まずは簡単な自己紹介をお願いします！

株式会社ボディアーキ・ジャパン 代表取締役社長の「滝 浩介」と申します。年齢は47歳、趣味はスポーツ観戦。野球もサッカーもバスケも色んなものを見ます。自分でするのも好きで学生時代は剣道とサッカー、社会人になってから野球、最近は少々ゴルフを嗜んでいます。

学生時代については、総じて「勉強嫌いな学生」でした。受験勉強もほとんどしなくて、すごい大学にも行けず。だったんですけど、逆に働くことが好きで大学時代は接客業を2〜3個掛け持ちするくらい。そのせいか「学校にも行かずに何でバイトばかりしてるんだ！」とよく怒られていました（笑）

大学卒業後は、ボディアーキの親会社ネクシーズグループに新卒入社。15年間を営業として働き、社長室配属後は広報・IRをはじめ、ボディアーキのマーケティング領域に兼任という形で参画。その後、色々あってボディアーキの社長に就任した。というのが、これまでの簡単な経歴になります。

社長就任前はどんな仕事をされていたんですか？

ボディアーキの設立当初から「マーケティング領域」の責任者を担当していました。お客様を広告で呼び込み、店舗に送客し、入会してもらう。いわゆる集客の部分ですね。

最初は集客に注目した様々な施策を打っていたんですけど、なかなか難しいもんで「人を集めれば良いというわけではない」と気付くんですね。要はお客様が店舗に足を運び、実際に入会するのかどうか。もっと言うと、その後継続してくれるのか、満足して通ってくれるのかどうか。

担当領域は集客かもしれないですけど、やはり最後まで追わないと全体像が見えないわけじゃないですか。なので「入会率が低いのはなんで？」「継続率が低いのはなんで？」「退会率が高いのはなんで？」とあらゆる面に対して、深掘りを入れていくようになる。

最終的には経営領域に踏み込んで物事を考えたり、行動したり、施策を打ったり、色んな人とコミュニケーションを取るようになっていましたね。今思えば、新規集客のことしか考えないような人間だったら、今のポジションを与えられることは無かったのかなという気がします。

創業当初の思い出はありますか？

ネクシーズ的にもボディアーキが初の店舗ビジネスだったこともあり、トラブルが結構発生したりして店舗に何度も行き来していました。おまけに女性限定の店舗になるので出入りは裏口、仕事は非常階段でしていました。冬は寒くてかなりキツかったですね（笑）

あとはエステマシンや備品の搬入もしなきゃいけないわけですけど、業者は高いので男性陣をかき集めて自分たちでやっていました。ただ、商業施設は営業終了後じゃないと搬入できないルールがあってですね。22時とか23時に作業するんですけど「俺は何をやってるんだ」とつい思ったりもありました（笑）

そんな苦労もありつつ、スタートは順調で初回体験が3ヶ月待ちとかだったんですよ。なので、急遽2号店を渋谷桜丘に出す運びとなったんですが、思ったよりも人が来ない。要は立地の問題、エリアマーケティングが出来ていなかったわけですよね。

1号店のある表参道は、代官山方面に住んでいるマダムがたくさん来るんですけど、2号店は客層が全然違って客入りが良くない。逆にその後出店した新宿店・銀座店は何もしなくても、とにかく人がたくさん来る。店舗ビジネスにおいて、いかに立地が重要なのか知らしめさせられましたね。

どんな経緯でボディアーキが生まれたんですか？

前社長の近藤が「一般社団法人パッションリーダーズ」という経営者の交流団体を運営してるんですが、そこでエステ業界の課題が挙がったことがキッカケです。

エステサロンの仕事は重労働なわりに薄給。お客様側からしても施術費が高額でローンを組む必要があったり、もっと言うと必要としてる人がそもそも高くて行けない。そういった課題を関係者から聞いて、もっと上手くできないものかと近藤が考えた時に「セルフエステ」という発想が生まれたんですね。

