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「Otonami(特別な感動体験に出会える予約サイト)」や「Wabunka(日本の魅力を世界へ届けるインバウンド向け予約サービス)」を介し、日本の魅力を国内外に発信するJ-CAT。今回は、プロダクト開発部門でテックリードとして活躍する前田悠貴さんに、J-CATにジョインした背景やプロダクトへの思い、エンジニアチームが目指す理想のチーム像などについて伺いました。
世界に誇れるサービスを作りたい。
その想いに突き動かされてJ-CATへ
― はじめに前田さんの自己紹介をお願いします。
大学院修了後、新卒でヤフー株式会社に入社しました。主に担当していたのは広告配信システムのバックエンド開発で、大規模なシステムならではのダイナミックさとモダンな技術に触れながら開発ができることに、とてもやりがいを感じていました。一方で、自分自身の性格的に、「もっとコンパクトなプロダクトのほうが自分の強みを活かせるかもしれない」という思いが芽生え、異なる環境で経験を積んでみたいと考えるようになりました。そんな時にJ-CATに出会い、はじめは副業でジョインしました。
― 副業から正式に転職しようと思った決め手は何でしたか?
CEO・飯倉さんが熱く語る「日本の魅力を感動体験として届ける」という事業のテーマと社会的意義に深く共感したのが決め手です。また、J-CATのサービスに関わるなかで、プロダクトと社会との接点を肌で感じられる機会にも恵まれました。自分たちが作りたい世界観にファンが付いてきて、高い熱量を持って関わってくれる……。そんなプロダクトはなかなかないだろうと思いましたし、これまでに経験したことのない面白みを感じましたね。スタートアップならではのコンパクトかつチャレンジングな環境で、世界に誇れるサービスを自分たちの手で作り上げてみたい。その想いに突き動かされ、J-CATへフルコミットすることにしました。
― 副業を経て本格的にジョインしてみていかがでしたか?
前提として、J-CATでは契約形態によって役割を区切ることはなく、一人ひとりが強みを生かしながら活躍しています。ジョインしてまず驚いたのは、圧倒的なスピード感でより多くの経験値を積めること。副業での成果を評価してもらい入社3ヶ月でテックリードのポジションに就き、開発の実務はもちろん、生産性を高めるためのチーム構築、エンジニア採用に関わる意志決定など、様々な業務に挑戦することができています。大企業でリーダーになるには通常5~10年かかるので、次々と経験値を積めるのはスタートアップの醍醐味だと思います。その分めまぐるしさはありますが、非常にエキサイティングな日々です。
個々の力を結集してチームの力を高める。
エンジニアチームの新たな挑戦
― 現在取り組んでいる業務について教えてください。
主に「Otonami」の設計から実装まで開発全般に対して責任を負いながら、チームのマネジメントも担っています。直近では、長期にわたって進めていたフロントエンドフレームワークのバージョンアップの大規模プロジェクトを無事に終えることができました。
―日々の開発業務やチームのマネジメントはどのように行なっているのでしょうか。
エンジニアチームは今、続々と新メンバーが増えて、組織の強化に向けて走り出している段階です。これまでは個々の力量やスタイルに委ねていた部分が多かったのですが、自分の責務の範囲だけで業務を進めていると、ビジネスを俯瞰して捉える視点がおろそかになりがちです。そのため今年になってからスクラム開発を導入し、OtonamiとWabunkaそれぞれのプロダクトでチームに分かれて開発を行っています。
―スクラム開発を導入してから、具体的にどんなところが変わりましたか?
スクラム開発では、1週間を1サイクルとして、短い周期で目標を設定して開発を進めています。そのため、チームとしてやるべきことが以前より明確になり、メンバー同志の目線を合わせやすくなりました。個人プレーを脱却し、チームプレーで課題解決を目指す体制ができつつあります。また、チームの現在地を把握できることで開発工数の見積もりがしやすくなり、チームとして開発のリズムが整ってきたのも良かった点のひとつだと思います。
技術志向からプロダクト志向へ。
プロダクトの価値をとことん追求したい
― J-CATにジョインしてから、前田さんご自身が成長または変化したと感じる点はありましたか?
