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2024年4月、サービスプロダクト本部内でバックエンド開発機能を担うチームが独立し、部として発足しました。
組織が拡大する中で「攻めの開発」が現在の最注力ミッションだと語るのが、部長補佐の和田です。今回は、株式会社TVerにおけるバックエンドエンジニアの魅力や、部内での具体的な取り組みについて詳しく聞きました。
サービスの安定運用はもちろん、新たな機能開発やプロダクト改修にも貪欲に向き合うバックエンド部の活動を紹介します。
■プロフィール
サービスプロダクト本部 バックエンド部 部長補佐:和田 良太
新卒でアイティメディア株式会社に入社し、バックエンドエンジニアとして記事配信システムの開発を担当。その後入社したnote株式会社では、法人向けサービスの立ち上げから携わる。2023年11月に株式会社TVerへ参画。
TVerのいちユーザーから、開発者としてサービスの成長を担う挑戦へ
——和田さんは、TVerが3社目だと聞きました。これまでのキャリアについて教えてください。
これまでメディア運営企業2社で、バックエンドエンジニアとして勤務してきました。
前職のnoteで主に担当したのは、法人向けサービスの立ち上げです。記事配信システムの開発をはじめ、お客さまとの契約管理や、独自ドメインでの配信に関わる仕組みの構築に携わりました。当時の社内はまだ数十名規模だったため、サービスのビジネスモデルや商流についてビジネスサイドと一緒に考えながら進めるなど、貴重な経験を積めました。
このようなキャリアを選んだのは、インターネットの世界や、Webメディアにおける情報発信の仕組みに強い関心を抱いていたからです。
どんなに良いコンテンツを作っても、それらを発信する手段がなければ人々に届けられません。過去も現在も、縁の下の力持ち的なポジションに大きなやりがいや意義を感じています。
——なぜ、TVerへの参画を決めたのでしょうか?
メディアの中でも特に影響力の大きい「テレビ」の領域で挑戦してみたいと考えたからです。これまで地上波での放送がメインだったテレビ番組を、新たな形で届ける「テレビの開放」というミッションに惹かれました。
そのため、転職活動でさまざまな企業を検討して……という経緯ではなく、TVerに転職したい思いでエントリーし、現在に至ります。
もともと、いちユーザーとしてTVerのサービスを利用しており、次第に内部の開発体制にも興味を持つようになりました。「TVer Tech Blog」や採用情報を見てみると「想像以上に開発に力を入れている会社だな」と驚きましたね。
——ほかにも、選考中や最終的に参画を決意するまでにTVerの開発組織について感じたことはありましたか?
選考過程で開発メンバーと話す中で、一人ひとりがプロダクトへの強い思いを持ち、自分の言葉で仕事について語り、実現に向けて行動している印象を受けました。
サービスの安定運用はもちろん重要視しつつ「プロダクトを作る」ことに、全員が非常に真剣なんです。ユーザー数やサービスの規模が大きいにも関わらず、良い意味でものすごくスタートアップらしさを感じて「TVerで働きたい」と確信しました。
サービスの安定運用に加え、TVerの成長に寄与する開発組織を目指して
——和田さんが所属するバックエンド部の体制と、和田さんの管掌範囲についても教えてください。
現在のバックエンド部は、4つのチームから構成されています。
- プロダクトを作る「プロダクト開発チーム」
- 開発者体験の向上を目的とした改善活動を行う「Enablingチーム」
- セキュリティやインフラなどに関する認知負荷を下げるための基盤構築を担う「Platformチーム」
- 専門知識が必要なサブシステムを提供する「Complicated Sub-Systemチーム」
私は現在、プロダクト開発チームおよびEnablingチームのEM(エンジニアリングマネージャー)を務めています。
また、2024年4月からはバックエンド部の部長補佐に任命されました。部長の脇阪さんがエンジニアチーム全体の戦略・企画立案を主導し、自分はその実行を推進する、といった役割分担になっています。
バックエンド部は、バックエンドメンバーの増員に伴い、2024年4月より現在の体制になりました。部としてまだ動き出したばかりの状態ですが、さまざまな取り組みを始めています。
——現在の取り組みは、どのようなものがありますか?