ただ女性向けサービスなので女性目線も必要ということで、同団体に所属されていたブランドプロデューサーの柴田陽子さんに相談を持ち掛け、実際にサービス設計に至るという流れでした。ちなみに『BODY ARCHI』という名前も柴田さんが考えてくださったものです。

出典：次代を創る情熱リーダーたち SUPER CEO (https://superceo.jp/tokusyu/hirameki/100618)

改めて、社長就任の経緯を教えてください！

結論から言うと、ボディアーキがIPOを目指しているからです。

もともと前社長の近藤が兼務という形で代表をやっていましたが、IPOを目指すうえで好ましくない体制なんですよね。要は社内で事業を兼務する分にはいいが、別組織を兼務するのは良くない。近藤は親会社の代表でもあるので、ボディアーキ内で新たに代表を立てる必要があり、そこに私が起用されたという形になります。

私が選ばれた理由は、やはり部署を飛び越えたサービス改善に取り組んだからだと思います。女性限定の店舗ゆえに現場には入れない。すると必然的にお客様アンケートを調査したり、従業員とのコミュニケーション量がすごく増える。その度に課題をヒアリングするようになり、聞いたからには改善する。

そういうのを繰り返すうちに「顧客満足度改善のためにCSを監修して」とか「従業員の満足度を改善するために人事評価を改訂して」とか「○○のために、このポジションやって」というのが増え、気付けば、社長に任命されていたみたいな感じですね。

今後の目標について教えてください！

3年後を目標としたIPO上場です。

現在は色々と先行投資があって通年で損益はトントンなんですが、これを早く黒字が当たり前の体制に持っていきたい。具体的には通期で利益目標2億円です。そのためにオンラインサービスの拡充を目下進めていますが、それが整えば2億円も見えてくるのかなという感じです。

それと先の話にはなりますが、海外進出ですね。実際に海外出店のオファーもいただいていたりはするんですが、国内業績を整えないままの着手はちょっと難しい。なので、5年後とかに海外進出にもチャレンジできれば良いなと考えています。

あとは、そもそもですが「セルフエステの普及」というところですよね。LAVAさんがヨガを日本に普及させた第一人者のように、セルフエステをボディアーキが広めたい。なので、全都道府県に必ず1店舗はボディアーキがあるような、スターバックス状態にしていきたいですね。

注力予定の事業は何ですか？

先ほども言いましたが、オンラインサービスの拡充。具体的には「ECの展開」ですね。ここに至った理由は「効果が出る出ない関係なく、継続してもらうこと自体が難しい」という業界の特性から、別軸のアプローチ・サービスが必要だと考えたからです。

当然ですが、エステで効果が感じられなければやめてしまう。でも、効果が出ても「痩せられたし、卒業」とやめてしまうんですよ。ボディアーキとしては、セルフエステを生活の中で普遍的なものにしてもらいたい。でも、それはどこまでいっても会社本位なわけですよね。

お客様からすれば、月1万円の費用を他のことに使いたい。実際、同じ立場になれば自分でもそう考えると思います。つまり「継続したい」とお客様本位で思うような“付加価値のあるサービス”を提供する必要があるわけです。

なので、今様々な企業さんと提携させていただいてるんですが、世の中に出回っていない良い商品をより安価に提供できるような仕組みを構築しています。現にSBCさんの商品をECで取り扱えるのは、うちだけだったりするんですよ。

そういったものを提供することでお店に行けない方はもちろん、まだボディアーキが出店してないエリアにも商品を提供していきたいなと思って、今オンラインサービスに注力しているという感じですかね。

社内制度への取り組みはありますか？

「女性が輝く明日に」というコンセプトの体現ですね。

女性はライフステージの変化が男性に比べて多いじゃないですか。例えば、出産。今でこそ産休制度・育児制度も当たり前になってきている一方で、いざ会社に戻る時に前のポジションがあるのか。 2〜3年前と比べて会社がどう変化しているのか。みたいな不安があったりするわけです。

なので制度があるだけでなく「ちゃんと受け皿としてそういう体制でいるよ」ということを示す意味でも、産休中の社員にWeb会議で会社の近況報告を定期的に実施しています。

