「営業チームは13名、全員が育児中です」と募集に書くと、よく聞かれます。「それで、数字は追えるんですか?」
追えます。むしろ、追わないと成り立たない組織です。
一般社団法人と聞くと、静かな団体を想像されるかもしれません。でも私たちは創業から5年で売上が約44倍になった事業体で、その売上のほとんどは、営業チームの商談から生まれています。マタニティフード認定、企業とママをつなぐ月額プラットフォーム「ママmatch」。会員企業は全国で約1,000社になりました。
その1,000社の入口を担っているのが、全員が育児中の13名です。
■ 「売り込み」を捨てた理由
私自身、20代で通信会社の法人営業をしていました。都内2区を1人で任され、月間1位を取ったこともあります。あの頃の営業は、正直に言えば、押し切る営業でした。
協会を立ち上げて最初の数百社は、私が自分で商談しました。そこで気づいたのは、メーカーの担当者が聞きたいのは機能の説明ではなく、「うちの商品、本当にママに届くんですか?」という一点だということです。
だから私たちの商談は、相手の商品の価値を見つけるところから始まります。「この商品は、どんな家族の"これがいい"になれるか」。それを一緒に考える。値引きやテクニックで競り勝つ営業は、この組織にはありません。
■ アポは別チームが取る
もう一つ、構造の話をします。営業チームはテレアポをしません。アポイント獲得はインサイドセールスチームの仕事で、営業は商談と成約に集中します。
これは「楽をさせるため」ではなく、育児中のメンバーが成果を出すための設計です。テレアポは平日日中に何時間も連続で電話に張りつく必要がある。商談は、相手と合意した時間枠だけ確保すればいい。子どもの送迎の間に1件、午後に2件、という組み方ができます。
◾️商談中に子どもが泣き出したら?
相手企業の同意を得たうえで同席することは、実際にあります。
私たちとしては、「ビジネスだし真剣に話ができる場を持つべきで、子供が同席するべきではない」というような目線もあることを理解しつつ、この少子化の時代に育児も大事にしながら社会において自分なりの価値を生み出そうとしている思いをポジティブに受け取ってくださる方と共に事業を進めていきたいと考えています。
ですから、泣いてしまったらそれはそれで、それを受け入れてくれる方と事業展開を共にしていこうという風に考えています。
■ 数字を見ない優しさは、誰も守らない
とはいえ、私たちは数字に正直です。成約率、商談件数、会員企業数。毎月チーム全員で見ます。
以前、ある時期に「みんな頑張っているから」と数字を曖昧にしたことがありました。結果、誰が困っているのか分からなくなり、フォローが遅れました。数字を見ない優しさは、結局誰も守らない。これは私たちの学びです。
数字を見るから、交代が必要な人が分かる。数字を見るから、成果が出た人に翌月から報酬を上乗せできる。優しさと厳しさは、対立していません。
■ こういう人と話したい
今、営業チームを増員しています。
法人営業の経験があり、「これは自分の成果だ」と語れる商談を持っている方。
数字を追う力はもう持っていて、次は「何のための数字か」を選びたい方。
ブランクがあっても構いません。商談の型と資料は整っています。
ただし、「すきま時間で稼げる仕事」を探している方には向いていません。
平日日中に商談枠を確保できることが条件です。
数字の先に、顔の見える誰かがいる営業。その手応えを確かめに来てください。