大きく2つあります。1つ目は、プロダクト開発のスピードをさらに加速させるための取り組みです。
具体的には、PdMやフロントエンドメンバーとも連携しながら全体的な開発サイクルの見直し、およびタスクの優先順位づけを実施しました。開発のスピードを担保することで、さらなるユーザー体験の向上を目指します。
2つ目は、これらのスピード向上・ユーザー体験向上を実現するための生産性を高める活動です。属人化されているナレッジのドキュメント化やコードの変更容易性の向上、レビュー体制の確立などを進めています。加えて、アーキテクチャの見直しにも着手しているところです。
これらはすべて、TVerの成長スピードを加速させるための取り組みです。TVerは今後、ユーザー数、配信コンテンツ数においても、今後さらなる拡大が見込まれます。
だから私たちは、ただ保守をしているだけの立場ではいられません。サービスの成長についていくだけでなく、成長をけん引できるように「攻め」の開発が可能なバックエンド組織を目指したいと考えています。
——大きな目標に向かっている最中のバックエンド部は、和田さんから見てどのような雰囲気なのでしょうか?
全員が、プロダクトを「主語」にして開発に向き合えるチームだと自負しています。特に大切にしているのは、メンバー間での活発な議論と合意形成です。
「今取り組もうとしているタスクはなぜ必要なのか」「それによって私たちの目指す姿が実現できるのか」といった、本質的な問いから議論が始まる場面も多くあります。ときには意見や考え方の相違も生まれますが、全員の目線を合わせながら意思決定していけることがチームの強みですね。
最近では、開発プロジェクトの進め方についても、バックエンド側の視点から意見やアイデアを出し、プロダクトマネージャーたちとともにブラッシュアップする機会が増えています。このようなチーム間の連携強化も、私たちの成長につながっていると実感しています。
開発の「その先」を考え、新規開発や改善に取り組む楽しさを味わえる
——TVerのバックエンド部で、プロダクト開発に携わる魅力とは何でしょうか?
やはり、誰もにとって身近な「テレビ番組」をコンテンツとして扱う、他にあまりないサービスに携われる点ですね。
地上波放送と同様に、配信トラブルやミスが許されない環境で、放送局各社から預かったコンテンツを配信する責任は非常に重大です。プレッシャーがかかる分、大きなやりがいと影響力を感じられます。
また、エンジニアとしての観点からは、高負荷なアクセスに対してのアプローチを自ら考え、実行・検証できる点が非常におもしろいですね。
社外の方からは、もしかすると「TVerでは、新規の機能開発に取り組む機会が少ないのでは?」という印象を持たれているかもしれません。しかし実際には、パーソナライズや、Webであることの新しい視聴体験の構築、新しい価値を創出するための新機能開発など、やるべきことが数多く存在しています。
これらの課題に対して、十数名という比較的小規模な組織で取り組めるため、個々の裁量も大きいです。このような環境で働くことに楽しさを感じる方であれば、能力を存分に発揮していただけると思います。
——最後に、TVerのバックエンド部に興味をお持ちの方へメッセージをお願いします!
現在のTVerは、これまでお伝えした通り、サービスの運用や保守を行えば良いだけのフェーズではありません。
自分たちの開発したものが本当にユーザーの役に立っているのか、作ったものでサービスの成長を後押しできたのか。バックエンド部では、常にこうした問いに向き合いながら開発を進めています。
「開発して終わり」ではなく、日々考え続け、より良い答えを追求していく仕事は難しいからこそ楽しいです。サービスの成長を一緒に推進していけるエンジニアの方と、ぜひ一緒に働きたいと考えています!
TVer Tech Blogもぜひご覧ください。
https://techblog.tver.co.jp/