たた、やるのも結構大変なんですよ。というのも急に赤ちゃんが泣き始めたりとかもあるので、そういう人たちは「また今度ね」ということで第2回、第3回と会議が後に増えていく。なかなか面白かったですけどね（笑）

現状の課題を教えてください！

社長就任前からうすうす感じていましたが、本部所属のチーム・メンバーの横の繋がりの弱さですね。

要は経理は経理の仕事しかしない。総務は総務の仕事しかしない。課に分かれているので、ある意味それは真っ当なんですが、どんどんサービスを増やそうとしている段階ゆえに、組織を横断して様々な課題を発見して改善しないと、事業の成長スピードに追いつかないわけですよね。

その弱さは若い子よりもベテランに傾向として強く出ているんですが、今までの上司が見過ごしていたのか、そういう指導方法だったのかは分からない。ただ、すごく違和感があった。なので着任当初から既成概念を取り払うというか、ありとあらゆる違和感を潰しに回っているという感じですね。

ちなみに中には成長スピードに付いていけない人たちも出てきます。それこそ「前は良かったのに、滝さんが来てからすごい言われるようになった」 みたいな。その人にとって居心地が悪くなるわけですよ。

ただ、それが良いか悪いかは置いといて、実際に会社が成長しているのであれば、必要なことをやるまでだと思っています。

課題に対して取り組んでいることは何ですか？

「自ら意見し、改善する」ということを文明化したいと思っています。

現状だと課題を発見した時に「○○部署がこんなことをやっています」「良くないと思うんで、滝さんから伝えてください」みたいなことが多い。私からすると「直接、言ったらいいじゃん」という話なんですよね。

これは女性ならではの世界かもしれませんが、人同士の摩擦や衝突を恐れるんですよ。とはいえ、発見した本人がちゃんと指摘してあげるべきだし、別に悪いことを言ってるわけじゃない。そこはしっかり伝えた方が良いということはすごく言っていますね。

そういうのを恐れる傾向は全体的に感じていますが、これも若い子よりもベテラン層にその傾向が強く出ています。むしろ、下の子たちの方が物怖じせずに言ってくれたりするので、若手を中心にその辺も根こそぎ社内文化を変えているところです。

その他、変更したことはありますか？

経理や人事などの間接部門を含め、全チームに「数値的目標」を設定してもらうようにしました。その意図としては、端的に言えば当事者意識の浸透ですね。

例えば、クリエイティブチームの目標はマーケティングチームと共通になったんですが、これによって「制作物を作業的に作っていた」から「売上や新規予約の件数のために制作物を作る」という意識変化が起きます。

さらに「あの制作物の広告効果はどうでしたか？」といった会話がマーケティングチームと必然的に行われるようになるので、チーム間の繋がりも強くなる。本来、これは当たり前っちゃ当たり前のことなんですけど、そういった組織的な基礎設計を今やり直しているところです。

あとは良くない目標でありがちなのが「業務効率化○○％」といったもの。「いやいや、これって当たり前だよね」みたいな。要は効率化というのは事業成長のために普遍的に行うものであって、目標にしたからやるものではない。こんな感じでマネージャー陣に対する基本的な意識転換も併せて行っています。

最後にボディアーキを検討中の方に一言お願いします！

ボディアーキは事業規模で言うと、まだまだ小さく、もっともっと成長できると思っています。 伸びしろがある分、変化も多い。だから、固定概念や既成概念みたいなものは全く必要ありません。

成熟した会社だと決められたことを淡々とこなすのが一般的だと思いますが、我々は整ってないだけに自由な発想で、やりたいことがあれば「やってみなよ」と言える環境があります。なおかつ、ボディアーキというプロダクトを持つ事業会社でもあるので、事業に直接携わるような仕事にもチャレンジできる。

なので「色々なことにチャレンジしたい」と思っているような、挑戦意欲や成長意欲に溢れている方にとっては楽しい職場になると思っています。私自身もそういった方々に入っていただけると嬉しいですね。

ボディアーキでは一緒に店舗を拡大してくれる方をお待ちしております！

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