J-CATで働くなかで、視野の広がりと経験の深まりを実感しています。特に、自分自身が考える「技術力」の定義に大きな変化がありました。これまでは「いかに専門的な知識をもち、どれだけ活かすか」ということこそが技術力だと捉えていました。しかし最近は、技術力にも様々なベクトルがあって、「ユーザーにとって良いプロダクトをいかに作り、 社会にいかに還元するか」にベクトルを向けた技術力もあると考えています。
― 技術志向からプロダクト志向へ、考え方が変わっていったんですね。
プロダクト志向は、自分にとってアイデンティティのひとつになっています。実はこの考え方は、エンジニア界隈でもまだそれほど浸透していないように思います。自分自身を含めエンジニアはどうしても技術が専門領域なので、「どう作るか」に主眼を置きがちです。一方でプロダクトの視点に立つと、時には「作らない」という選択が最適な場合もあります。最近、プロダクトの価値を追求することに重きを置く「プロダクトエンジニア」という言葉も聞くようになってきました。
どちらが良い悪いということではありませんが、届けたい価値にあふれているJ-CATでは、「プロダクトをどう良くするか」を中心に据え、そのために必要があれば技術を深掘りしていく姿勢が大切です。エンジニアにはこういったプロダクト志向な働き方もあるということが、もっと浸透していったらいいなと思います。J-CATにはこの考え方に共感したエンジニアが揃っているので、プロダクト志向やプロダクトエンジニアの概念を、J-CAT発信で広めていけたら“アツい”ですね。
― プロダクト志向の考えのもとで開発を進めるにあたって、具体的に取り組んでいることはありますか?
より良いプロダクトを作るためには、ユーザにいかに価値を届けるかが重要です。現在のJ-CATでは、ビジネスサイドのメンバーのほうがユーザとの接点が多く、解像度も高いです。そこで、飯倉さんや牧野さんといった経営陣とコミュニケーションを取りながら、ドメインやブランドの世界観に対する理解を深め、どんな思想でその機能が求められているのかをキャッチアップしています。また、エンジニアチームもユーザインタビューに積極的に参加するなど、直接的なユーザ理解も進めています。
― ビジネスサイドとエンジニアサイドが分断してしまうという課題は、よく耳にします。
スタートアップという猛烈なスピード感の渦中にあっても、コミュニケーションをおざなりにせず、困ったことがあれば相談しやすい環境もJ-CATの魅力だと思います。イシュードリブンな思考が重視されているので、例えば開発のロードマップを検討する時、「この機能は本当に必要か」「ここに時間や手間をかけるべきか」といったことをチームが違えど忖度なくディスカッションすることができます。目的にフィットしたコンセンサスを得ることで、アウトプットの質が高まりますし、フラストレーションなくプロジェクトに集中できます。これが当然のように実現できるのも、J-CATならではの素晴らしさだと思います。だからこそ、「本当に必要なものは何か」「ボトルネックになりうることは何か」を複数の視点から意識して考えることを心がけています。
J-CATのプロダクトが“感動体験の代名詞”になることを目指して
― OtonamiやWabunkaを、これからどんなプロダクトにしていきたいですか?
“感動体験といえば「Otonami」「Wabunka」”と真っ先に名前が挙がる代名詞のようなプロダクトを目指したいですね。そして、「感動体験」という価値観をひとりでも多くの人に知ってもらい、もっと浸透させていけるように、プロダクトの改善と拡大に挑戦したいです。ユーザーにとっては、自力では知り得なかった体験と出会い、そして足を運んだ先で貴重な感動を得られる。一方、体験を提供する事業者にとっては、自分たちの価値や魅力を世に知ってもらう機会が生まれる。それぞれのチャンスをプロダクトでサポートしていきたいです。
―その目標を達成するために目指したい、理想のエンジニアチームはどんな組織ですか?
ドラスティックな変化と事業の成長に対応しながら、より上質なプロダクトをスピーディーかつ安定的に作り上げられるチームを目指していきたいです。経営陣が描く構想に、より高い確度とより速いスピードで食らいつき、ゆくゆくはエンジニアサイドからの価値提案型の開発ももっとできるようになれたら理想的ですね。エンジニアチーム全体でドメインへの解像度を上げて、より多くのユーザにより良い価値を届けられるプロダクトを作る土壌づくりをしていきたいと思います。
―前田さん個人としての目標はありますか?
J-CATのエンジニアチームとしてどんな取り組みをしてきたか、社内はもちろん社外にも積極的に発信していきたいです。これから会社が成長していくなかで重要になってくると思うので。J-CATのプロダクトが感動体験の代名詞を目指すことと同時に、J-CATのエンジニアであることがひとつのブランドのような状態になったら、かっこいいですよね。
― これからどんな方にJ-CATにジョインしていただきたいですか?
エンジニアチームに限らず、J-CATのメンバーは「感動体験の提供」に心からバリューを見出しています。「自分たちが手がけるプロダクトで世界を変えていく」というアツい思いを持っている人にぜひジョインしてほしいですね。J-CATでは、年齢や過去の経験にかかわらず、一人ひとりの強みや情熱があれば活躍の可能性を無限に広げることができます。チャレンジングな環境で自分を輝かせてみたい方と一緒にチームを盛り上げていきたいです。
理想だけでも、想いだけでも、スキルだけでもない。木を見て森を見ながら、そして木と森を常に行き来できるような視点を持ち合わせたエンジニアたちを集めて、プロダクトをさらに高みへと引き上げることが今後の目標です。様々なベクトルが交錯することで生じる化学変化を、新たなメンバーと共に楽しみたいですね。