議などに出て周りのトップレベルの研究者とのコミュニケーションなどを楽しんでいました。自分がその中でなにができるかと考えていたのですが、最終的には自分は研究職に向いていないと感じたことが理由の一つです。
あとは研究したものを世の中に使ってほしいと思うようになり、もう少し実生活に近い技術開発の仕事ができればと思いました。それで研究者の道から産業界に入るという方針転換をしました。
ーそうだったんですね。今やっていることも最先端技術と関わりがありますし、新しいものを作っていく今の仕事ともつながりがあるなと思います。
シェー:そうですね。そのあとに大学を離れて産業界に入りましたが、携帯電話の技術開発をしたり、外部の大学との共同研究のマネジメントなどとても勉強になりました。当時の上司もすごい方で、開発だけでなくマネジメントについても教えていただきました。当時働いていたのは台湾の企業で、インターナショナルな環境で最先端の技術にも触れつつ、実用レベルの技術を開発できるという、理想の環境でした。
ーそういう環境にいらしたからこそ、今のVRCでも研究開発の環境も設けているのでしょうか?
シェー:そうですね、一般的に「研究開発」と一緒にされがちですが、分けて考えてもいいのではないかと思っています。研究は0からないものを作り出すわけですが、でもサービス化するには安定性などが求められます。そこに関する最適化やシステム開発はかなりノウハウが必要です。
実は研究室レベルで3Dの研究は数十年前からありましたが、実用化はされていませんでした。アウトプットが応用面で豊かではないということも一つの要因ですが、もう一つは全身スキャン撮影するには装置をつくるのが高コストですし、撮影時間も長いというところが問題であると感じていました。そこは研究要素もありますが、開発を最適化してその課題を解決すべく製品開発に取り組みました。昔の研究で培った経験をもとに、今のVRCでの開発に活かしてVRCならではのソリューションになったのではないかと思いますし、評価いただいているポイントであると思います。
■VRCで働くエンジニアのやりがいや達成感はなにか?
ーシェーさんの技術者目線で見て、VRCのエンジニアのお仕事のやりがいや達成感などはどこにあると思いますか?
シェー:これはたくさんありますね。いろいろな考え方がありますが、私としては最先端の技術に触れられるというのがすごくワクワクするんですよ。研究者気質のある方はわかると思いますが、世の中に無いものを作り出せるとか、世界中のトップレベルの研究者の成果に触れられるとか、それを実用化していくなど、それだけでも達成感を感じるのではないかと思います。しかも、世界初、日本初を狙っていて、世の中に無いものを作り出せて、みんなに使っていただけるというのは大きな達成感になると思います。
あとは、大会社だと自分はこういうことをしたいとなかなか提案が難しいかもしれませんが、VRCでは会社の方針に沿っていれば、提案してもらって即採用してすぐやってもらいたいと思っています。なんでもできるわけではないですが、メンバーのチャレンジ精神を支えているというのは特筆したいポイントですね。
それから、研究開発はテーマを持ってやるというのが普通ですが、VRCはベンチャーなのでバックエンド技術も開発しなければならないし、システムインテグレーションもしなければならない。その際にバックエンドシステムの性質によってアーキテクチャ設計などもやらなければならないし、エンドユーザーの体験も考えなければならない。かなり幅広くやらなければいけません。ひとつのシステム開発をやるのではなく、VRCの場合はほとんど全部開発に関わる部分を見なければならないんですね。
そして我々はダイレクトにエンドユーザーに提供するわけではないので、サービスプロバイダーも入れてコンテンツ提供をしています。ということは、コンテンツ提供元のクライアントの要望も入れないといけなくなります。
そういうことを日々考えて幅広く見て開発をやっています。チャレンジングですが、これは自己成長につながるチャンスなんです。
ー研究だけとか開発だけなど与えられた範囲でやるということが普通は多いですが、VRCではユーザー体験や設計など幅広く関わらなければならないので、それが楽しいと感じられる人はとても成長すると思いますね。
シェー:そうですね。そもそもチャレンジングが好きな方でないと向いていないかもしれませんが、自分がどこまでできるか見てみたいという人は向いていると思います。今、VRCは天井がないので(笑)そういう人はカルチャー的にフィットしそうですね。
■最先端技術の研究や開発をどうやっているのか?
ー先ほどから話が出ている最先端技術の開発というのはどういうステップを踏んでいるんでしょうか?
シェー:私が研究者だったのもあり、そのネットワークがあります。学会で発表された最先端技術の論文を調査して読み、ダイレクトに著者の大学の先生たちに自ら問い合わせています。向こうも企業との提携に興味があれば、一緒にプロジェクトをしましょうと持ち掛けるなどして進めます。大学の先生たちも実用化に向けて興味を持っていることが多いですし、我々もアバタープラットフォーム事業者の中で、日本においてもアジアにおいてもトップランナーとして実績を蓄積しているので、信頼もありそういうことができるのだと思います。
そこから一緒に研究開発をしようとなった後は、研究領域について企業の立場からサポートさせて頂いたり、一緒に開発をしながら世の中に無い技術を生み出すスキームを構築しています。そういう仕組みを利用して、最先端の技術に触れながら常に作っていくというのは、VRCの特徴だと思います。
ーなるほど、そういう仕組みで動いているんですね。大学で研究中の、本当に最先端の技術に触れているわけですね。会社としてエンジニアの成長をどうサポートしていきたいですか?
シェー:先ほどシステム開発でフロントエンドからバックエンド、サーバー側まで広く見なければならないということを話しましたが、やり始めたらかなり大変なんですよね。でもチャレンジングだから自己成長できるし、いきなりすべて自分でやってほしいというわけではないです。チャレンジ精神をもって自分でこれをやりたいと思っている人がカルチャーフィットすると思います。
実際にできないこと、うまくいかないことなどがあってストレスやフラストレーションがたまると思うんです。でもVRCはすごく温かい環境なので悩んでいる姿を見ると、どうしました?なにがあったの?と声をかけあいます。そして、こういう解決はどう?などとお互いに相談しあう環境になっています。私からも声をかけたりしますし、お互いにリスペクトしあいながら課題を見つけて解決していくという環境があります。
ー最後にメッセージをお願いいたします。
シェー:VRCは「Virtual Reality Creative」の頭文字をとっており、2016年のVR元年につくりました。バーチャル空間でいろいろなことを想像して、実社会の課題を解決していくのがやりたいことです。最先端技術やチームプレー、世の中にないものを作り出せる、その作り出した最先端技術を世の中につかってもらえるということに興味のある方の応募をぜひ待っております。